ひつじ、作品の感想をいただく
- neosaitamaaries
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私事から入って申し訳ないのだけれど、僕の書くもの全般で大きなテーマの一つになっているのが、友情/愛情を試す、という行為です。その行為はとてつもなく傲慢で、弱い人間がすることで、正視に耐えられないくらいに醜いものなのだけれど、だからこそ人間らしい行いだ、と勝手に思っています(続く
2012-05-09 00:28:50何故それが弱い人間の特権であるかというと、人を信じることができない人にしか、それを試すことは許されていないからだと思います。不信の感情は、信じたい、という強い思いがあるからこそ生じるのですが、その根拠を崩されると人間は崩れていくもんですし。(続く
2012-05-09 00:30:45そして、このSSはおそらく(僕の読み解く限りにおいては)、その人間関係の崩壊と、信頼関係の綱渡り的な部分をローラースケートでかけぬけてるお話なので、すごい僕の好みでした(続く
2012-05-09 00:32:36基本的に、僕は「特に理由もなく女の子同士が愛しあうお話」というのには、すごい違和感があります。特にそれが現代日本に近い世界であればあるほどに。僕は、そういうお話は「何故愛しあうのか」の部分がキモになるのだと、ずっと信じていました。同性間の愛情は閉鎖的で、そこに発展はないのだと(続
2012-05-09 00:36:15しかし、このお話は「何故愛し合わないのか」を擬態に擬態を重ねて展開していて、感情と過去をその薄皮一枚のレイヤーに重ねることに成功しています。そのおかげで、はるちはという前提が読み進めていくごとに崩壊していくというすごく楽しい構成になっていました(続く
2012-05-09 00:38:12軽蔑してくれればいい。 おそらくこのお話はこの一文が正義であり、全てであるような気がしています。愛の裏側は憎であり、人を憎むのと同じように、人を愛するのはとてもとてもつかれるもの、というそんな感じの切なさがここに全て詰まっているように感じました(続く
2012-05-09 00:40:05僕は、友情/愛情を試すという行為が大嫌いで、大好きです。それは、人の弱さと醜さを大きく出すものだからです。だからこそ、このお話が、とても面白くかんじました。まる。(終わり
2012-05-09 00:41:16