宇野常寛「デビット・フィンチャー」

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宇野常寛 @wakusei2nd

國分さんの『暇と退屈の倫理学』では消費社会の説明に映画『ファイト・クラブ』が引かれている。そして、この映画を撮ったフィンチャーは今年『ソーシャルネットワーク』を手がけた。そこで彼はインターネットを自分の理解の外にあるものとして描いた(脱映画的存在の代表としてのネット)。

2011-12-17 01:55:13
宇野常寛 @wakusei2nd

このことは、結果的かつ象徴的に『暇倫』『ファイト・クラブ』的な消費社会感/批判=「俺たちは資本に欲望をコントロールされている」という物語の外側にネット(とそれがもたらす新しい消費社会)が存在することを意味していないか。

2011-12-17 01:55:52
宇野常寛 @wakusei2nd

双方向のメディアで完結性の低い情報が無限連鎖する(それも自己的化を伴いながら)社会が常態化したとき、この種の消費社会(批判)論は大きく書きかえられなければならないだろう。雑誌・TV的な「広告」の凋落という現実を引くまでもなく。

2011-12-17 01:56:16
宇野常寛 @wakusei2nd

みたいな話もあったのでした。フィンチャーについては例の「サイゾー×PLANETS」のムックにも「ソーシャルネットワーク」についての鼎談が載っているので、そちらをご覧ください!

2011-12-17 01:57:50