ヨーロッパ中世の写本。ロシアの19世紀末から20世紀初頭の文学、芸術、デザイン、建築。ロシア帝国。ロシアの皇族と貴族。ロシア革命後のソ連時代。アンティーク。Amazonで『フェリックス・ユスポフ公爵の暗殺計画』と、スターリン時代に弾圧された詩人、芸術家の悲劇を描いた『女たちは列に並んだ アンナも列に並んだ』を出版中。
バロック装飾の愉しみ 音楽の世界ではバッハの死んだ1750年をバロックの終焉と見ている。バッハの音楽は数字で楽譜に描かれた通奏低音が和音を決めており、演奏家によりひどい不協和音にならない範囲でチェンバロの pic.twitter.com/BErREBOl0O
2023-09-02 19:57:22パートなど自由な即興演奏が行われたので、ブランデンブルク協奏曲の旋律を除く内部の演奏は、演奏者によって、すべて異なると思ってよい。さて、バロック様式の芸術品、建築、家具類も一定の基本の上にかなり自由闊達な装飾を楽しんでいるように見える。故にルネサンス様式の、 pic.twitter.com/IvHhELLTCJ
2023-09-02 19:59:18調和、均整を目指していた精神への反抗のように、劇的な流動性、過剰な装飾性を特色とする。円は楕円になる。蔑称ではあるが、歪んだ真珠というポルトガル語のバッロッコ aka バロックはこの力強い、打ち寄せる波の波頭のような装飾に相応しい。当時ではなく後の美術評論家が pic.twitter.com/DbWTJhTN7W
2023-09-02 20:00:43名付けたものではあるが。ルネサンスの理想は「永遠の相のもとに」だった。バロックの理想は「移ろい行く相のもとに」であり、実際、全てが虚無であるとする「ヴァニタス」、常に死を思う「メメント・モリ」、 pic.twitter.com/tKusOy0Rt0
2023-09-02 20:02:34だからこそ現在を生きようとする「カルペ・ディエム」という3つの主題と相性がいい。装飾の話に戻ろう。マリア・テレジアのパレード用馬車は華やかな黄金で、非対称で躍動的だ。帝室の橇も同様である。宮殿や教会、劇場にもそれらバロックの特徴があちこちに現れている。 pic.twitter.com/AIUvFsLVvF
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