電動夏子安置システム第26回公演「君には頭がさがる」

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mia @atomicelectric

数日前、電動夏子安置システム第26回公演「君には頭がさがる」を池袋で観て、思い浮かべたのがジャクスン「くじ」と佐藤友哉『デンデラ』(とまだ思い出せない何か)だったんだけど、それはさておきとにかくこのお芝居、すっっごく面白かった。

2012-03-05 02:06:41
mia @atomicelectric

「君には頭がさがる」舞台は戦中のどこかの田舎の村。厄災を鎮めるために犠牲となる一人を投票で選ぶという古めかしい儀式に、都会から追っ手を逃れてきたらしい訳あり夫婦が闖入してきたことで、村人たちの嘘と騙し合いが暴かれていくという、これはまさしく私の好むところのミステリ劇。

2012-03-05 02:22:02
mia @atomicelectric

「君には頭がさがる」闖入者の奥さん(あっけらかんとしてるのが逆に怖い)のヴァンパイアを彷彿とさせる妖しさと、厄災を引き起こす原因とされる「てえべえ」なるものとの繋がりがわかったときの、腑に落ちたっていう快感と、それゆえ導き出される恐怖といったら。このオチの付け方は本当に秀逸。

2012-03-05 02:33:21
mia @atomicelectric

「君には頭がさがる」「てえべえ」って「ぬ~べ~」みたいだなとか呑気に考えてたんだけど、テーべーとは実は結核なわけで、人殺し=美貌のヴァンパイア=結核患者という符牒の使い方に、ヴァンパイア好きとしてうっかり感激してしまった。厄災というのはつまり迷信ではなく病気だったという恐ろしさ。

2012-03-05 02:50:37
mia @atomicelectric

「君には頭がさがる」ジャクスン「くじ」は文字通りくじ引きで一人を問答無用で選び出すのに対し、この芝居では無謀にも数度にも及ぶ投票で選ぼうとする過程が馬鹿馬鹿しくもスリリング。各人の思惑や愛憎が投票の度に挙がる名を変えていく不気味さ。そのあたりでユヤタンの『デンデラ』も思い出した。

2012-03-05 10:07:50
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