アニメ監督斎藤圭一郎さんによる、アニメ・葬送のフリーレンのオープニングにクレジットされたメインスタッフを紹介する連続ポスト

圭一 @kei_globster

フリーレンの1クールを終え、また2クール目に向け、現場への敬意と感謝を込めて今まで中々触れられていなかったOPクレジットのメインスタッフ紹介をしていこうかなと思います。 書いてて結構な文章量になってたので、今日と明日の2日に分け、折を見つつ投稿して行ければと思っています。

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シリーズ構成・脚本 鈴木智尋さん ブギポからの関わりで、僕が初めて監督として(夏目さんと共同で)名前を載せていただいたACCAのOVAなどで一緒にお仕事してきた方です。 鈴木さんは原作の内容を構成に落とし込む際に非常にロジカルに組み立てくださったので、いざ脚本にしてみた時に問題や障害が発生

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しても、その箇所が明快で取り組みやすかったです。 フリーレンは原作側からの希望として台詞の改変やストーリーの組み替えを極力控えて欲しいというのがありました。 それは映像を作るという点で凄く難しい事なのですが、鈴木さんの構成のお陰で自分の中でも軸が見えて来たと思います。 音響の現場

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にも毎回来てくださり、実際に脚本を書いた際に鈴木さんが捉えた感情の機微や気付きを(あくまで現場の尊厳をまもりつつ)提言くださったり、毎回映像を褒めてモチベーションを上げてくれるのでとても暖かいです。

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キャラクターデザイン・総作画監督 長澤礼子さん とてつもないデザイン量とともに、1クール目の16本全て一人で総作監をやり遂げた傑物です。 長澤さんともブギポの現場からの関わりですが、当時かなり若くして既に夏目さん率いる福士さんの現場で存在感を放っていた若手スーパーアニメーターでした。

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ずっとアニメーターとしても尊敬していたし、一緒に仕事したかったのですが、自分とは作画のスタイルでも好みの方向性でも中々合致する機会に恵まれなかったので、今回フリーレンでようやく「来た！」って感じでした。 自分が感じた長澤さんのフリーレン適正についての解説はガイドブックなどで話して

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るので買って読んでください(宣伝) 自分の方から長澤さんにお願いした事と いえば、日中の屋外以外でトップライトになる事が少ない作品なので、ライティングで方向性のある影つけを基本にしたいからキャラ表でも少しそういうのがあると良いって言ったくらいで、あとは上がってくるものに対して「良いと

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思います」と言うだけでした。 キャラ似せの上手い原画さんや作監さんの絵を見るとみんなよく描けてるなぁ…と感心するのですが、その上に乗る長澤さんの絵を見ると、もうこれ以外正解に思えない！ってなるのが毎回不思議です。

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コンセプトアート 吉岡誠子さん 吉岡さんはACCAのOVAからの関わりで、その時は美術監督として入ってくださっていました。 今回自分がやりたかった事として、なるべくフリーレンの旅路を具体的にする事だったのですが、吉岡さんはその具体化を膨大な資料とご本人の絵で担ってくださっています。 また、

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吉岡さんの絵の持ち味でもある清涼で暖かいカラーはフリーレンで自分が目指したいラインだったので、それをコンセプトとして初期にスタジオワイエスの美術さんと共有出来たのはとても大きかったです。 要所で「設定レイアウト」という役職で設定で拾い切れなかったロケーションのマスターショットに

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なる絵をレイアウトとして描いていただいたり、時には「世界観イラスト」として直接吉岡さんの絵を画面に出す事で、フリーレンの作品世界の根幹を支えていただいてます。 OPではカラースクリプトから背景まで描いていただき、より吉岡さんのコンセプトが前面に出た映像になっています。 とにかく仕事が

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多岐に渡り、紹介するのが困難なので是非ご本人のアカウント@seiko11 から仕事を覗いて見てください。 それと、毎回やり取りの際にポジティブなお返事をくれるのでその度にかなりやる気が出ます。

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次は昼過ぎくらいにまた

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フリーレンメインスタッフ紹介続きです

圭一 @kei_globster

魔物デザイン 原科大樹さん 各話で原画から絵コンテ、演出、作監、etc.なんでもこなしてくれて、また、大学の時から仲良くしてもらっている先輩なので、自分の無礼や暴挙を一切嫌な顔をせずにキャッチしてくれる聖人です。 自分としては、とにかく困った時に真っ先に頼っているのが原科さんです。