DCDを咀嚼

🍳 @mdm8k1

DCDという作品は本当に色々考えさせられ頭を悩ませたけどメタ性と折り合いをつけることによってなんとなく自分の中で納得させられたかなと思います。

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ディケイドが“平成仮面ライダーに用意された共通の敵”っていう設定には納得。既存ライダーを風化させないために敵として生み出されたけど大首領様が記憶を失ったことにより本来士くんが持つ優しさや人間らしさの部分が出てきてしまいディケイド自身の物語が紡がれ始めることになったと。

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メタフィクションありきの作品だからどうしても物語として消化しきれない部分が出て来てしまうけれどもうそこは仕方ないから目を瞑るよ…作り手がメタ宣言しちゃってるんだもんそんなんどうやったって物語上に落とし込めないよ…

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士くんが旅をやめないことによって今後もライダーシリーズが続いていくんじゃないかと視聴者に思わせたかったというのはメタいけど素晴らしい考え方だなと思った。士くんが旅出来る世界をこの先何十年も作っていってほしいものです。

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１.DCDはメタ界(紅渡や鳴滝の存在する世界)というものがあると仮定すると説明し易くなると思いまして。メタ界の目的は既存のライダーを風化させないこと。その為にリマジ世界を作り出し、リマジライダーの敵としてDCD、DCDを所属させる組織として大ショッカーをそれぞれ生み出した。

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２.リマジ世界を見ることが出来る少女と世界を渡る能力を持つその兄をDCDとする為、幼少期から大ショッカーに管理させ、成長と共に大首領に仕立て上げる。ディケイドライバーが完成したタイミングでリマジ世界の融合を開始、止める為にはライダーの頂点に立つしかないと士に吹き込む。

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３.妹の世界を守る為(妹が過ごし易い世界を作る為？)ライダー討伐の旅に出る士だが途中で記憶を失いライダーと戦わなくなる。大ショッカーは月影が実質のトップに立つが世界を渡る橋を作らせる為に士をそのまま泳がせ、来るべき世界征服の為に妹を取り込んでおく。

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４.士が戦わなくなり大ショッカーも動かないことに困ったメタ界は“DCDが生まれたことにより世界の融合が始まり、防ぐ為にはDCDが各世界を一度破壊し再生させるしかない”と士に伝えライダーと戦う理由を与える。しかし士は反対に各世界でライダーたちと絆を深めていってしまう。

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５.困ったメタ界は一度士を自分の世界に行かせ記憶を取り戻させる。ライダー討伐の目的を思い出した士はライダーの頂点に立つことに成功するが、大ショッカーのトップを狙う月影が士を騙していたことをバラしてしまい、士は大ショッカーを倒す方向に転ぶ。

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→妹の為という大義名分がなくなった士は自分自身が世界と繋がることを旅の目的としていく。

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６.どうやっても士がリマジ世界を破壊する方向に行かないので世界の融合は止まらず痺れを切らしたメタ界は無理矢理DCDとライダーを戦わせることにする。自分が破壊者である運命を受け止めた士は戦うことでしかライダーと向き合えないと悟りライダーを倒していく。

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→士が全ライダーと戦ったお陰で各世界の物語は永遠になりメタ界の目的は達成。

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７.本来DCD自身には物語がないはずであったが、士がリマジ世界を旅するうちにDCDの物語もいつの間にか紡がれており、士が築いてきたリマジライダーたちとの思い出や絆が士の存在を肯定するものとなっていた。そうしてDCDも物語を持つライダーとして仲間入りを果たした。