ニンジャスレイヤー二次創作・個人バックアップ

蘭　死郎 @lan_shirou

「あ、ＩＲＣですかー？」「いやいや。これは普通の携帯ＩＲＣ端末じゃないよ」ケマリ部男子学生が得意げに笑う。「親父の会社の試作機。次世代機種さ。『スゴイカシコイ・フォン』ってやつ。ノートＵＮＩＸ一台と同じ働きをするんだ」「ワースゴーイ！」「あー。オナタカミの」 #njslyr7k

Taichiro @taichiro_

@lan_shirou しかしそれあんどろいどかと…

蘭　死郎 @lan_shirou

鋭いご指摘です。忍殺世界に於ける平行進化をシミュレートしたら、やっぱり『一部が全体に成り代わってしまっている』という構図は変わらないという。＜スゴイカシコイフォン #njslyr7k RT @taichiro_: @lan_shirou しかしそれあんどろいどかと…

Taichiro @taichiro_

@lan_shirou なぜか某すごiフォンとかあんどろいどでircな人々がいる世界に住んでるもので…りあるすぎて(笑)

蘭　死郎 @lan_shirou

「こんなとこにいるって、やっぱりヤモト＝サンも……」「『こんなとこ』って！」声を上げてから、はっとした。見ればアサリは大粒の涙を零し身を震わせている。「ご、ごめん。怒鳴るつもりじゃなくって」「――ううん。違う」「え」 #njslyr7k

蘭　死郎 @lan_shirou

「違うの。嬉しいの」「アサリ＝サン……？なにを」アサリは両腕を伸ばし、ヤモトの首に絡めた。「『ユウジョウ！』って言って別れたけど。それだけ？って思ったの。ずっと悩んでた。ヤモト＝サンも私と同じだったなんて。スゴイ！」 #njslyr7k

蘭　死郎 @lan_shirou

ヤモトは困惑する。誤解だ。ニチョームのことを悪く言われ、ついカッとなっただけ……と言いたかった。ニンジャの力を以てすれば跳ねのけることは簡単だった。しかしそれでは彼女を傷つけてしまうだろう。体も、心も。そう逡巡するわずかの間。ヤモトの唇に柔らかいものが触れた。 #njslyr7k

蘭　死郎 @lan_shirou

ＣＭを見て思った：「頭の中がフルーツでいっぱい☆」「イヤーッ！」「グワーッ！？」「なるほど。果汁たっぷりだ」『バカ！ウカツ！それは血と脳漿じゃ！』「なんだそうか。はっはっは」『ふっはっは』 #njslyr7k

蘭　死郎 @lan_shirou

「到着早々だけど、伝えておかなければならない話がある」合成音声が告げる。ユンコは水槽を見た。暗い水の奥、ぬらりとしたマグロの目と視線が合う。そこに感情は読み取れない。「君は、スズキだ」「うん。私はユンコ・スズキ」「違う」「エッ？」「魚類のスズキなんだ」 #njslyr7k

蘭　死郎 @lan_shirou

「冗談は……」「僕たち知性化魚は、オムラの研究者たちと協定を結んだ。未来の人類支配に向けてのウィンウィン関係」理解の追いつかないユンコを余所に、声は続く。「君の人間としての記憶も、死者から移植された偽りのものさ。魚が地上で行動するために必要だった」 #njslyr7k

蘭　死郎 @lan_shirou

「アー……所長。ご無沙汰っス……」「よお。調子はどうだい」「ウェー、なんか妙な気分っスよ、これ……ゴボボボ」「そうか」「感動の再会の途中、失礼。ヒーターの調整が終わったぞ」「ああ、すまんな爺さん」「なに。俺だってキンギョ屋と呼ばれてるからには手は抜けん」 #njslyr7k