- WasuiMatui2014
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まずはじめにお伝えしなければならないのは、ここ数日の再読で少々選定に変更が生じました。よって、おさらいの意味も含めまして、もう一度最初から作品を紹介したいと思います。
2011-12-31 21:04:27正直、ミステリと言っていいのかどうか最後まで悩みましたが、まだ推理小説の「す」の字も知らない時に読んでひっくり返った作品なので、あえて入れました。この短篇で受けた感覚はのちに幾多のミステリから受けた感覚に近しいものがありますので。
2011-12-31 21:11:49昨日、再読したら「外しててすいません」と言いたくなるほどの傑作でした(汗)名探偵の(そして人間の)抱える普遍的な悲しみを見事に描いて浜尾短篇の中でも出色の完成度を誇ります。
2011-12-31 21:19:03第33席:「火焔樹の下で」皆川博子(1999年)・・・精神病院で『絵画療法』を施す女医。その実例を紹介する作家。作家に憧れる准看護婦。彼らの往復書簡で、その患者をも巡る不思議な人間模様が浮かび上がる
2011-12-31 21:25:25申し訳ありませんが、この作品の発表年を追うことができなかったので、便宜的に収録されている単行本『鳥少年』の発表年とさせていただきました。ご了承ください。
2011-12-31 21:27:20手紙で構成された作品というのは沢山の名作がありますが(例えば『十二人の手紙』(井上ひさし)や『明日という過去に』(連城三紀彦)、山田風太郎の諸作品など)、この作品もそれらに負けない手紙ミステリです。
2011-12-31 21:31:36手紙で構成された作品というのは沢山の名作がありますが(例えば『十二人の手紙』(井上ひさし)や『明日という過去に』(連城三紀彦)、山田風太郎の諸作品など)、この作品もそれらに負けない手紙ミステリです。
2011-12-31 21:31:36本格好きな○○トリックはもちろん、最期の最後で思いもよらないあるテーマが浮かび上がります。詳しく触れられないのがもどかしい。ぜひ皆さん、深読みしてみてください。
2011-12-31 21:33:55第32席:「公園にて」中井英夫(1971)・・・公園での散歩を日課とする一人の老人。ある日、彼は一人の子供と出会う・・・
2011-12-31 21:35:44中井英夫というと『虚無への供物』ばかりがすぐ挙がりますが、実は氏、無類の短篇名手でもあるのです。この作品は『とらんぷ譚』から神品との誉れ高い一品。何だか、とらんぷ1枚だけを手渡すような野暮かもしれませんが・・・
2011-12-31 21:40:05第31席:「リベルタスの寓話」島田荘司(2007)・・・ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルで猟奇死体が発見された。四体の男の死体のうち三人は首と胴体が切り離され、一体は腹が切り裂かれて中の臓器が取り出されたうえ、中には内蔵を模したのかガラクタが詰め込まれていた・・・
2011-12-31 21:43:45「島荘の作品は1作入れたい」「2000年代の作品も1作入れたい」。この二つの満たす作品がこれでした。内容的には中編なのですが(汗)
2011-12-31 21:46:29さまざまなアイディアをこれでもかと盛り込みながら、冤罪や死体玩弄など島荘節は衰えることを知りません。また、この作品にはある医学的な知識が要求されますが、私はそれをアンフェアとは思いません。戦争とともに我々も覚えておくべき知識だと思いますので。
2011-12-31 21:50:35