妖精メイドの裏事情

まふ @kaineko3

私は妖精メイドです。紅魔館は環境も充実しており、物資も豊富。予め頼んでおけば、嗜好品も取り寄せてくれるので、館から出なくても住むのに苦労しないんですよね。それでも人里に足を運ぶ時ってのはあるんですよ。弾幕戦の修理の素材集めとか、食材の購入とか。そういった時は咲夜さんと同行します。

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どうも、妖精は人間からの印象はよくないようでして、妖精の姿を見ると睨み付けられたり、商品を隠したりっていうのは、よく聞く話です。でも、紅魔館の妖精メイドはきちんと教育されていますからね。メイド服を着た妖精というだけで、まあ、微妙な表情はされますが、話くらいは聞いてくれるんですよ。

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そのため、「メイド服詐欺」なんてのが過去にありまして、最近では妖精メイドと他の妖精とを区別するためにピンパッチを胸につけることが多いです。ほか、この胸元につけている赤色のピンバッチのことです。英語でスカーレット財閥って書かれていておしゃれなんですよ。

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さて、話が打って変わりますが、紅魔館にも医務室ってのがあるんですよ。妖精達が弾幕戦で運悪くも怪我をしたときに運ばれる部屋です。そして、妖精達の治療をほどこすのですが、医務室に所属される妖精は当番制だったりするんです。医療する技術なんてまったく必要ありません。なんでですかって？

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医務室を担当する妖精に必要な技術は一つ。「できるだけ楽に一回休みにさせてあげる」というものです。

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自然治癒よりも、一回休みから復帰する方が早いパターンなんてよくあります。それどころか、怪我で痛い思いをするなら、一回休みで楽になりたいっていう妖精がいっぱいいるんですよ。ええ、妖精の死生観は他者から見ると狂ってますね。前世の記憶を持っているという点では御阿礼の子よりも優秀です。

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さて、紅魔館では、妖精門番と妖精メイドと区別されています。妖精門番の主な仕事はパトロールと庭の手入れ。主に花の手入れですね。とはいえ、あんだけの妖精が人どころに集まっている花なんてむしろ、枯らす方が難しいんですよ。むしろ、間違った世話をさせて花の成長を妨げたりとか。ええ、そうです

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門番妖精は紅魔館の「落ちこぼれ集団」であります。

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さて、妖精メイドにはいくつかの秘密があるのですが、今回は特別にその一つをお教えしましょうか。紅魔館の妖精メイド達は、武器に光弾などといったものは使わずにクナイやナイフといった実在する武器を使用します。もちろん、これにはいくつかの理由があります。

まふ @kaineko3

まず一つは、光弾といった妖力や霊力、自然の力に依存するのは好みや個体差が大きいからです。妖精メイドは集団運用が想定されているため、この個体差をできる限り均一に向上させる必要があります。もう一つも似たようなものですが、武器統一という目的もありますね。さて、それはおいておき

まふ @kaineko3

私達、妖精メイドは弾幕戦におけると多数のクナイやナイフを投げつけて攻撃します。この数は数十どころか、数百、千にいたることだってあります。そんな数のナイフやクナイ、私達が持てるはずがありません。そもそも、どこに隠しているんですか。咲夜さんなら空間弄ったりするんですけどね。

まふ @kaineko3

そのため、服の中には物を違う場所に飛ばしたり、取り出したりする、空間転移魔法が構築されています。これは体内に仕込んだナイフで構築されており、使えば体内に仕込んでいた術式が崩れ、別空間に保管されていたナイフが補充されます。これを多重に仕込むことによって、いくらでもナイフを取り出せる

まふ @kaineko3

提案、十六夜咲夜。構築、パチュリー・ノーレッジ。協力、小悪魔。による紅魔館の技術の結晶を費やしたものです。ああ、だからって、脱がさないでくださいよ。特に黒白の魔法使いは。これの技術がもれると私の首がやばい。商業化したら売れそうなんですけど、面倒なだけで、簡単に真似できるらしいです

まふ @kaineko3

さて、紅魔館には窓がないという噂がありますが、きちんと窓は付いているんですよ。内側から釘と板で封印されているだけであって。だって、窓がない館とか不恰好じゃないですか。

まふ @kaineko3

咲夜さんが時を止めて、私達の仕事を全てできると、よく世間では言われています。まあ、実際にその通りなんですけどね。ただ、咲夜さん自身が時を止めるのって結構珍しいんですよ。なんでも、時を止めた分だけ成長が進むんだとか。レミリアお嬢様と一緒に過ごす時間が減るのが勿体無いとか。

まふ @kaineko3

吸血鬼になる気はないのですかね、あの人は。そこらへんの事情はさっぱり。噂好きの妖精メイドの間では様々な憶測が飛び交ってますけどね。

まふ @kaineko3

吸血鬼になる気はないのですかね、あの人は。そこらへんの事情はさっぱり。噂好きの妖精メイドの間では様々な憶測が飛び交ってますけどね。

まふ @kaineko3

さて、私達があれだけ雇われたのには館内の掃除。レミリアお嬢様の権威を他者に見せ付けるため。と様々なものがありますが、事務処理とかも割りと頑張ってたりするんですよ。紅魔館のみの財政については私達も手伝ってます。あとで咲夜さんがチェックしますけど。

まふ @kaineko3

基本的に咲夜さんってチェックする仕事が多いんですよね。いつもレミリアお嬢様の側に居ますから、そっちまで手が回らないと言いますか。そこらへんを回って指示を出す仕事。楽な仕事だと思いますでしょう？　ところがどっこい、咲夜さんの仕事を少し引き受けている妖精の副長は半分死んでますです。

まふ @kaineko3

副長に聞いてみれば、人里との物資の流通。河童の環境提供。また、工具や工場貸し出しによる資金源の調達。河童を利用した新製品の開発。細かいところでは、夜雀への厨房周りの物資の補給や修理などなど。そこらの資料の処理もしているみたいですね。紅魔館が手広すぎて何をしているのか分かりません。

まふ @kaineko3

最近では河童に手を貸しすぎて、天狗の目が怖いです。天狗からよく足を運ぶのですが、その時ばかりは普段はやる気のないレミリア様もビシッと決めています。後で愚痴をもらしますけどね。スキャンダルですか？　文って言う人には、やけにフランクに話すんですけどねぇ。何処が違うんでしょうか

まふ @kaineko3

百年前。河童の懐柔は紅魔館における、一大プロジェクトでした。しかし、河童達は妖怪の山に愛着がわいているようであり、河童は天狗を盟友と言っており、裏切ることはできないと。ですから、河童に魅力的な物資を流通し、格差の大きい妖怪の山で誰でも自由に開発ができる環境を提供したんですよ。

まふ @kaineko3

天狗達は侵略行為といいました。「河童と話す前に、私達の話を通すのが筋と言うものだ！」と、要約するとこんな感じ。当時の美鈴さんは「天狗と話をするには私たちは新参者。まずは河童と仲良くなり、紹介をしてもらおうと思いましたが故に」と頭を低くして。相手のプライドさえ守ってやればいいって。

まふ @kaineko3

でも、色々な面から考えると、半鎖国化している天狗なんかよりも、河童と手を組んだ方がいいんですよね。色々な面から見て。山の神なんて、河童の力を借りるためもあって天狗と懐柔したのに、既に紅魔館の手が入っていて、それはもう慌てたようですよ。河童の協力を得るには天狗の力だけじゃ駄目だって

まふ @kaineko3

そもそも、天狗の天魔様は傀儡状態らしいですからね。おっと、これは人里の茶屋で聞いた話です。信憑性はありません。戦乱の英雄も平時では無能なんでしょうかね。一応、鬼や河童と同盟を結んだ功労者らしいですけどね。