毎月14日は『ツイノベの日』 2012/3/14お題「花」
- twnvday_bot
- 4081
- 0
- 0
- 0
#twnovel 「大変な珍品を手に入れて参りました」「どれどれ、我輩の眼鏡にかなうかな。見せてみろ」「なんと一万年と二千年に一回咲くという幻の花でございます」「おお、それは珍しい。して、どのような美しい花が咲くのだ」「それは咲いてからのお楽しみですよ、閣下」 #twnvday
2012-03-15 00:56:12@solologue #twnovel #twnvday 鯨雲線快速アーバンは空のゆったり生活者向け。弩級快速「くじら」の背中には一年中花が咲き乱れてるんだ、陽当たり抜群だからね。これは鯨草。大昔「くじら」が海から空へ登った時、恋をして初めにその背中へ花開いた植物って言い伝えさ。
2012-03-15 01:21:57唐変木は吹っ切れた。残り少ないアイツの時間を奪っていいのだろうか?悩んでた自分が馬鹿馬鹿しい。「これが今の俺の精一杯だ」渡したのは1輪の赤いバラ。受け取った幼なじみはニッコリと微笑んで、そっと彼に口づけた。 #twnvday 誰かとわがままを共有できること、人はそれを幸せと呼ぶ。
2012-03-15 02:18:36桔梗堂更新。昨日のついのべデーまとめ。>【ついのべデー・花】 http://t.co/bavmvngw #twnovel #twnvday #オリジナル
2012-03-15 07:18:41昨夜、ついのべを書いてみて思ったこと。140字だと思って書く140字と、字数規制なく書いて出来た140字は違う。昨日は140字を意識し過ぎた。作品が自主的に140字以内で完結したという感触はなく、作者の私が無理やり収めた。作品の意思を尊重しなければならなかったね。すまぬ、作品よ。
2012-03-15 09:28:29昨日のついのべデーのお題「花」で最初に思い出したのは、小学2年のとき、朝、教室行ったらナオちゃんの机の上に先生が置いてた悲しい花だった。次に思い出したのは父の葬儀のときのこれまた悲しい花で。一式悲しい花ばっかり思い出したあげく最後に出てきたのが、花咲か爺さんだった。
2012-03-15 10:45:36#twnovel 散り際の美しさというものがあります。老いさらばえることなく美しさの絶頂においてはらりと散る。そういう美学を持った種族がおります。そんな解説とともに美しい種族が高い場所に現れた。その細い首が一斉に落ちる。転がり弾み潰れ、血の飛沫がいくらか盃に飛び込む。風流である。
2012-03-15 12:40:27庭の桜の下で弁当を食べて眠くなった。横になり、ふと見ると。小指ほどの小人さん達が……えっほ、えっほ……と穴を掘っている。「ご精が出ますね」と挨拶すると。「ああ、お前を落とす予定の落とし穴だからな」とのこと。いいけどさ。いくらなんでも小さすぎじゃないかな、と思った。#twnovel
2012-03-15 16:23:36こちらでは意識しないのだけれども、あそこほどほんとうに生きとし生けるものがすべて等しく生命体なのだと思わされた場所はない樹木や動物、なぜか山や河までもが自分と等しいのだとわかるんだ。だから食事とは本当に生命をいただく所業なのだと悟って、感動が止まらなかった。#twnovel
2012-03-15 19:16:11僕は花を買う。「どんな方にプレゼントですか?」「好きなひとです」僕は答える。「お好みは?」「花が好きなひととしか」僕は苦笑する。「それは大変」「困ってます」彼女はにっこりと笑う。「私が腕によりをかけて選びますね」君に花をプレゼント出来るのは、いつのことだろう #twnovel
2012-03-15 19:37:49改札を出たところで、舞い降りる雪を手に取る。雪が解けると、何になる?と、雪に問いかける。あら、それ知ってる、と傘を出しながら呟く女性。振り向く僕に、「春、春になるの」と。見上げると、雪は霧雨に。「春が降ってくるね」。傘を差しだす彼女は微笑む。春は心も解くようだ。 #twnovel
2012-03-15 20:00:10職安に行く途中、道端に人が倒れていた。大丈夫ですか?と聞くと「本当はもう働き始めなきゃいけないんだけど……」と辛そうに目を伏せる。僕と同じだな。飴玉を差し出し、辛いけどこれでも食べて頑張りましょうと励ました。後日、遅めの春が来た。その風からは飴玉の匂いがした。 #twnovel
2012-03-15 21:11:21僕は迷っていた。フローラにするかデボラにするか。確かに、フローラは好きだ。でも、僕にはあの赤い情熱を讃えたデボラも十分に魅力的に感じるのだ。ああ、どうしよう。僕は教会の前で悶絶する。花嫁を決める刻限までにはあと一時間しかない。ああ、一体どうすれば良いんだ! #twnovel
2012-03-15 21:30:10彼の肌に包まれて、内なる古木は立ち枯れたのではなく、ただ息を潜めて時を待っていただけなのだと、この瞬間、叩きつけるように思い知らされる。彼の指が辿る跡に芽を噴いて、湧き上がるように咲き乱れ、永遠に視界を閉ざしてゆく花吹雪。 #twnovel
2012-03-15 21:46:23#twnovel 確かに皆に優しいのは良い事だと思うわ。そこが好きになったキッカケでもあるし。皆にも自慢の彼氏って紹介できるしね。でもさ、私にだけの優しさも取っといて欲しいの。我儘言ってるの分かるわ。でも誰にでも優しいと私は少し不安にな…っんん…。……喋ってる途中に…ズルイ…。
2012-03-15 22:21:51#twnovel ここの桜をもう一度見ることもなかった。厳密には、もう一度見ても良い。ただ、目の前にぶら下がる来月のお金を思うと、桜を愛でる気持ちは花より団子でしかない。桜の木の下には、お金があるか屍体があるか糞があるか。大好きだった筈の景色はお金に消えた。貧乏を脱する直前の話。
2012-03-15 22:40:07桜の木の下には死体が埋まってる。恋の。恋の記憶を再生させて薄紅色に咲き誇り、その運命をなぞるよう、ひらりひらりと散っていく。恋はきっと気づくだろう。散りゆく花の美しさ。散った自分を悔いる事など愚かな事だと笑うだろう。そしてきっと準備を始める。またもう一度咲く為に。#twnovel
2012-03-15 23:03:56#twnovel 末姫さまのいちばんの楽しみは、なんといっても海の上の世界の話を聞くこと。姫さまはおばあさまにせがんで、知ってることぜーんぶ、船とか街とか人や動物のこと、みーんな話してもらってた。中でもお花のことはとっても不思議がってたわよ。 #人魚姫 16
2012-03-15 23:07:57#twnovel つまり海の底のお花とちがって、地上のお花はいい香りがするんだってことにね。それから木が緑だってこと(ピカピカの赤や青じゃなく)。その枝の間を飛びまわる「お魚」が甘い声で歌えるんだってことにも。その歌がどんなに素晴らしいか…。ふふ、わかるでしょ? #人魚姫 17
2012-03-15 23:11:43あたし今まで沢山の男達を追いかけさせた。どの男達もあたしの魅力にメロメロだった。権力?金?バカにしないで。努力賞を与えるような安い女じゃないけれど、時々ふっと思うのよ。あたしは高嶺の花だけど、愛してくれるあの人に、笑ってあげてもいいかしら。あたしは夢。追いかけて。#twnovel
2012-03-16 08:11:50薄曇りの日差しが、遠慮がちに差し込んでくる。窓際の花たちには物足りないようだった。この一日をどう過ごそうかと考えながら、なんとかコーヒーをいれる。もう一度空を見上げて、コンロの火を消して、布団に潜り込んだ。「起きなくていいよ」 #twnovel
2012-03-16 11:52:12張りつめて脈打ち、開花へと疾走することに捕らわれてしまった莟なら、もう後戻りすることはできない。嫉妬の花を咲かせることを選ぶしか残されていないのなら、ひときわ大きく、記憶に焼き付くほど鮮やかに咲くといい。誇り高く頭を掲げたままで。 #twnovel
2012-03-16 15:46:22