- elizabethoage
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水木翁自身は戦場にそういう感情を置いてきた人っぽいんだけど、劇中の水木は別物だ。戦後もそういう怒りや諦念を引きずり続け、最終的にあの村で戦後を終えるに至る。あの映画はそういう物語だと私は思ってる。「死相が出ておる」水木とはそういう怒りや虚無感に満ちた水木だったのだろうと。
2023-12-02 17:58:01ゲゲゲの謎ってテクスチャーが「因習村」なのであって、「あの村の因習がやばい」「あの村だけがやばい」という話ではないと思うから、「因習村」として処理することには疑問があります どちらかというと「日本の近現代史って因習村みたいだったよね」という話をしているというか
2023-12-03 07:42:50ゲ誕、血液銀行の階段に座り込む売血を待つ人、夜行汽車の中、本当は自由なんてどこにもないと知ってたという沙代さんの台詞、富める者が弱き者を差別、搾取するのは哭倉村だけではなく東京も、国全体がそうである。繰り返されるメッセージが”因習村“という言葉で薄められてしまっているように思う。
2023-12-04 22:13:14ゲゲ謎に関しては事前の印象より「因習村」的ではぜんぜんなくてよかった。「ここも東京も同じ」というセリフもあったし。カンタンに要約しやすいのでつい使ってしまうけど「因習村」がよくないミームなのは同感…… twitter.com/hatake_ager/st…
2023-12-04 11:14:00内容については見てから触れるつもりだけど、「因習村」ってあまりミーム化させないほうがいい言葉じゃないかなと思っている。間接的な地方差別と宗教差別にすごく気がつきづらくなるミーム化じゃないだろうか...
2023-12-04 09:54:14ゲゲゲの謎、村人たちになんらかの信念があるわけでもなく、村があの産業がなければ食っていけないわけでもなく、単に龍賀家が資本主義的に儲けてるだけで、「弱者/少数者の犠牲に強いて潤っている」というくらいの意味では"因習村"フォーマットではあっても、因習は存在しなくね?という疑いがある。
2023-12-04 12:00:21謎の余所者にその場で罪をなすりつけて殺そうとする、は都会者からは理性的には見えないだろうけど、それは野蛮とか未開とかいうやつで因習じゃないし…
2023-12-04 12:03:29これは実際ゲ謎見ても、因習村とか言ってミーム化してキャッキャするような内容ではないと思ったな 元凶に関しても今まさに日本を蝕む帝国主義と軍国への憧れであり、それを問いかけているのだと思った。 決して単なる荒唐無稽なフィクションとは思えなかったよ
2023-12-04 12:42:32そういうことを広い層にライトに自然に考えさせる良い作品だと思いました。いろんな人に観てほしい
2023-12-04 12:51:46っていうかあれ因習村というよりは地方を牛耳る巨大犯罪組織なので因習村か???って首傾げるところはある。
2023-12-04 14:35:45話が本筋に入る前の貧しそうな格好の人たちが血液銀行で売血するため待機しているシーンや汽車のシーンは「弱い人々を搾取し、子供を保護しない社会は哭倉村というフィクションだけの話じゃない」と示す演出だったと思うので哭倉村を「因習村」とミーム化し、現実と分離するのはどうなの、と思ったり。 twitter.com/ka_ma_ta/statu…
2023-12-04 14:48:36鬼太郎誕生の「富める者が弱い者の生き血を吸うシステムに、ここと東京、日本で何の違いがある」という問いかけも「因習村」というミームで語られるうちに零れ落ちてしまいそうに見える
2023-12-04 09:02:48因習村ミーム問題(?)ゲ謎においては因習村というミームを用いて「田舎がヤバいだけ!田舎はヤバい!ヤバい村しゅき!!」みたいなノリのまま鑑賞すると作品の発しているメッセージのある側面を取りこぼすことになるのではって話だと思う。
2023-12-05 12:57:35哭倉村は排他的で閉鎖的な村なだけでなく一族のしきたりとして若者たちを喰っていたり罪なき人々にやった鬼畜の所業が許されざるなわけとネットで言ってる因習村云々はそれに興奮してるそういうシチュエーションが好きな人たちとそれに乗っかってミーム化してる人の印象
2023-12-05 00:50:46ゲゲゲの謎を「因習」というタームで語ることに抵抗があるのは、あの映画での悪が近代的なものであるというのもあるし、妖怪って因習として排斥されたきた側だろ!というのもあるしな〜という。
2023-12-04 23:43:12「因習村」ミームが地方差別を生みかねない話、もっともだと思っており、個人的にも同語の使用は避けている。しかしミームの話をしているはずなのに、「某映画の村は構造を意識して描写されている」が反論として出てくるのは不思議だ。意識されてるからこそ、ミーム化されたら色々取り落とすよ。
2023-12-05 12:52:24ゲ謎、あんまり因習村因習村言ってると村単位あの家単位だけが悪かったみたいな過小評価に確かになっちゃうなと思うわけで、話の全体構造としては「いや大日本帝国とその後裔の資本主義国家自体が弱者から搾取するクソ」って話だからこう なるほど日本自体が巨大な因習村と考えれば因習村話か
2023-12-04 20:17:06金田一耕助シリーズとの比較
「因習村」の確立が横溝正史(と金田一耕助映画)かというとその影響は多大だけれども 横溝は海外古典推理小説で定番の「見立て殺人」(マザーグースの詩になぞらえた連続殺人など)の日本的展開として因習色濃い村を設定したのだろうし そもそも民話に描かれる残酷さなどもアイデアの起点となった
2023-12-04 12:13:21でもまあ現在に続くわかりやすい因習村ガジェット(迷信深い老人や子供たちの不吉なわらべ唄や誰も近づかない祠等)はだいたい金田一映画で出揃っていたかなーという気はする
2023-12-04 12:15:47あと今の「因習村」ミームから 「家」や「血筋」といった要素がわりと抜け落ちがちなのはちょっと面白いなと思います 金田一映画ではわりと大きなテーマだった部分ね
2023-12-04 12:18:33近年の因習村小説(と言い切っては失礼だけどその系譜にある)の傑作である『近畿地方のある場所について』でも 家や血筋といった要素は希薄だったかな あ それが悪いという意味ではなくてね 現世と怪異を接続するガジェットとしてそれらはもはや不要なのかなって
2023-12-04 12:21:33