粉炭を食べて放射性物質を排出した話　～連続紹介ツイートのまとめ～

羊熊（ひつじくま） @seiichitake

【粉炭】１　チェルノブイリで思い出したが、筑波の森林総合研究所にいたころウクライナとロシアから二人の医学博士が訪ねてきた。なんの用かと思ったら、炭のことを教えてほしいという。「日本で木炭の変わった使い方を研究していると聞いたのでやってきましたが、なかなか見つかりませんでした。

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【粉炭】２　諦めかけていたら、農水省かもしれないという人がいたので来ました」ということだった。彼らの話によると、チェルノブイリ事故の後、周辺住民の治療にあたってきたが、食物や水を通して取り込まれた放射性核種を取り除く方法がなくて困っていたという。

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【粉炭】３　とくに子どもたちの甲状腺にたまった放射性核種をヨードの溶液を飲ませて除こうとしたが、子どもが嫌がって吐くので、うまくいかなかった。そのうち老人たちが消し炭をすりつぶした黒い粉をみんなに飲ませだした。

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【粉炭】４　ロシアでは昔から民間療法で、毒物を誤って食べたり、お腹をこわしたりしたときは炭の粉を飲ませれば治るという言い伝えがあったそうである。日本でも豚や牛などが下痢をすると、炭の粉を飲ませる習慣があったのを思い出した。

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【粉炭】５　彼らは不思議なことをすると思って、真っ黒になった便の検査をしたところ、放射能が異常に高く、放射性核種も検出されたので驚いたそうである。

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【粉炭】６　炭の粉がセシウムやストロンチウムなどの放射性核種を吸着したらしい。そこで、もっとよい材料が日本にあるのではと思ってやってきたのだがという話だった。

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【粉炭】７　（中略）いまではよく知られていることだが、そのころ放射線医学研究所の人たちから聞いていたキノコと放射性セシウムとのつながりが、また炭に結びついたので、この話は私にとってひどく印象深かった。

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【粉炭】８　活性炭は放射線から体を防護するのにも使われているらしく、米軍のベストやマスクにも入っているという。

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【粉炭】９　中性子も吸着するらしく、東海村の事故のときも活性炭入りのマスクが使われたとか。いずれ自然界に放出された放射性物質を取り除くのに、キノコや炭が使われる時代がくるかもしれない。（以上紹介おわり）