スタァライトされたアカウント。凜明館推し。本の編集とか軍事・銃器監修してるらしい。
「正規戦の幻想:ウクライナ戦争の誤った教訓」 星の数ほど発表されたウクライナ戦争に基づく“教訓”の多くが西欧的であり、多くの東欧諸国には適応できない。これら国々が西欧スタイルの正規戦アプローチに投資することは誤りである。元ハンガリー軍高官による論考。以下翻訳 mwi.westpoint.edu/the-illusion-o…
2024-04-25 11:46:37東欧諸国はロシアとの地理的近さ、少ない人口、自然障害の欠如、多層的正規戦防衛体制を築くには乏しい縦深、限られた防衛産業、そして小さな軍隊ゆえに西欧型正規戦に適さない。ウクライナ戦争が明らかにしたのは、これら諸国が独自の作戦環境に適した正規戦にかわるアプローチを開発する必要性だ。
2024-04-25 11:46:38●敵が準備しているタイプの戦争を戦ってはならない。 イラクやアフガンの戦争同様、今回の戦争は敵に優位な条件の戦いを避けることが、唯一弱者が勝利できると証明した。 当初、ウクライナはロシア優位の条件を避けることで成功した。しかし昨年の反攻のように正規戦に回帰すると物量で圧倒された。
2024-04-25 11:46:38多くの東欧諸国のような弱者は、正規戦アプローチを避け、強者との間の非対称性を最大化することに、成功の希望がある。 小柄なダビデは“劣化ゴリアテ”になることではゴリアテに勝てない。最良のダビデになることが勝利の可能性を生むのだ。
2024-04-25 11:46:39●好むと好まざると戦争は都市で起きる。 ウクライナ戦争は現代戦が都市・住民から離れた場所では起きないという、ここ数十年のトレンドを再証明した。市民や都市を戦争から分離し防護するという考えは幻想である。 東欧諸国は防衛戦略において都市環境の重要性を理解し、受け入れ、活用すべきだ。
2024-04-25 11:46:39●戦略縦深は生存にとって極めて重要だ。 ほとんどの東欧諸国は物理的・社会的の両面で戦略縦深を欠いている。これを挽回する唯一の方法は、同盟国・友好国との強力なパートナーシップだ。 既存の二国間・多国間防衛協定以上の連携が必要であり、それは時に国家主権を侵すほどとなるかもしれない。
2024-04-25 11:46:40防衛産業基盤、装備弾薬の備蓄、訓練基盤、国民の保護施設を、侵略の可能性のある土地から遠く離れた外国領内に置くべきだ。これは長期的な継戦能力に不可欠な機能を保証する。 あわせて、人的資源の乏しさを打開するため、他国の兵士や市民が外国軍で勤務できる法的枠組みを作るべきである。
2024-04-25 11:46:40ウクライナ戦争で観測された事実は我々に完全なパラダイムシフトを求めている。ある国家・ある時代に有効な戦争理論が、他の国・他の時代にも適用できるわけではない。欧州の小国家は高価な戦車や戦闘機といった正規戦装備への投資を再考し、国家防衛戦略を再設計する必要に迫られている。
2024-04-25 11:46:41…翻訳は以上。 原文では単に「(独仏・ポーランドのような大国を除く)欧州諸国」と書いてあるけど、著者の経歴等も踏まえ「東欧諸国」と訳してます。 あと、著者は特殊戦出身者とのことで、その点で非正規戦寄りの人物であることは留意してください。
2024-04-25 11:49:33