佐々木司氏による、西洋の刀剣について

鎧については、こちら:佐々木司氏による、ヨーロッパの鎧の解説 https://togetter.com/li/2302998
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佐々木 司 @TA5vWI4SfJVHCGa

軍事・歴史・地理等の分野で呟きます。中世ヨーロッパネタ多め。1番好きなのは、多分東ローマ帝国。1週間に1~2回くらい、歴史解説的なポストをしています。 浮上度:通常動力潜水艦 文章の綺麗さ:野獣先輩

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■中世ヨーロッパの刀剣 ※中世ヨーロッパにおける刀剣の分類は、バリエーションが多様かつ境界が曖昧なところがあります。 -1枚目:アーミングソード 武装剣やら軍用剣とも訳される、刃渡り70cm~80cmの諸刃の片手剣の総称。切っ先がとがっていて刺突に適したものや、(1/7) pic.twitter.com/KlZYaHqEI2

2024-01-28 19:39:14
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佐々木 司 @TA5vWI4SfJVHCGa

丸みを帯びていて斬撃に適したもの等、様々な種類がある。歩兵・騎兵問わず使用された。盾と併用したり、槍を放棄した時のサイドアームとして、弓兵が自衛用に腰に帯びたり使い方は多様である。長さ・柄の分類ではショートソードに含まれる。(2/7)

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-2枚目:バスタードソード 主に西欧の騎兵が好んで用いた刃渡り90cm~110cmの片手・両手兼用の長剣。馬上から振り下ろすのに充分な刃渡りを有し、両手で使用できる柄の長さを持つ。長さ・柄の分類ではロングソードに含まれる。(3/7)

2024-01-28 19:39:15
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-3枚目:ツーハンデッドソード 120cm~180cmの刃渡りがある、両手持ちを前提とした長大な大剣。刀身が極度に長いものには、刀身の前半部分にリカッソと呼ばれる持ち手を設ける場合がある。(4/7)

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-4枚目:ファルシオン 軽装の兵士や船乗りが好んで使用した、安価で刀身が短く厚みのある片手剣。特性としては片手斧に近いところがあり、取り回しの良く短めながらも重量のある斬撃を繰り出せる。 某炎の紋章の伝説の武器ではない…(5/7)

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-5枚目:パラメリオン 主に東ローマ帝国の騎兵に用いられた片手持ちの片刃の曲刀。テュルク系遊牧民の刀剣の影響が指摘される。全長は90cm程で刀身には厚みがあり、重装甲の相手を意識した作りになっている。 (6/7) pic.twitter.com/kYoil24tJy

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-6枚目:遊牧サーベル ユーラシアサーベルとも呼称されるモンゴル・チュルク系等の様々な遊牧民、そしてハンガリーやブルガリア等の遊牧民にルーツを持つ民族が用いた片手持ちの刀の総称。刃渡りは75~100cm程度が多く、反りを持たないタイプの物も存在する。(7/7)

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