ヴェリスさん

(`・ω・´)ゞ
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いゔさん@5さい @earvelice

---------- 以下黒歴史 ----------

2012-02-12 21:38:51
いゔさん@5さい @earvelice

とある平日の夕方。もう陽も落ち始めようという時間。

2012-02-12 21:39:08
いゔさん@5さい @earvelice

俺は、教室に忘れ物を取りに行こうと走っていた。

2012-02-12 21:39:13
いゔさん@5さい @earvelice

忘れたのが教科書だったり、ただのプリントだったならまだいいだろう。

2012-02-12 21:39:18
いゔさん@5さい @earvelice

「よりによって、あの鬼の宿題ってのはマズいだろ!」

2012-02-12 21:39:23
いゔさん@5さい @earvelice

宿題を忘れたりしたものなら即座に指導室へ生徒を連れて行き、説教をすることで有名な教師だ。

2012-02-12 21:39:29
いゔさん@5さい @earvelice

生徒は皆、鬼に恐怖し、最低教師だと言うが…宿題のするしないを教師で選ぶ生徒も、教師のことを言えたものではないと思う。

2012-02-12 21:39:34
いゔさん@5さい @earvelice

とにもかくにも、鬼は学校に宿題を忘れましたなんて言い訳は通用しない。

2012-02-12 21:39:42
いゔさん@5さい @earvelice

何が何でも回収し、解き、明日の提出に間に合わせなければならない。

2012-02-12 21:39:48
いゔさん@5さい @earvelice

俺の教室はもう目前だ。一刻でも早く回収し、家で解かねばなるまい…!

2012-02-12 21:39:54
いゔさん@5さい @earvelice

手前の教室を通り過ぎようとした瞬間。

2012-02-12 21:40:03
いゔさん@5さい @earvelice

ガタン、と机に何かがぶつかる音がした。

2012-02-12 21:40:09
いゔさん@5さい @earvelice

下校時間はとっくに過ぎ、部活をしている生徒ももう残っていない時間だ。

2012-02-12 21:40:14
いゔさん@5さい @earvelice

まだ誰かが残っているのだろうか?と、あまり気に留めずに戸に手をかけた瞬間、話し声が聞こえてきた。

2012-02-12 21:40:19
いゔさん@5さい @earvelice

「こんな時間に僕を呼び出して何か用かい?」

2012-02-12 21:40:23
いゔさん@5さい @earvelice

…どうやら若き二人が青春をしているようだった。いや、俺も同い年なんだけれども。

2012-02-12 21:40:32
いゔさん@5さい @earvelice

これは踏み入ってはいけない雰囲気だ。が、俺は忘れ物を取りに戻ってきたのだ。帰る訳にもいかない。

2012-02-12 21:40:36
いゔさん@5さい @earvelice

では、俺はここで何をすべきなのか…。

2012-02-12 21:40:42
いゔさん@5さい @earvelice

…決まってるじゃないか。

2012-02-12 21:40:48
いゔさん@5さい @earvelice

壁に耳あり障子に目あり、だ。用法は間違ってるけれども。

2012-02-12 21:40:52
いゔさん@5さい @earvelice

俺はそっと、壁に耳を当てて二人の話を静聴することにした。

2012-02-12 21:40:57
いゔさん@5さい @earvelice

目を瞑り、教室の中を想像する。

2012-02-12 21:41:02
いゔさん@5さい @earvelice

「一年生の時から、ずっと見てました」

2012-02-12 21:41:07
いゔさん@5さい @earvelice

夕陽が見える紅に染まる教室の中、向き会う男女の姿が容易に想像できた。

2012-02-12 21:41:11
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