国際航空便に預入した手荷物の廻送の解析
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承前
廻送された荷物のタグの解析
そういえば、羽田空港で預けて羽田空港から自宅へ送られてきた手荷物の、タグを解析してみました。 1枚目 TO HND FD:EK0143/21APR 2枚目 BCN 23APR FALLBACK TAG 3枚目 23APR RUSH EXPEDITE BAGGAGE TO HND FROM BCN
2024-05-06 23:20:511枚目:21日に「EK143便で届いた荷物を羽田へ発送」というタグ。確かに僕は21日にEK143でマドリードへ渡ったが、マドリードでこの手荷物を受け取ることはできなかった。 2枚目:23日にバルセロナ空港で「返送しろ」というだけのタグ(これはエミレーツの用紙ではない)。
2024-05-06 23:28:30おそらく、エミレーツは僕の荷物を「新たな乗継便」である21日のEK143に搭載しようとしたが、間に合わなかった。そのため21日夜時点で、エミレーツは「荷物はドバイ空港にある」と回答している。 23日、エミレーツは「変更前の目的地」であるバルセロナへ、誤って手荷物を発送した。
2024-05-06 23:30:513枚目のタグにはもっと詳細なことが書かれていた。 MENZIES AVIATION TO HND Via DXB Flight EK188 23APR 21:00 MENZIESはヨーロッパの航空荷物ハンドリング会社。EK188はバルセロナからドバイへの航空便。 つまりバルセロナのハンドリング会社が、羽田へ返送した。
2024-05-06 23:35:3423日頃、エミレーツの手荷物捜索システムは「捜索しています」から「航空機に搭載しています」になった。おそらく、バルセロナ空港側が返送準備をしている間、エミレーツ航空の管理を離れていたのだろう。
2024-05-06 23:37:5825日、バルセロナ空港のエミレーツ航空事務所から僕に電話があり、「手荷物がバルセロナ空港にある」と伝えてきた。僕は「成田空港で受け取りたい」と伝えている。 しかし実際には、手荷物は23日にバルセロナからドバイに届いていたはずである。バルセロナのエミレーツの状況把握は2日遅れだった。
2024-05-06 23:40:16最終的に羽田空港のエミレーツ航空事務所から「手荷物が届いている」と連絡があったのは、5月3日の23時頃である。 僕はこの日の成田便に乗っていたので、間違って同日の羽田便に載せたのかと思ったが、羽田便の到着は22:35なので、23時に電話がかかるのは早すぎる。
2024-05-06 23:44:38おそらく、23日かその数日後に、手荷物はドバイ空港から「バルセロナ空港で指示された返送先」である羽田空港に送られ、そこでロストバゲージになっていたのではないか。 そして5月3日18時頃、僕が改めて成田空港で荷物捜索願いを提出し、羽田の不明荷物とヒットしたのでは。
2024-05-06 23:46:58なお、21日のマドリード空港で、配送先に「リスボンのホテル」を指定しているが、これが顧みられた形跡は全くない。
2024-05-06 23:48:08まとめると、 ・エミレーツ航空は僕の手荷物を、僕の変更後の便に載せようとしたが、間に合わなかった。 ・行き先がわからなくなった手荷物は、本来の目的地であるバルセロナへ送られた。 ・バルセロナ空港(エミレーツではない)は不明の荷物を、出発地の羽田空港へ返送した。 ・エミレーツの手荷物捜索システムは、エミレーツ便で返送中の手荷物とシステムの紐づけを喪失し、ロストした。 ・バルセロナのエミレーツは、手荷物が届いたことに気付いたが、その時点で既にバルセロナにないことには気付いていなかった。システムは再びロストした。 ・手荷物は羽田空港に届いたが、羽田のエミレーツはその荷物の主との紐づけができなかった。 ・僕が成田空港に到着し、不明荷物の特徴を入力したことで、手荷物の照合ができた。
2024-05-06 23:53:58で、さっきタグは3枚と書きましたが、正確にはもう1枚ありました。一番内側に巻き付くように貼られていた、「最初に羽田空港で貼った、バルセロナ行きのタグ」です。 おそらくこのタグが内側に巻き付けられて外から見えなくなっていたため、エミレーツのシステムは僕の手荷物がバルセロナに到着して以後、追跡できなくなっていたものと思われます。
2024-05-06 23:56:39最終的に羽田と成田で手荷物を照合したキー情報は、タグではなく「手荷物捜索申請書に書いた、手荷物の特徴」だと思います。特徴として挙げたのは ・ソフト素材の箱型キャスターケース ・黄色いベルト ・ベルトに氏名と連絡先の札が入っている です。こういった、タグがなくても手荷物を特定できるキー情報が、ロストバゲージ対策として有効なのだと思われます。
2024-05-07 00:00:29またバゲージがロストしたきっかけは、バルセロナ空港でエミレーツ航空の手ではなく、空港の手荷物サービスの判断で出発地向け返送タグが貼られたこと、それによって本来のエミレーツ航空の手荷物タグが見えなくなったことと推測できます。
2024-05-07 00:02:33従って、旅行中のロスバゲを旅行中に受け取ることは困難であり、航空会社・空港は「とにかく出発地空港へ確実に返送する」ことを優先すると考えた方が良さそうに思います。 今回は往路のロスバゲでしたが、帰路の場合は渡航先になるかも。
2024-05-07 00:04:03というわけで、ロスバゲ対策としては ・旅行中に受け取ることは諦め、日本での受け取りを目指す ・バゲージの外見的特徴を覚えておく/記録しておく ・タグなしでも所有者を特定可能な札を付けておく といったあたりが重要だとの知見を得ました。
2024-05-07 00:06:19あと… そもそも、18日に乗継便が21日のマドリード行に変更されたあと、19日にドバイでの受取を要求し、20日にマドリード便への搭載を要求するという余計な手間を掛けていなければ、21日のマドリード便への積み込みが間に合っていた可能性もあります。 混乱しているときは余計なことをしないが吉…
2024-05-07 00:23:22マドリード空港のハンドリング職員が、エミレーツのタグを隠すように新しいタグを貼ったのは、正しいやり方だと思います。空港の手荷物仕分け機はタグのバーコードを読むので、古いタグが見えているとまた明後日の便に積まれてしまう(ドバイからバルセロナとか)危険がある。 x.com/ohnuki_tsuyosh…
2024-05-07 14:46:37アメリカでロストバゲージとなった時は、空港職員に出発前に撮影した手荷物の写真を見せて、あとは向こうが確認してくれた。 「グッジョブ」って言われた。 せっかくスマホがあるのだから、自分の身の回りのものやパスポートを撮影しておくべし。 x.com/ohnuki_tsuyosh…
2024-05-07 01:56:43今回、バゲージ受取のために右往左往したのがかなり消耗の原因になりました。そのためにも、預け荷物は「無きゃ無いでいいや」という物に留めて、ロスバゲしたら潔く「じゃ、成田でよろ」とロスカットするのが良いと痛感しています。 x.com/outa/status/17…
2024-05-05 00:44:34トランクのロストって、結局日本の自宅受け取りのパターン多いですよね…私も複数回経験があります。 グランドキャニオン行きの荷物が グランドケイマン行ってらしく、 トランクだけ カリブ海の休日など x.com/ohnuki_tsuyosh…
2024-05-04 21:33:33