第二回飯野賢治x太田克史Twi対談
@FAUST_editor_J ん? そういう立て方なの? ゲームや映画と違って、ものによっては制作コストが段違いにかかるとかないわけですよね? よくわかんないけど、マーケや営業費用も含め、著者のモチベーションもあるかもしれないけど、なんとなく何部というのはないの? #enota
2009-12-28 23:30:45@kenjieno ないのです。マーケの費用も、基本的には初版部数×定価×一定のパーセンテージで決めるのが原則といえば原則ですから。 #enota
2009-12-28 23:33:08@FAUST_editor_J じゃ変化して訊きたいんだけど、例えば僕が出版社を立てて、1万部出せる本(+70%は売れる本)を作ろうと。それを年に何冊かやろうと。重版はかかったらラッキー&利益。ま、会社全体の経費は横においといて、そういう考え方というのはアリ? #enota
2009-12-28 23:36:32@kenjieno それはすごいアリです。きっと楽しいと思いますよ。ただし、本を作る作業じたいの手間は、それが3000部の本だろうが100万部の本だろうがほとんど同じですから、全部が一万部程度の本だったらやっぱり趣味の範疇ですね。 #enota
2009-12-28 23:38:43@FAUST_editor_J でも1万からスタートして100万にいけば、という考え方でもよいわけでしょ? とにかくぜんぶ1万部スタートだと。逆に言うと、1万部で70%いかない可能性がある本は作るなと。企画会議通らないと。そういう考え方の出版社ってないんですか? #enota
2009-12-28 23:41:39#enota: 飯野賢治(@kenjieno)×太田克史(@FAUST_editor_J )Twi対談 http://tagdef.com/enota
2009-12-28 23:43:14@kenjieno 今、どんどんそういう考えになっていってますね。初版7000部が化けた『五体不満足』みたいなケースがあったがゆえに。でもねえ、大部数を狙うならばやっぱりある程度の初版は必要です。(全国の書店に本が行き届かない) (続く) #enota
2009-12-28 23:43:59@kenjieno それに、一万部を売り伸ばしていくには、「書店営業」さんの力が重要です。この力がないと、いくら面白くて良い本を作っても着実に部数を伸ばしていけないのです。このあたりがとんとわかっていない編集者、多いです。 #enota
2009-12-28 23:45:49@FAUST_editor_J いやなんでこんな話してるのかって言うと、その業界業界でビジネスモデルとは違った、ビジネスの考え方のくせ(立て方)ってあると思うわけ。例えば太田さんがオンラインに出ていくなら、その「くせ」を理解したほうがよいと思うんです。 #enota
2009-12-28 23:47:40出版社にもよるけど、「書店営業が売りやすい企画」でないと、そもそも企画が通らないケースは多い印象。それは、過去の類似作があるかどうか。 #enota
2009-12-28 23:49:15@kenjieno なるほど。業界の「くせ」ですか。出版界(の理想)は堅実な賭博師といった感じですね。デジタル業界は今どんな感じなんでしょうか。傍目にはすごく荒っぽい賭博師という感じですけど。 #enota
2009-12-28 23:50:03RT @FAUST_editor_J: @kenjieno それに、一万部を売り伸ばしていくには、「書店営業」さんの力が重要です。この力がないと、いくら面白くて良い本を作っても着実に部数を伸ばしていけないのです。このあたりがとんとわかっていない編集者、多いです。 #enota
2009-12-28 23:50:49@FAUST_editor_J いやなんかね、自分のくせを認識しないで業界をまたいで失敗している人が多いように思うのと、やはり新しいことって、ビジネスモデルとか、ファンとかクリエイターも含めた、新しい経済システムや、盛り上がりシステムの発明が大切だと思うんですよ。 #enota
2009-12-28 23:52:08@kenjieno 「新しいことって、ビジネスモデルとか、ファンとかクリエイターも含めた、新しい経済システムや、盛り上がりシステムの発明が大切だ」同意!(続く) #enota
2009-12-28 23:53:00@kenjieno かつて飯野賢治という人は、おもちゃ業界の延長だったゲーム業界に音楽業界の風を新しく吹き込ませましたよね。ゲームデザイナーが現場監督じゃなくってアーティスト的に捉えられるようになったりしたのは飯野賢治以降。たとえばああいった質的転換のことですよね? #enota
2009-12-28 23:54:48@FAUST_editor_J なんていうのかな「オンラインを絡めた」とかじゃ新しくないし、誰も面白くないわけ。それはどうでもよくて、オンラインを絡めたことによって、作品の売れ方とか、作家という立場とか、ファンの関わりとか、そういうものが新しく面白くなることが大事。 #enota
2009-12-28 23:57:40@kenjieno それは「場」論になっていきますよね。デジタル時代の「場」論に。今デジタル業界的に足りないのって何なんでしょうね・・・。 #enota
2009-12-28 23:59:59@FAUST_editor_J 良いか悪いかは別として「面白ぇ!」というのが、純粋な中身だけじゃなく、仕組みとか、自分(読者・ユーザー)の関わり方が「新しい! 面白ぇ!」じゃないと誰も興奮しなくなってるわけ。そのへんが足りないと思うし、出版業界には存在すら感じない。 #enota
2009-12-29 00:01:59