パンサラッサが正式に引退・種牡馬入りという事で、出資者の1人として思いの丈を語らせてもらえればと思うので、よければ最後まで是非。

北の若旦那 @T_REX_RED_Tiger

パンサラッサが正式に引退・種牡馬入りという事で、出資者の1人として思いの丈を語らせてもらえればと思うので、よければ最後まで是非。 まず出資理由としては、母ミスペンバリーです。姉には同じく出資していたディメンシオンがいて、活躍していのが大きいですね。また、2017産のパンサラッサからは→

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預託厩舎が矢作厩舎となり、姉と違う一面が見れそうで面白そうというのもありました。姉達がお世話になった藤原厩舎が悪いとかではないのですが、結果的に預託先が変わった事で、パンサラッサの運命が大きく変わったというのは言うまでもないと思いますし、そう言っても過言ではないと思っています。→

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新馬戦ではロータスランドの6着、未勝利戦ではアカイイトの2着と、将来の重賞・G1馬を相手に健闘し勝ち上がりは間違いないと思った3走目、極悪不良馬場でのあの衝撃的な大差勝ち。あれは嬉しさを通り越して笑っちゃうくらいの強さ。重馬場の鬼を見せつけましたが、自分の中で逆に良馬場では…という→

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不安も同時に生まれたのを覚えており、雨頼みだったのは厩舎も出資者の多数の人も同じだったと思います。 そういえばパンサラッサは後の三冠馬コントレイルの調教パートナーで、そのコントレイルは早くから頭角を現す一方、パンサラッサはその後もヤキモキする日々が続きましたね。→

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やっとこさ平場の1勝クラスを松山騎手で逃げて勝利し、迎えた初重賞挑戦のラジオNIKKEI賞、同じ広尾のパラスアテナが1番人気でパンサラッサが7番人気。さすがに人気よりは着順が上になるとは思っていましたが、バビットに離されたとはいえ大健闘の2着。その後は神戸新聞杯で大敗後にオクトーバーSへ→

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そこで2着となるも、たしかこの辺りじゃなかったかな？収得賞金で頭を抱える事に…。福島記念を除外され、アンドロメダS4着、初ダートの師走S11着大敗などと頭打ち感が出てきたり、除外があったりと自分も悶々としていました。そして2つ目のターニングポイントとなるマイラーズカップ。→

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返し馬の段階で違和感を感じて馬体検査を受けての競走除外、からの長期休養。遠回りにはなりましたが、結果的にはこれがパンサラッサを成長させた大きな決断だったと今でも思っています。思い切って競走を止めてくれた坂井瑠星騎手には本当に感謝の気持ちしかありません。→

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そして半年の休養明けのオクトーバーS、ここが3つめのターニングポイントになりますかね！ ここで吉田豊騎手がやってくれました！パンサラッサの代名詞とも言える大逃げのスタイルを確立し、アタマ差凌いでの逃げ切り勝ち。この勝ちが本当に大きく、やっと重賞なら賞金に悩まされなくなりました。→

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ちなみにこのオクトーバーSは、大逃げと言っても1000m通過59.3秒。後続が遅かったための大逃げだったんですよね。でも、だからこそスタイルが確立できた部分があるし、覚醒できたのだと思っています。 次いで福島記念も菱田騎手を背に大逃げで優勝し、晴れての重賞ウィナー。あの逃げも痺れたなぁ。→

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有馬記念はさすがに距離の壁もあり大敗も、その後の中山記念でまた場内を沸かし、後続を完封しての重賞2勝目。次は大阪杯だ！と思っていたら、ドバイターフに登録とのアナウンス。からのまさかの招待。正直、矢作先生のご乱心かと思ってましたw 国内G1はホープフルSの1度きり、そんで海外!?と。→

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ぶっちゃけ賞金は高いので、ある程度賞金を…と思っていて、錚々たるメンバー相手にどこまで食い下がれるかだと思っていました。 そしてドバイターフ発走。世界の強豪を引き連れハイペースで先頭を走るも、ハイペースはお手の物のアメリカ馬を相手に得意のスタイルには持ち込めず4コーナーへ。→

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しかし、ここでアメリカのカーネルリアムの手応えが怪しくなるも、パンサラッサはまだまだ手応え充分の中で直線へ。これはあるぞ！いけー！押せー！と深夜に大絶叫。残り50mほど、ロードノース、ヴァンドギャルドが襲いかかる。残せ！残せ！と涙目になりながらゴールを迎えた。→

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ゴールはほぼ横一線。勢いが上回る相手2頭がおり、吉田豊騎手が言っていたが、自分も負けを覚悟していた。数分経ち、ヴァンドギャルドが3着と分かり、そのあとはもう祈るしかなく、頼む！頼む！と1人で呟いていた。そしてさらに数分後にデッドヒートとのアナウンスが。そしてその刹那、同着との声。→

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俺はもう絶叫しながら溢れる涙を抑えることができませんでした。一口馬主を始めて8年。出資馬初のG1勝利が海外で同着での優勝。こんなドラマチックな事ある？と。 表彰式には世界一と言っていい名手のデットーリと日本の吉田豊が仲良くカップを掲げていて、俺はまたボロボロと涙を流してしまった。→

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俺は令和のツインターボというあだ名が嫌いだ。どの時代だろうがツインターボはツインターボ、パンサラッサはパンサラッサなのだ。代わりなどいないのだ。名だたる強豪を相手にしたこのドバイターフの勝利により、世界のパンサラッサになれたと本当に嬉しく、誇りに思った。→

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帰国後の宝塚記念は同型のタイトルホルダーにやられたけど、次の札幌記念はやれると思っていた。 そして、やっと生で現地応援ができるぞと嬉しく思った。 パドックを回るパンサラッサと池田(元)厩務員の姿を指定席エリアから眺めていた。念願の出資馬の初現地観戦。結果は2着だったけど嬉しかった。→

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そして運命の天皇賞秋の発走。 いつも通り快調に飛ばすパンサラッサ。4コーナー出口の手応えも充分。後続ははるか後ろ。セーフティーリードだと思った。 よし！いける！と思った残り100m。その刹那、怪物イクイノックスの一太刀。2着。悔しかったなぁ。でも凄い誇らしかった。→

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後続を引きちぎり堂々と先頭をひた走る姿。それを一太刀で差し切ったイクイノックス。誰が何と言おうが今後も語り継がれる名レースであると思う。その主役にパンサラッサがいる事が本当に誇らしい。僅か1年前までは除外で苦しんでいたのが、皆から応援されるスターホースになってくれたのだから。→

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香港では調整の失敗もあり10着だったものの、次はどこかと思ったら、またまたまさかのサウジカップ。お仲間さんとそんな話をしていたとはいえ、また矢作先生のご乱心だと思っていましたw とはいえ天下の矢作先生。色々な考えがあっての事。また賞金をそれなりに…と考えていました。→

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そしてサウジカップの発走。 久しぶりのダートも、すんなりと先手を取ることができ、指定席の先頭へ。ペースは前年よりもかなり速く想定通りのハイペース。 手応え充分で直線へ。ジオグリフ等もジワジワ迫るが手前を替えてひと伸び、脚色同じで勝負ありと思ったら、外からカントリーグラマーの急襲。→

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しかし及ばず、パンサラッサの海外G1・2勝目。この時も絶叫して泣いたなぁ。段々とスタイルも確立し、強くなってきたとはいえ、こんなに強くなるとは本当に思っていなかったし、しかも世界一の賞金のレースを日本馬が、日本の騎手が、そして日高の馬が制するという本当に偉大な快挙。偉大過ぎる。→

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その後ドバイWCでは激しいマークに遭い大敗。そして繋靭帯炎の発症。ヨーロッパ遠征の予定も露と消えてしまった。本場ヨーロッパでの走りを見たかったが、それは叶わなくなってしまった。 そして先日のジャパンカップ。負けはしたが、最後にらしい走りを見れた。だからこそ俺の心は晴れ晴れした。→

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パンサラッサは決して順風満帆な競走馬生活では無かった。 僚馬コントレイルが三冠を取る中でもがいていた。しかし、その我慢が実を結び、沢山の人に愛されるスターホースになれた。 かつて野球の野村克也さんが、王・長島がひまわりなら、俺は月見草だと言った。 まさにパンサラッサがそれだ。→

北の若旦那 @T_REX_RED_Tiger

コントレイルやイクイノックス、タイトルホルダーがひまわりなら、パンサラッサは月見草であり、2度咲き誇った月下美人だ。 ナイターのドバイ・サウジで咲き誇った。 そしてライバルがいたからこそ、パンサラッサの走りがドラマを生み出した。 こんな子に出資できることは二度と無いかもしれない。→