馬場俊英さんの想い~Acoustic Circuit 2012での握手会について2012.5.16
うまく説明できる自信も少ないですが、ファン方になにも説明しないと疑心暗鬼になることもよく理解できます。自分たちのことを正当化しようというつもりもありませんし、誰かを説得しようとも思いませんので、今僕らはこんなことを思っているというようなことを時間の許す範囲で書きます。
2012-05-16 07:54:20まずCDやDVDは僕の作品でもありますが、レコード会社の商品ということになります。僕であれば「馬場俊英」という名前と僕が作ったり歌ったりする曲や音源を独占的に販売する契約をレコード会社と結びます。そして、商品の宣伝などの知っていただく活動などにも積極的に協力をすることになります
2012-05-16 07:57:08ラジオ出演なども仕組みとしてはそういうことの一貫なのですが、そういう機会をどう活用するかはアーティストそれぞれで違うと思います。仕方ないといって出ていくか、良い機会をいただいたのでリスナーにも番組にもレコード会社にも自分にもよい機会にしようと思い人もいます。いろいろです。
2012-05-16 08:00:25とにかく商品を知っていただ買っていただかなくてはならないという思いについては、あなたの勤める会社、あなたのご主人の会社、ご家族が働く会社、またはご商売をされている方など、業種は違えど皆同じような悩みや問題をお持ちだと思います。
2012-05-16 08:04:09それは規模によっても扱う商品によっても違うし、その仕事に公共性があるかないかということでも大きく違うんだと思います。まず自分が関わっている会社がどういうふうに経済活動をしているかに関しても想像してみてください。そこに葛藤が存在することがより現実的なこととしてイメージ沸くと思います
2012-05-16 08:06:55そこで今テーブルの上にあるのは握手会ですよね。どこまでを健全としてどこからを不健全とするか。ここはかなり難しいです。僕らも相当の矛盾を抱えるときあります。最初に言いましたが自分たちを100%正当化する気分ではないです。
2012-05-16 08:10:40マクドナルドで子供がおもちゃが欲しくてハッピーセットを買うとか、古くは商店街の福引もそうだし、スーパーのポイントなんかもそうですが、でも野菜の質だけで勝負しろといわれたら、それはもちろん当たり前のこととしてやっていると言いたくもなるだろうなあと思ったりもします
2012-05-16 08:14:00どの会社にも企画制作とか営業とか総務とかいろいろな部署があると思いますし、小さな会社でも部署はなくてもそういう役割はあります。僕の会社でもあります。それで工場長と営業の部長の意見が対立するようなことはどうしてもあります。商品との関り方が違いますから。でもどちらも重要です
2012-05-16 08:19:08すみません考えながら書いているので話がそれます。握手会は良いことだと思っています。作り手と受け手が触れ合う機会というのはありそうでないことですからどちらにとっても意義があります。僕も自分が履いている靴を作った人に会ったらもっとこの靴に愛着が湧いて好きになるだろうなとか思います
2012-05-16 08:21:40そんなに握手会が良いことなら購入者特典なんかにしないで無条件でやれよってことになると思います。でもそれはやはり無理というかなり難しいんです。場所のこと、時間のこと、安全面のこと、施策を運営する人員のこと、スケジュールのこと。いろいろとハードルがあります。
2012-05-16 08:29:04何度も言いますが自分たちを正当化して誰かを言い負かそうというつもりはないんです。CDを買っていただきという様々なスタッフの思いもそこには当然あるでしょう。でもレコード会社の営業のスタッフが頑張っている姿も僕も僕なりに知っていて、そこは報われて欲しいともやはり思うんです
2012-05-16 08:31:43とはいえ、一番大事なのは音楽を愛しCDを聴いたりコンサートに来てくださるファンの方々です。それは言うまでもないことというか、そこがまずあって活動環境を作りますので、その動機が逆になることはありえないです。だからステージから握手会のインフォメーションをすることがとても辛かったです
2012-05-16 08:34:00そろそろ終わりにしたいですが、総論ではなく具体的なことを最後に。今回の我々の行動に関して。まずDVDについてはこのツアーが始まる前に出来る範囲で早く届けたいという思いがありそのように頑張りました。それはそれだけのことです。
2012-05-16 08:38:46EP1のリリース間際にはツアー会場での握手会の話題があり方法に関しての議論がありました。僕ももちろん参加しています。ただ24会場すべて環境が違いますので(今回は特に)、すべての会場で実施できるかどうかの確認に時間が必要でしたのでその時点では決定はできませんでした
2012-05-16 08:41:58ということでどこで何をどう区切ったら不公平がなくて動機として健全で、環境的にも許されて、仕事として胸を張れるかみたいなことは、哲学が皆違いますので考えてもキリがないというか答えはないですから、僕らなりにひとつの結論を出しました。これは何でもそうです。万能の結論だとは思っていません
2012-05-16 08:45:10気分を悪くされた方には大変申し訳ありませんでした。いただいたご意見はTEAM BABAの皆のところに持ち帰ってまた相談します。ありがとうございます。僕もこれほど長く何かを書くということは自分の中にいろいろな意見があるということですのでさらに自問します
2012-05-16 08:49:13音楽で勝負しろ、もちろんその通りだと思います。というか実際にそうなっているとは思います。僕らをつないでいるものは今までだって今だって音楽ですよね。握手会のことはそこに信頼関係がなかったら寒々しいことになると思ったのでちょっと書いてみました。不完全な私ですが今後も精一杯にやります
2012-05-16 08:54:15