創作:音也とトキヤ(ハロウィン)

音也とトキヤ小噺。「だってトキヤ優しいもんね!」「黙りなさい!」
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ワトは歩く城 @watokadu

【音也とトキヤ・ハロウィン】定番と言えば定番、恒例と言えば恒例のこの日。だが。「トキヤー!トリックオアトリート!」まさかこの年齢になってそれを言われる立場になると思わなかったトキヤはわくわくとまるでエサを待つ子犬のような目で自分を見つめる音也に冷たい一瞥を返す。「どちらも遠慮→

2011-10-31 23:04:03
ワトは歩く城 @watokadu

→させて頂きます。大体貴方は子供ではないでしょう」素っ気なく拒否をすれば途端音也は涙目でトキヤにがしっと縋る。「トキヤひどいーっ!マサと那月はお菓子くれたのにー!」「いい歳して駄々をこねないで下さい離れなさい!」「やーだー!」これでは不参加を表明したにも関わらず→

2011-10-31 23:04:32
ワトは歩く城 @watokadu

→本当に悪戯をされているようだ。「ああもう仕方がないですね!」トキヤは自分の鞄の中からラッピングされたマフィンを一つ取り出して音也に押し付ける。「バイト先で頂いたものですが貴方に差し上げますだから黙りなさい離れなさい」「トキヤ…うわあサンキュ!トキヤからのお菓子だー!」→

2011-10-31 23:04:59
ワトは歩く城 @watokadu

→「だから、それは貰い物で…」「だってこれ、学園内の店でしか売ってないマフィンだよね?そんなのをトキヤのバイト先の人が買えるわけないし、わざわざ買ってきてくれたんでしょ?」「!」しまったと思ったときには既に遅い。嬉々とした笑顔を満面に浮かべた音也に再度抱きつかれることになった。

2011-10-31 23:05:36