投げ込まれた手りゅう弾に身を投じ、自らが盾となり恋人を守って亡くなったイスラエル系カナダ人青年

パレスチナのハマスに殺害された5人目のカナダ系イスラエル人（イスラエル系カナダ人）ネッタ・エプスタインさん、21歳。

ネッタさんは、恋人と自宅のセーフルームに隠れていたが、テロリストのハマスが侵入。

テロリストはネッタさんを見付け発砲し、部屋に手榴弾を投げ入れた。

その瞬間、彼は手榴弾に飛びかかり、自分の体を盾にして爆発の衝撃を受け止め、恋人の命を救った。

ネッタさんの想い出が残された方々の祝福となりますように ― そして彼の家族がシオンとエルサレムの会葬者の中で慰められますように。

21歳のイスラエル系カナダ人男性、ハマスから攻撃された時、投げ込まれた手榴弾に飛びかかり、身を挺して婚約者を救い亡くなったと家族が証言

イスラエル系カナダ人の男性が、ハマス過激派による攻撃中に婚約者を救うために命を犠牲にしたことを、彼の家族がCTVニュースに語った。

カナダ国籍を持つ21歳のイスラエル人、ネッタ・エプスタインさんは、10月7日土曜日にイスラエル南部で投げ込まれた手榴弾に飛びかかり死亡した。

家族がCTVニュースに語ったところによると、エプスタインさんと婚約者のイレーネ・シャヴィットさんは、彼のアパートのシェルターに身を隠していた。

「アラビア語の叫び声が聞こえる。周りは騒がしい。銃声がする」
母親のアイエレット・シャシャール・エプスタインさんは、息子から携帯にメッセージをもらったと語った。

次の連絡は「奴らが来たよ、ママ」だった。

一連の攻撃は、10月7日午前6時30分に始まった。
ハマスが、ガザから発射したロケット弾がイスラエル全土を襲い、サイレンがイスラエル国民に警告を発した。
カナダ政府は、数十年にわたりハマス過激派集団をテロ組織に分類している。

息子の婚約者であるシャヴィットさんとのメッセージを通じて、母親のシャシャール・エプスタインさんは、ハマスの攻撃者が『部屋に押し入り、アパートに手榴弾を投げ込んだ』ことを知ったという。

シャシャール・エプスタインさんによると、ハマスの攻撃者が発砲し、手榴弾が投げ込まれシャヴィットさんの近くに落ちた直後、ネッタさんは手榴弾に飛びついたという。
彼の体は爆発が広範囲に影響を与えるのを防ぎ、彼の命は犠牲になったが、シャビットさんの命は救われたと続けた。

婚約者は、その日のうちにイスラエル兵に助けらたが、彼らが到着するまで、荒れ果てたセーフルームに隠れていたとシャシャール・エプスタインさんはCTVニュースに語った。

「息子は大きな心を持っていました。彼は外見も内面も美しかった」

母親のシャシャール・エプスタインさんは、彼を妊娠中に2001年9月11日の同時多発テロをテレビで見たことを覚えていると語った。

「ソファーに横たわりながら、ニューヨークで起こった恐ろしいテロを見て、『自分の子供がこの世に生まれてくるときには、あのようなことに直面しないことを心から願っている』と思ったことを覚えています」

最も親切で、最も賢い人
「息子が生まれた瞬間から、彼は私たちの生活にたくさんの幸せと希望をもたらしてくれた。息子は私の第一子でした。同時に私たち夫婦の両親たちにとって初めての孫でもありました」

亡くなったネッタ・エプスタインさんは、幼い頃からサッカーが大好きだった。

「息子は素晴らしいサッカー選手でした。ゴールキーパーでした。彼は本当に上手にプレイしていました」

ネッタ・エプスタインさんを知る人々によれば、幼い頃の彼は、外向的で明るく、親切だったという。

ネッタ・エプスタインさんは高校を卒業した後、特別な支援を必要とする青少年のためにボランティアをしていた。

シャシャール・エプスタインによれば、彼女の息子が婚約者のシャビットさんと出会ったのは、1年半前のことだという。

「2人ともとても若いのに、とても真剣なカップルになりました。彼らは結婚し、子供を持ち、家を建てようと話していました。多くの場合、私はこう言うでしょう。『まだ人生の始まったばかりで、これから経験することがたくさんある。そんなに早く自分に義務を負わせる必要はない』と。でも彼は、『ママ、僕は彼女が大好きなんだ。僕の人生の女性なんだ』って。私たちは彼女を心から愛しています。彼女は素晴らしい女性です。私たちは2人が一緒にいることにとても満足していました」

ネッタ・エプスタインさんは、遺体の身元確認がまだ行われている50人以上のキブツ（住んでいる人たちの共同体）の住民の一人である。

シャシャール＝エプスタインさんはCTVニュースに、息子の近くに住んでいた甥がテロ以来行方不明になっていると続けた。

ハマスの攻撃から数日、ガザ国境の両側で2800人以上の犠牲者が出ている。

「ママ、奴らが来た」

イスラエル系カナダ人21歳のネッタ・エプスタインさんの母親が、ハマスから婚約者を守って殺された息子からの最後のメッセージを読んだ。

サマーキャンプで一緒に過ごすことができた素晴らしい青年の死を知り、打ちのめされる思いです。

ネッタ・エプスタインさんは、どこに行っても好奇心とエネルギーを持ち、いつも私を笑わせてくれた素晴らしい子供だった。

残された人々にとって、彼の思い出が祝福でありますように。

HERO ヒーロー：
カナダ系イスラエル人のネッタ・エプスタインさん（21歳）は、恋人と共に2人が隠れていたシェルターへハマスのテロリストが手榴弾を投げつけた後、恋人の命を救うために手榴弾の上に身を投げた。

イスラエルでのハマスの攻撃で5人のカナダ人が死亡。

ピエール・ポワリエーヴル
（Pierre Poilievre、1979年6月3日 - ）
カナダの政治家。2022年9月よりカナダ保守党党首を務める。2004年カナダ総選挙にて25歳でカナダ保守党のメンバーとしてネピアン＝カールトン選挙区よりカナダ下院に選出された。

イスラエル系カナダ人であるネッタ・エプスタインさんの英雄的な行為に、私は身の引き締まる思いがする。
彼は、テロリストのデス・カルトであるハマスが投擲（とうてき）した手榴弾の盾となり、悲劇的に殺害されたのだ。

ネッタのヒロイズムは、後に救出されたガールフレンドの命を救った。

残された人々にとって、彼の記憶が祝福でありますように。