川合レオ氏(NPO法人ラグビージャパン代表・ラグビージュニアBKコーチ) 聴き手:村上晃一氏(ラグビージャーナリスト)「放課後ラグビー教室から見えるもの」
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これから川合レオ氏(ラグビーパークジャパン代表、ジュニア•ジャパンBKコーチ)×村上晃一氏(ラグビージャーナリスト」による対談。テーマは「放課後ラグビー教室から見えるもの」 (@ Ryu's Bar 道楽亭) http://t.co/bTEHXFGz
2012-05-24 18:30:24これから本日新宿Ryu's BAR 道楽亭にて行われました、川合レオ氏(NPO法人ラグビーパークジャパン代表、ラグビージュニアジャパンBKコーチ)のトークイベント(聴き手:村上晃一氏(ラグビージャーナリスト))の内容まとめを連投します。鬱陶しい方はリムってください。
2012-05-24 22:09:23川合「私の父はイタリア人、母は日本人。20歳まではイタリア国籍も持っていて、イタリア名を名乗っていた。日本名の「レオ」はイタリア名の「レオナルド」から。ラグビーは玉川大学の付属中から大学、NECでプレーした。NEC引退後は母校玉川大学で教員をしながら、ラグビー部を指導していた。」
2012-05-24 22:14:33川合「31歳で筑波大学の大学院に入り、ラグビーの指導について研究した。それを実践したいと考え、ラグビーを教える場として「ラグビーパークジャパン」を立ち上げた。最初は7人から始まり、今は横浜、鷺沼、藤沢の三か所で合計90人くらいにラグビーを教えている。」
2012-05-24 22:17:38川合「週末に小中学生がラグビーをする場はラグビースクールがあるが、平日にはない。平日の放課後にラグビーが出来る場を作りたい、と考え、月・火・水の夕方にラグビーを教えることにした。今は自分ともう一人のコーチで教えている。」
2012-05-24 22:20:59川合「ラグビーパークに来る子は様々。週末にラグビースクールでバリバリやってる子もいれば、初心者も来る。ラグビースクールには途中からは入りづらいので、ラグビーパークで経験を積んで、ラグビー友達を作ってからスクールに入る子もいる。」
2012-05-24 22:23:10川合「子供たちにラグビーを教えることで、自分自身も大人になった。以前大学で教えていたころは、学生ができないとイライラしていたが、子供たち相手だといちいちイライラしていたらやってられない。どうやったら上手く教えられるか?とポジティブに考えられるようになった。」
2012-05-24 22:26:14川合「立ち上げ当初は色々と苦労した。グラウンドの確保や、ボールなどの備品の購入、最初は全て私財の持ち出し。妻が理解を示してくれてありがたかった。今は六千円程度の受講者の月謝とtotoからの助成金で、スタッフにも幾ばくかの謝礼が払えるようになった。」
2012-05-24 22:29:59川合「このような動きが全国に広がってほしい。ラグビー好きである前に、子供好きであることが大切。」以上が第一部、ラグビーパークジャパンについて。続いて第二部はJr.ジャパンのコーチとしての活動について。
2012-05-24 22:33:09川合「今は将来の日本代表を担う若手チーム「Jr.ジャパン」のコーチをしている。活動は月二回、選手を集めて日本代表の指導方針に沿って練習する。練習メニューはエディーさんと相談しながら考えている。エディーさんとは細かい部分まで色々と話す。それくらい深く関わってくれている。」
2012-05-24 22:39:39川合「豪ではコーチングテキストが整っていて、そういう物も日本で発信していきたい、とエディーさんは考えている。本気で日本のラグビーを変えようとしている。」村上「エディーさんは「日本のラグビーはやってない事が多すぎる。ちょっと変えれば30歳の選手でもまだまだ伸びる。」と言っている。」
2012-05-24 22:42:01村上「今の日本代表は選手たちが楽しそう。上達しているという実感があるようだ。」川合「フィットネスもとてもきついのに、体重は逆に増えている。いいトレーニングが出来ている。」
2012-05-24 22:43:33川合「エディーさんが重要視しているのはパスのキャッチ。まずは落とさないでボールを取ること。そして10mのスクリューパスとフラットパスがあれば世界で勝負できる、と言っている。Jr.ジャパンではキャッチ、パス、サポート、そしてそれを続けるフィットネスを身に付ける指導をしている。」
2012-05-24 22:47:23川合「エディーさんは「TLのラグビーは「ゲインラインに仕掛ける」という意識が薄い。横に回してばかり。」と言っている。日本代表は浅いラインとフラットなパスでゲインラインに仕掛けていくラグビーをする。」
2012-05-24 22:50:15川合「Jr.ジャパンの練習について。まずはゲーム、そしてフィットネス、パス、フィットネス、ユニット練、そして再びゲームをする。最初と最後にゲームをすることで、その日の練習でどれだけ成長したかを測る。フィットネスを間に挟むのは、きつい時にこそ動けるようになるため。」
2012-05-24 22:53:42川合「Jr.ジャパンの練習だけでスキルやフィットネスが全て身につくわけではない。Jr.ジャパンは課題を与える場所。チームに持ち帰って努力してほしい。また、Jr.ジャパンは日本代表の方針を伝える場所でもあるので、大学、TLのコーチの方々も練習を見に来てほしい。」
2012-05-24 22:55:27川合「エディーさんの練習は超ハード。香港戦の前も、メンバー外の選手は早朝5:30から2時間たっぷりウェイトトレーニングをしていた。S&Cコーチのジョン・プライヤーにみっちり仕込まれている。」村上「田村選手は「あんなきつい練習とても2019年までは無理」と言っている。」(場内爆笑)
2012-05-24 22:58:21川合「Jr.ジャパンの選手について。筑波大のWTB彦坂はすごくいい。神戸製鋼の南橋、東芝の森田もエディーさんの目指す「接近してギリギリでパス」というプレーができる。深谷高の山沢はとてもいい身体をしている。」
2012-05-24 23:05:50川合「Jr.ジャパンに来れば日本の目指すラグビーや求められるレベルが分かる。あとはシーズンに入った時に大学やTLチームが選手を出してくれるかどうか。」村上「選手が成長するならチームも喜んで出す。これまでは代表は試合だけだったが、今は代表で選手を鍛えている。」
2012-05-24 23:08:04村上「エディーさんの指導はきめ細かい。日本人は管理した方がいいという考え。」川合「2019年に結果を出すためには、今から管理しておかないと間に合わない。」
2012-05-24 23:09:31村上「今代表の選手選考で悩んでいるのはLOとアウトサイドCTB。身体が大きくてスピードのある選手はなかなかいない。アウトサイドCTBは平と仙波くらい。LOの一人は勤勉で動き回れる選手。もう一人が難しい。今回菊谷をLOで選出したのもそれが理由かもしれない。」
2012-05-24 23:12:11川合「エディーさんはスタッフにも厳しい。選手も日本代表なら、スタッフも日本代表だろう、と。今回豪からワラタスの総務スタッフをサポートに招いた。マネジメントの部分も徹底的に鍛え上げられる。」村上「総務の大村さんは「JKの時より100倍きつい」と言っている(笑)」
2012-05-24 23:15:10川合「エディーさんは選手選考で人間性も重視している。80分間献身的なプレーができる選手を求めている。今の日本代表は最後まで身体を張れる選手が集まっている。」
2012-05-24 23:16:57村上「エディーさんは天理大のラグビーを高く評価している。ギリギリまで相手をひきつけてパスが出来る。天理大のラグビーはミスを恐れずにとにかく前に出る。立川はエディーさんの目指すラグビーが出来る選手。」
2012-05-24 23:21:46川合「A5N韓国戦ではノックオンが多発し、エディーさんは怒っていた。今の日本代表は基本スキルの習得が中心でDFまで手を付けられていない。基本スキルについてはJr.ジャパンで身につけられるよう、しっかり指導していく。」以上です。
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