魔術結社と落語について

bangi23備忘録
2
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

テンプル騎士団ではやはり「らくだ」が盛り上がりますわね。魔女術系では人情噺が盛り上がったり、春分高座にどうかするってぇと艶噺をかけたりして、一つ目も二つ目も真打もそれぞれに趣向を凝らすんbでございます。

2012-03-16 19:41:10
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

魔術結社や魔女カヴン内に落研があってもいいよね。あったほうがいいと思う。いやあるんですよ実は。春分秋分には高座を持ちましてね。古典から創作からもうてんやわんやで一席づつ喋る訳です。あまり知られてないことでございますがね。

2012-03-16 19:37:02
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

あっしなんかはやはり混沌噺といいまして、創作系の枕も落ちもありゃしないのが得意なんでございますが、これはもう始まりも終わりもない原初の混沌の噺でございますから、どうかするってぇと

2012-03-16 19:46:53
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

セレマなんていいましてもやはり難しいものですから、落語で説明出来るのが一番なんでございまして、そういうところから創作落語「せれま」だとか「緋色の女」なんて噺が師から弟子へと受け継がれてる訳でございまして、最近ではイニシエーションそのものよりも高座の方が手っ取り早いってんで

2012-03-16 19:52:50
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

そんな訳ですから最近はもう魔術結社といいましても実質、落語会なんでございます。余り知られてはないんですが、ええ、意外な事実という奴で。毎年この季節になりますと、そんな事情を知ってか知らずか参入志願者がまたぞろやって来るんですな。

2012-03-16 19:57:25
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

「おう、おめぇ見ねぇ顔だな。新入りか?名はなんていうんだい」「へい、与太郎と申します」「与太郎か。え、どうだい調子は。まー右も左もわからねぇだろうがなんでも慣れだ。親方のやるように真似してりゃ次第に格好もついてくるってもんよ。しっかりやんな」「へい、よろしくお願いします」なんて

2012-03-16 20:03:39
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

「おう、与太郎。おめぇも魔術結社の兄弟盃酌み交わしたからにゃ、それなりに格好つけなきゃなんめぇな。えどうだい、マントラのひとつも覚えたかい」「へぇ、汝の意志を為せ、それこそ…」「おいおいおい、どこでそんなの吹き込まれたんだい。ムーか?国書か?今時そんなのやんねぇよ」「へぇ、左様で

2012-03-16 20:11:39
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

「あのな、おめぇみたいな見習いはまずこれから、ていうね、基本をないがしろにしちゃいけねぇ」「左様でございますか兄上殿。」「これ、覚えてこい」ポン。「寿限無、でございますか…?」「あぁ、古典だ。おめぇ参入儀式覚えてねぇのか?あっただろ」「あぁ、あれ寿限無だったんすか!?」

2012-03-16 20:15:53
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

「ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレズ」「おう与太郎、精がでるじゃねぇか」「あ兄さん、お陰様で」「で、判ったかい」「え?」「…で、判ったのか、て訊いてんだよ」「えーと…」「おめぇはとんだ唐変木だなおい。お前さん何も判らずにジュゲムジュゲムて唱えてただけかい」

2012-03-16 20:37:08
磐樹炙弦 Bangi V. Abdul @bangi23

「いいか与太郎。こいつはマントラだ。新宿や池袋の寄席でかかってるのとは訳が違うんだよ」「へぇ」「まぁいい誰でも最初はそんなもんだ。今日はな、おめぇに新しい噺を教えてやろうと思ってな」「それはどういった噺で…」「『かばら』ってんだ」

2012-03-16 20:39:35