闘将!!拉麺男に全12巻について思うこと
話題になってたので闘将!!拉麺男を全巻買って読んでしまった。子供のころ5巻まで持っててそこでほったらかしだったんだが、ちょうど作品に極端な破綻が出る前の、平均レベルのゆで濃度で済んでいたところで読むのを止めていたんだな……
2024-04-06 22:09:106巻から先の暗器五点星VS拳聖五歌仙から絵も話も試合内容もそれまでのクオリティから急速にひどいことになっていく……
2024-04-06 22:12:43ラーメンマンの爪から作ったクローン人間の拉麵男・懢蝱(ランボー)が登場する展開、それまでにやってた5巻のクローン拳士編と拉麵男打倒養成所こと拉麵男・鬼鑼悪(ラーメンマン・キラー)の要素を繋げれば色々深掘りできたろうにそういうのいっさい顧みないのマジですげえな。
2024-04-06 22:16:37あるいは、あえてそのへんと差別化したかったのかもしれないが斬人饠血刀と蛇腹圧殺手がメイン攻撃なのはクローンとしてなにひとつ意味を成していない……。 連載中盤以降本当に余裕なかったんだろうなというのはわかるが、5巻までの完成度と6巻以降のクオリティが雲泥の差だな。
2024-04-06 22:18:245巻までだとラーメンマンが「私は未熟だったーっ」って言いだすのが(まだ免許皆伝になって直後の1巻は置いといて)3回くらいあるが、拳法の腕は立っても精神面の未熟さや道への畏れでそれくらいのことはあるだろうなって納得できるんだが、12巻も同じことやってるとさすがにワンパターンがすぎる。 x.com/domioriha/stat…
2024-04-06 22:23:55個人的に気になったのが、マーキュリー・チャーシューメンが全く出なくなっ(て友人枠ではガンダムとかホーガンばかり出てき)たことなんだが、そのようなことなどもはや些細なことなのであった。(あと大昔に見た映画版の記憶でホーガンだけはよく覚えてる) x.com/domioriha/stat…
2024-04-06 22:28:55叉焼男、道を踏み外したラーメンマンの兄弟子という枠で登場して、超人一〇二芸や闘龍極意書の精神面を理解できずに敗北し、彼の死をもってラーメンマンの成長を描くという物語の流れ自体は美しいんだけど、あんのじょう理由もなく復活して謎のトーナメントに参加した後に出番がなくなるので台無し。
2024-04-06 22:36:18TLに流れてきたスクショで、どうも続編では出番があるらしいというのは分かったけど、当時あんなに美味しいポジションだったのにラーメンマンとの対決が終わった後急にフェードアウトしたの、どういう理由からだったのかは気になる。作者のお気に入りではなかったとかだろうか。
2024-04-06 22:37:02改めてこう聞くと、そもそも復活させてしまったのが間違いだったキャラという気がしてならない。ガンダムとかホーガンは雑に復活してもまだ何とかなってたもんな……(そうか?) x.com/domioriha/stat…
2024-04-06 22:39:081巻の各話をみると、超人レスリングとは違う、拳法家同士の命の奪い合いも起こりうる戦いにおいて、血生臭いがそれでも崇高であらねばらなない拳の道と、道を誤った相手を斃すことで決別するドラマを描こうとしていたのがわかる……んだよな。たぶん。
2024-04-06 22:40:34ラーメンマンがやたら迷ったり未熟さを強調されるの、拳の腕前を讃えられる一方でやってることは人殺し以外の何物でもないし、鍛えた超人一〇二芸は全て殺しの技でしかないという事実に直面して、その折り合いを付けられない部分が作品のテーマの根幹なんだろうなとはおぼろげに想像できる。
2024-04-06 22:42:38しかしそうやって1話限りの悪役を使い捨てる構図を作ってしまった結果、毎話対戦相手に深いドラマとキャラ性を作った上で、以後はもう死んで出てこないという作品を作り続けるのがしんどかったのだろうとも思われる。(もちろんゆでイズムの象徴たる整合性の適当さもあるんだろうが
2024-04-06 22:44:28だとしても、だったら陳老師やシューマイという味方の生かしかたはあっただろうし、ラーメンマンの過去についても(恐らく出生の真実と思しき)クローン拳士のあたりはちゃんと以後のストーリーに流用するくらいはすべきだったろうな。
2024-04-06 22:46:18正直、毒狼拳蛾蛇虫は超人拳法を治めてすっかり有頂天になったラーメンマンの増長を諫める不意打ち毒手の使い手として、流星拳砲岩は凶悪ではあるけど散弾流星脚さえ対策できれば弟子入りしたギョーザ少年にも撃退できる納得感があるなど、一発使い捨ての悪役として優れた造形なんですよね。 x.com/kamuijt/status…
2024-04-06 22:50:05傷刻牢犬操しかり、基本的に当初ラーメンマンの敵として登場したメンツは「これを攻略しなければ勝てない」デザインのいわば課題を攻略するための敵であり、主な技が一発屋の造形で、根本的に仲間としてレギュラー入りできる造形じゃないのにそれをやっちゃった感がすごいと思う。
2024-04-06 22:52:37超超個人的な話なのだが、チャーシューメンより、ガンダムより、クローンラーメンマンよりも、ホーガンが記憶に強く残ってるの、「蟻が見えたら勝てる」という名言(迷言)のお陰だと思う。いやそのエピソードで負ける側なんだけどなホーガンは。 x.com/kamuijt/status…
2024-04-06 22:53:36ガンダムやホーガン、デザインの方向性としては筋肉拳蛮暴狼と同じなんすよ。1話限りの「ラーメンマンはこれをどう攻略する?」という敵。
2024-04-06 22:54:20地禁門の三悪人は、3人構成でラーメンマンに立ちはだかる難敵としてきわめて良くできていたとも思う。まず金獅子拳金龍で新必殺技の猛虎百歩拳のパワーアップイベント、組織的に超人拳法総本山に危害を加えていく納得感のある不死身胴白龍、そして(ゆでイズム満載で)全ての黒幕になった十字拳黒龍。 x.com/domioriha/stat…
2024-04-06 22:58:00三悪人編は闘将!!拉麺男の複数回にわたる長編としては奇跡的に完成度が高い。これも「どうやってこの難敵を打ち破る?」が機能していた時期だからだな。この後のクローン拳士やモンゴル・タイガーのあたりもこれは踏襲されている。暗器五点星VS拳聖五歌仙がとにかくダメ。
2024-04-06 23:02:00「ラーメンマンはこの敵をどうやって倒す?≒この課題をどうやってクリアする?」の構図を崩してしまってから連載がガタガタになってしまい、その話を描いてる時点で課題とクリア法が明確ではないので、ドラマの展開も決まらず、勝つための道筋もグダグダになって泥仕合が続いてしまうのだな……。
2024-04-06 23:04:06あらためて闘将!!拉麺男の1巻から5巻までも読み直してみたけどこの範囲だと3巻で地禁門の三悪人と闘って頂上拳を極めたラーメンマン、そうそう簡単にメンタルが揺らがないし、不覚を取って負けても次の手を打ってるし、シューマイもただ文句を言うわけではなく相棒として知恵袋的な行動をしている。
2024-04-07 22:07:575巻最後の番傘三兄弟は特別編の位置づけなのもあるけど、モンゴル・タイガーの話、クローン拳士の話、ラーメンマン思考予知マシンの話、それぞれが一つの映画として読むような感じで、各エピソードの矛盾こそあれど単品としては完成度が高い。
2024-04-07 22:10:11このあたりまではやっぱりカンフー映画や日本の時代劇をなんかを下敷きにして、一つのエピソードを最後まで見通して描くことの計算は成されていたように思う。展開の省略や状況を進めるための無茶こそあれど、テンポの良さには繋がっている。6巻以降はそこが完全に崩れている。
2024-04-07 22:11:452巻以降、5巻まではラーメンマン師弟がちゃんと信頼関係と成長を見せ、話を重ねるとちゃんと「不覚を取った…が、今のうちに頼むぞシューマイ」「うん、わかったよラーメンマン(アイコンタクト)」が成立してるんだ。6巻以降でこれらが全て忘れられたかのように極端に低レベルに戻ってしまっている x.com/domioriha/stat…
2024-04-07 22:15:27