「秋音・くらいね・なはとむじーく」　ともだち編

ひるね @sophiarockheart

秋音「今回触れていただくのは、世界的大ベストセラー、『聖書』（文語訳）からの一文です。朗読しますね。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「人その友のために己の命を棄つる、之より大なる愛はなし。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「ヨハネによる福音書第１５章１３節です。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「この言葉について考える前に、一曲かけておきましょう。Beethoven のいわゆる『第九』です。」　http://t.co/7Xlv4EmY

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ひるね @sophiarockheart

秋音「それでは、秋音的拡大解釈、やります。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「『人その友のために己の命を棄つる』…　どうでしょうか、なんだか大げさで、自分の生活とは遠いところにあるような気がしませんか。だって、そんなことをする機会なんて、普段は全然ないんですもの。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「少なくとも私は、初めはそう思ったの。」

泣き虫アキラ @akiramochi

DJ「うーん。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「でも、初めてその言葉に触れた時から、たくさんの時間を過ごしてきて、まだまだ未熟だけどいろいろなことを経てきて、最近は少し違った風に考えるようになった。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「まず、『友』というのは、普段単純に『友達』というより、ずっと広い意味で、自分の周りのひとたち、その中のひとりひとりを言うんじゃないかと思うの。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「それで、そのひとりひとりのために『己の命を棄つる』、そんなことできないわよね。だって、そんなに何度も死ねないでしょ、たぶん。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「まだ死んだことないから、本当にそうとも言い切れないけど…」

ひるね @sophiarockheart

秋音「えっと、そんなことが言いたかったのじゃなくて、文字通りに『命を棄つる』と考えないほうがいいんじゃないかということなの。」

泣き虫アキラ @akiramochi

スズキ「我を捨ててって言う意味ですかね。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「この『命』という言葉を、私は『欲』に置きかえてみたの。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「『人その友のために己の欲を棄つる』、どうかしら？」

もももれ（INFJ） @rei_m24

人のために己の欲を棄つる…ほうほう。

泣き虫アキラ @akiramochi

博士「難しいのお。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「う～ん、『欲』って言うと、少し広すぎるかな。必要な欲だってあるし…」

ひるね @sophiarockheart

秋音「そうね、こっちの方がいいかも。『人その友のために己の執着を棄つる』。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「こんな風に言い換えてみると、この言葉が生活の中で活きてくると思うの。」

泣き虫アキラ @akiramochi

DJ「それでも難しいなあ。」

もももれ（INFJ） @rei_m24

本当に好きな人じゃないと、出来なさそうだなあ

ひるね @sophiarockheart

秋音「『その友のために』って、きれいごとみたいに聞こえるかもしれないけど、そうじゃないわ。」

ひるね @sophiarockheart

秋音「たとえばお天気のいい日、私は写真を撮りに行きたいけど、仕事に行く。それは家族と生きていくのにお金が必要だから。」