柚乃さんロクセリ学パロSS

夏休みが終わってから入ってきた大学院に通う院大生ロックが、世界史の講師として学園に通う事から始まる短期間ストーリー。(柚乃さんのつぶやきからの抜粋)
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柚乃 @trickster7th

…という学パロを妄想したんだ。呟きに耐えて下さった方々ありがとうございましたのハッピーエンド!

2011-12-14 11:24:37
柚乃 @trickster7th

「先生じゃなくても、呼び出して、いいから」今まで聴いた事無い程低くなった声が、セリスの思考を支配する。泣き続けるセリスが呟く。「…どうして」「どうしてって」「何で、私が、先生好きって分かった、の」もう一度塞がれる唇。「俺だって、好きじゃなきゃしない」

2011-12-14 11:23:35
柚乃 @trickster7th

同級生達が去った後で、資料室の扉を閉めたロックがへたり込んだセリスの頭に手を乗せる「悪い、怖かったか?」キスの後で平然と同級生へ挨拶を返すロックも、キスの意味も、セリスの思考回路が上手く繋がらずにぐるぐると回る。「これからは」セリスの耳朶に触れる指先。

2011-12-14 11:18:06
柚乃 @trickster7th

「…え?」セリスがロックの言葉に驚いて顔を上げると、扉内側に体を引き寄せられて、唇が重なる。唇の感触だけを確かめあうキス。突然の事に、セリスが膝から崩れ落ちると、同級生がロックに話し掛ける声が聞こえた。扉の内側に隠されたセリスに、同級生達は気付いていない。

2011-12-14 11:11:50
柚乃 @trickster7th

「電話掛かってくると思って待ってたんだぜ」合格発表の日は、ロックとて気が気では無かったのだと、ポケットから携帯を出して泣き縋るセリスを小突く。「授業中、だったし。直接、見せたかったんだもの」「俺、その程度だったのかなって結構へこんだ」セリスの背中に腕が回る。

2011-12-14 11:06:43
柚乃 @trickster7th

「来てた…の、先生」涙を零して振り返るセリスに、照れたように後頭部を掻くロック。「大事な教え子に、卒業祝いしてやらねーとさ」最初で最後かも知れないからな、と笑うロックを見て、セリスは彼の胸に頭を乗せた。「合格、したの」「うん」「一番に、聴いて欲しかったの」

2011-12-14 11:01:37
柚乃 @trickster7th

卒業式。写真を取り合うクラスメイトの輪から離れて、資料室に足を向けた。机の上で湯気がひとつ。自分のマグカップに、淹れられた紅茶。茫然と立ち尽くすセリスの後ろから頭に手が掛けられる。「卒業、おめでとう」この半年で聞き慣れた声に間違う筈もなく、セリスは涙を零した

2011-12-14 10:56:11
柚乃 @trickster7th

終業式が終わり、セリスは社会科資料室に立ち寄った。ロックの大量にあった私物は粗方なく、彼のお気に入りだったマグカップは既に無い。セリスが持ち込んだマグがひとつ残るのみだ。「卒業式、来てくれない…わよね」セリスは何となく、自分のマグを片付けずにその場を後にした

2011-12-14 10:49:54
柚乃 @trickster7th

卒業式前の終業式発表を聴いた生徒がざわつく(先生、講師辞めるの?)セリスの片手が震える。右手には急に変えた志望校の合格通知。一番に、見て欲しかった相手はもう母校から居なくなる。(応援、してくれたのに)唇を噛んで、自分が一生徒でしかない事実を実感したのだ

2011-12-14 10:41:55
柚乃 @trickster7th

(道が決まってるのに、わからない?)決めたレールだけをトップで走り続けたセリスには理解に苦しむ言葉を講師は呟いた。見かねたロックが「だから」と言葉を続ける。「別の事やりたくなったら、その時変えればいいだろ。要は、決めたからって枠にハマるなって事だよ」

2011-12-14 10:36:23
柚乃 @trickster7th

「先生」「どうした?」セリスが書類の手を止めてロックに言葉を投げ掛ける。「先生は、どうして先生になったのですか」推薦も決まったセリスからの言葉を受けて、彼は天を仰いだ。「…選択肢のひとつ、かな」「は?」「講師やってても一生先生かどうかはわからないって事さ」

2011-12-14 10:32:20
柚乃 @trickster7th

生徒会選挙が始まる。今年は、初めてセリスが見守る側だ。参加者を舞台袖で見守るセリスに、ロックが近寄る。「最後の挨拶、緊張してんのか?」「そんなわけありません」セリスが顔を逸らすと、講師は喉の奥で笑って頭を撫でた。「寂しいんだろ」最後は疑問詞では無かった

2011-12-14 10:26:03
柚乃 @trickster7th

セリス的にはこんな出会いで、知らないけど不真面目で人の良い講師、という印象をロックに持つ。セリスは後で選択した世界史クラスで彼の自己紹介を聴き、ようやくロックの存在を知覚するのだった。

2011-12-14 10:16:29
柚乃 @trickster7th

セリスが学園祭の手続きで書類を集めようと資料室に行くと、見慣れぬ教師が鉄パイプに凭れて眠っている。静かに机から書類を取ろうとすると、書類の上にはメモと紅茶の缶があった。『ごくろーさん。ご褒美』書類と缶を取り出て行くセリスに、眠る彼は口元だけ笑った。

2011-12-14 10:14:00
柚乃 @trickster7th

夏休みが終わってから入ってきた大学院に通う院大生ロックが、世界史の講師として学園に通う事から始まる短期間ストーリー。「最後の学園祭なんだろ?やりたいこと、口にしなけりゃ伝わんないぜ」というロックの言葉からただ真面目だったセリスの行動が変わるお話。

2011-12-14 10:01:49
柚乃 @trickster7th

セリス、18歳になる高校3年生、生徒会。ティナが書記。にこにこ笑って見てるティナの視線にセリスが「作業中に、どうしたの?」ティナ「私、セリスと一緒の高校で良かったなぁって」「急に何よ」「生徒会、楽しいもの」みたいな青春ものが書きたいわけだ。

2011-12-14 09:57:50
柚乃 @trickster7th

誰か私の学パロロクセリ妄想を聴いてもらえまいか

2011-12-14 09:47:37