昨日スタパさんと交流したから、スタパさんとの思い出話でもしようかな。一度にツイートするのは無理だからボチボチと。ちなみにご本人には以前すでにご了解いただいてる。
2012-01-21 19:27:12ハタチのときファミ通にバイトで入って、何日目だったかな。その日ものすごくお腹が空いていたのだけれど、まわりのみなさんはすでに昼食後だった。ひとりで食べに行くのもな〜と思ってたところに、スタパさんが「おはようございますー」とご出勤。
2012-01-21 19:30:17それ以前にスタパさんとお喋りしたことがあったのかどうかは覚えていない。が、なぜか出勤したばかりのスタパさんにこう聞いた。「お腹空いてないですか?」「えっ!? す、空いてます」「じゃあ一緒にランチしましょうよ」
2012-01-21 19:34:34いま思えば入ったばかりのペーペーが、髭面で外人みたいな風貌をしたスタパさんによく声がかけられたもんだと感心してしまう。で、私たちはふたりきりで近所のレストランにランチを食べに行った。
2012-01-21 19:36:22どのあたりの席に座ったかもぼんやり覚えている。が、どんな話をしたかはあまり覚えていない。だけども、そのときにスタパさんからこう言われた。「あっそうだ。PCエンジン通信いっしょにやりませんか」と。すごく嬉しかった。
2012-01-21 19:38:43それまではゲームの紹介記事と伝言板のお返事ぐらいしか書いたことがなかった。それが囲みで専門のコーナーを設けてくださるとのこと。「なんかペンネーム決めましょうか。好きなの考えてくださいね」と言われ、いろいろと考えた。最初に考えた名前はボツにされました。男みたいな名前だったから。
2012-01-21 19:41:54「ちょっとエロくて可愛くて、覚えやすい名前」で思いついたのは「桃栗」だった。それでOKをもらった。一日で考えた名前が、その後何年も使う名前、自分のソウルネームになるとはね〜。
2012-01-21 19:45:10スタパさんがお誘いしてくれなかったら、桃栗はこの世にいなかったかもしれない。もしくは、桃栗という名前でも、まったく違う人格だったかもしれない。
2012-01-21 19:46:42PCエンジン通信では、かなり自由に原稿を書かせていただいた。ゲーム紹介も、キャッチ、本文、キャプションすべて楽しく適当な感じに書いても許された。PCエンジン通信以外の紹介記事で、一度「○○なのよー!」とキャッチを書いたらボツにされたが、そんなものすら許された。
2012-01-21 19:50:40なんかのゲームで、目玉の姿をしたボスキャラと戦っている画面写真があり、そのキャプションに「目よ。目ね。目だわ。目だな。目かよ。目ですね。」みたいな手抜きの原稿を書いたのだが、スタパさんはそれを読んでワッハッハと笑って採用してくれたのだった。
2012-01-21 19:54:12原稿の書き方や、その他モロモロを教えてくれたのはスタパさんと渡辺さんだと思っている。あと浜村さん。PCエンジン通信以外の原稿をチェックするのは水野店長だったけど、店長からもあまりボツを出された覚えはない。
2012-01-21 19:56:48しばらくするとPCエンジンが人気出てきて、ズビズバ新聞が付録につくようになった。あの楽しい新聞を作ったのはスタパさんだ。私や渋谷くんは「ここ書いてね」と言われたところだけを書いていた。ズビズバというネーミング、あのオモロおかしい雰囲気はすべてスタパさんのセンス。
2012-01-21 20:00:14私の書いた原稿をチェックして、スタパさんはよく笑ってくれた。ダメなときは「こうじゃなくて、もっとこうしましょうか」と優しいアドバイスをくれた。
2012-01-21 20:03:34人間関係で悩んでいたとき、朝出社してみると、自分の机の引き出しに手紙が入っていたことがある。「桃栗ちゃん、元気出してネ!」「オレたちは桃栗の味方だぜ!」……スタパさんと渋谷くんからの励ましのメッセージだった。本当にメンバー全員 仲良しだった。
2012-01-21 20:06:25普通のゲーム紹介記事を何度か書いて経験を積むと、次のステップとして「一般記事」と呼ばれていた全4ページを任されることになる。企画も執筆もすべて自分で考える。台割に「一般記事 桃栗」と書かれたのはいつだったろうか。
2012-01-21 20:10:16企画を考えて編集長に見せ、OKをもらえば記事になる。私は「ゲーム業界の秘密」と題して、変な図鑑風のバカ記事を書いてみたいと思った。イラストは石原豪人先生にお願いしたい。そのときにも相談に乗ってくれたのはスタパさんだった。
2012-01-21 20:13:04大仁堂ビルの受付フロアーにあったテーブルセットに座って、「じゃあこうしたらいいんじゃない?」「こう書いたらもっと面白くなるかも」と長時間いっしょに考えてくれた。
2012-01-21 20:15:12でも残念ながら、豪人先生にイラストを依頼するという願いは叶わなかった。編集長が「だって劇画の人でしょ? そんなのダメダメ!」と言って許してもらえなかったのである。イラストは他の方(この方も実力派)にお願いした。
2012-01-21 20:19:56実力派の方のイラストだったが、やはり豪人先生にお願いできなかったのは残念で仕方なかった。いまでも悔やみきれないほど。私がファミ通をやめて渡米してるころ、ファミ通に豪人先生のイラストが使われていたのを見つけたときは悔しさでブッ倒れるかと思いました。
2012-01-21 20:21:58スタパさんにお世話になったのはそれだけではない。ハワイから帰国後、フリーとして攻略本の制作をやらせていただくことになったのだが、そのときも私はスタパさんに相談し、ご協力いただいている。
2012-01-21 20:24:05攻略本に関しては右も左もわからない私に「じゃあまずは一緒にやってみましょうか」と言ってくださり、スタパさんとの共著として誕生したのが、スーパーファミコン版『RPGツクール』の攻略本だった。
2012-01-21 20:26:36ハワイに行っていたあいだにDTPで入稿する流れに変わっていたし、台割の書き方、その他いろいろと手取り足取り教えていただきました。なにかわからないことがあると真夜中でも電話で相談に乗ってくれたりもして。
2012-01-21 20:29:02実はスタパさんは「ゲームの攻略本」というのはほとんど書いてないんじゃないかな。一緒に作った『RPGツクール』、『RPGツクール2』以外にあるのかな。そんな感じの人なのに、わざわざお手伝い&アドバイスくださったのである。優しいね〜。
2012-01-21 20:31:58スタパさんのおかげで、いまもこうして桃栗の名前でツイートできているのかもしれない。本当に感謝しています。ありがとうスタパさん! 桃栗の人生の中では大きな存在です。いつまでも。……ああ、やっときっちりお礼が言えた気がする。
2012-01-21 20:35:17