@cup_of_bots なんだか穴みたいなモノが出来てしまってね、痛みはないんだけれど変な寂しさが湧いてきて、ずっと胸が苦しいんだ って穴の空いた身体を抱く店長を見て 愕然とすると同時にどこかでやっぱりと納得してしまうSがいたり…
2012-02-25 03:14:16@cup_of_bots このまま穴が広がって私は消えてしまうのかな。店が困るな…みたいに、どこか不似合いの反応をする店長に 自分に出来ることの少なさ、何より天使としてこの男を捕らえねばならぬ現実に眩暈を感じて、に苦しそうだけれど大丈夫か?って店長のことなのに心配されて…
2012-02-25 03:23:34@cup_of_bots お前このまま消えてもいいのかって声を荒げるSに対して、不安だけれどこれですべてが終わるかもしれないからほっとしてもいるんだって静かに言う店長。一つ心残りは最後にあの人に会いたかったな…ってぽつりと言って。
2012-02-25 03:35:48@entk_chabddai いつものあのへらへらした笑顔で、いつものように「やあ、いらっしゃい」と呼びかけかけて、何の前触れもなく唐突にごとりと店の床に倒れ崩れ落ちる店長。 「!?」らしくもなく焦るえするし。ナンナちゃんは必死で店長を揺り起こそうとする。呼びかけるも返事はなく、
2012-02-25 08:36:13@entk_chabddai 気を失ってしまった、ソファまでずるずると引き摺った185㎝の躰がいやに軽い。莫迦みたいに軽い。中身のないはりこの虎のように軽い。嫌な、厭な予感がえするしの胸をじわじわどす黒く焼く。
2012-02-25 08:39:18@entk_chabddai と、シャツを寛げようとして、その胸に、おおきな、おおきな、木のうろのような穴があいていることを見つける。 愕然とするえするしと店ナンナちゃん。
2012-02-25 08:45:06@entk_chabddai わけも原因も、何もわからない。ただ、「穴」だけが厳然と、事実としてそこにあって、現実にはありえない事態にむやみに医療機関に運び込むわけにもいかない。ただ、とにかくイーノックに連絡をとろうと店ナンナちゃん健気に奮闘する。
2012-02-25 08:48:40@entk_chabddai ルート① なんとか滞在先、宿泊先づたいに店ノックに連絡がつき、慌ただしく店ノック帰国の途に。店長は店長で倒れてから半日くらいで目を覚ます。そして、
2012-02-25 08:51:22@entk_chabddai 覚醒直後の店長、かろうじてナンナちゃんは覚えている。カフェのことも、覚えている。ただ、「ルシフェル、あなたどうしたの」と呼びかけられると、ほんとうに「きょとん」とした表情をする。
2012-02-25 08:56:49@entk_chabddai それから、極力なまえでは呼びかけられないえするしと店ナンナちゃん。「ねぇ」とか「おい」と呼びかけて、子どもの世話をするように食餌をとらせ、ボロアパートの部屋に連れ帰り、眠りにつかせる。
2012-02-25 09:00:33@entk_chabddai ふたりとも、目が覚めればいつもの店長にもどるって信じてる。というか、信じたい。どろどろとどうしようもなくのろのろと時間は進む。ベッドのなか、店ナンナちゃんはつなぎとめるように店長と手をつなぎながらいつしか気力がきれて眠りに落ちる。
2012-02-25 09:04:32@entk_chabddai 店長が倒れて丸1日とちょっと。穏やかな白昼の昼下がりに帰国した店ノックが、「closed」の札のかけられたカフェのドアを押し開ける。からんがらん、といつもより忙しくなるベル。椅子に腰かけて、体を揺らしながら歌を聴いていた店長、店ノックの帰りに、
2012-02-25 09:11:15@entk_chabddai 思わず立ち上がる。「イーノック!」呼びかけて、その胸にこどものようにぎゅっと飛び込む。イーノック、と店ナンナちゃん泣きそうな声でイーノックを呼ぶ。そして自分もイーノックに駆け寄って、でも踏みこらえて、でもやっぱりこらえきらなくて服の裾にぎゅっと縋る。
2012-02-25 09:14:25@entk_chabddai 「ナンナごめん」とナンナのあたまよしよししたげる店ノック。ナンナちゃんこらえきれずノックに縋って泣く。ナンナちゃんがなんで泣いてるのかまったくわからない店長、おろおろする。
2012-02-25 09:17:31@entk_chabddai やっぱり「きょとん」として、ぱちぱちと、まばたきを繰り返す店長。なにかを考えるように首を少しかしげて、「……―――イーノック」と呼びかけて、もう1度ぎゅっと店ノックを抱き締める。「おかえり、イーノック」その声がとてつもなく嬉しげで、
2012-02-25 09:22:52@entk_chabddai 肩甲骨の間、ぼこりと不自然に空いた空虚を確かめてしまって、遣る瀬無さと不条理に、かえって店長が戸惑うほどつよくからだを抱く店ノック。最後ののぞみをかけて、「ルシフェル」と耳元で呼びかける。 応えはない。
2012-02-25 09:28:24@entk_chabddai ルシフェルは呆れるほど穏やかで、にこにこ笑う。好きな時に、すきなCDをかけながら、エスプレッソマシンの調整をして、コーヒーを淹れてみたりする。「closed」の札の出されたカフェのなかで、店ノックと店ナンナちゃん。そして、自分とおなじかおの、だれかに
2012-02-25 09:38:12