スカーレット姉妹と北欧神話

友人の考察まとめ。
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高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

そんなで武器名からはすんなり思い付くであろうフランドールのロキ神的性質とレミリアのオーディン神性的性質について真面目に考えてみます。前中途半端だったので。

2012-06-04 23:13:53
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

スペルカード名の『グングニル』/『レーヴァテイン』  フランドールの『地下室に閉じ込められる』 七色の翼=道化師を連想させる事・魔法少女等による『トリックスター性』 について各々考えてみることに。

2012-06-04 23:15:45
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

まず『グングニル』――Gungnir オーディンの持つ槍。勝利を齎す槍としての性質を持ち、イーヴァルディの息子たちの作品。

2012-06-04 23:19:51
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

この名が出てくるのは、谷口先生編纂の『エッダ』ではシグルドリーヴァの歌。ルーネの掘られる場所として記載がある。

2012-06-04 23:26:57
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

同じく巫女の予言にも『槍』と言う表現はあるが直接名は書かれていない。要はこれ詩語法に辿るしかないのだけれど手元に残念ながら詩語法が無い。今度取り寄せよう。まあそれはいいとして、その『勝利』の槍と言う特性である。

2012-06-04 23:28:59
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

俗説に近いものではあるのだが、ティール神の右手喪失の神話――と言ってもギュルヴィたぶらかしによるものだが、ここに『人々の調停者』とは呼ばれない、と言う表現がある。『勝利』の神であるが、調停者ではないとは如何に。本質としてはその神性をオーディンにとって変わられたものとしているy。

2012-06-04 23:32:08
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

事実、他のサガに置いてもオーディン神は出張って来る。最早他に居ないのかと言う程に出て来て引っ掻きまわして帰ってくと言う非常にタチが悪い神性だ。どちらがトリックスターなのかと小一時間問い詰めたい所であるが、残念ながらあんなんでも神である。ついでに主神である。

2012-06-04 23:33:25
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

まあそんなんで代表例取るとシドレクス・サガに置いてはシグムントさん殺されちゃうんですがオーディン神の場合確かに『戦士をヴァルハラへといざなう』為に殺したりしてるので一概にそれが問題行動とは言えないのですが。 いや私兵増やしてラグナロク備えるとか言ってる時点で問題行動なんですが。

2012-06-04 23:35:01
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

とにもかくにも、オーディン神はあちこちの英雄の『運命』を引っ掻き回して帰ってくって言う印象が強い。一応フレイヤ神も一部においてはそれに近いのだが、理不尽さではオーディン神の方が数段上であろう。

2012-06-04 23:37:12
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

さてここでオーディン神とレミリアの類似性を見出す事が出来る。『運命』を操る程度の能力は、本質的にはヨーロッパ系神話にみられる『運命』の三姉妹ではなく、オーディン神的ともみて取れると言うことである。 少なくとも過去をどうのこうの出来てたらもう色々やらかしてるだろうし。

2012-06-04 23:39:38
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

さてここでフランドールが出てくる。だが一点だけ注意する必要があるのは、レーヴァテインは『炎の剣』と言う印象があるが、原典中では『炎の剣』と言う読み方はされていない。本質的にこの『炎の剣』を捉えるのならば、ラグナレクの際に振るわれるスルトの剣の方が正しいのだろう。

2012-06-04 23:43:27
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

確かにロキ神により炎の巨人族の女・シンマラに預けられる――だからと言ってラグナレクの際にスルトが振るうものとして解釈するのは本来早計に過ぎよう。何せ名前すら書かれていないのだ。

2012-06-04 23:49:32
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

然し、レーヴァテインと言うものから連想されるのはやはりロキ神なのだ。事実その神話に置いてロキ神の名が残されており、それに付随して創りだしたものとして定義される。 最も、それがあの曲がりくねった杖かは解らないが――"災厄の枝"は恐怖に陥れる。

2012-06-04 23:51:29
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

また、杖としてよりも"枝"としてここで読んだのはミストルテインとの――enで終わる類似性。確かにフランドールを『魔法少女』として定義するなら『杖』の方が正しいが、この読み解き方をしようとすると『杖』とは読み難い。最も、ミストルテインを全面として『枝』と読んでる訳ではないが。

2012-06-04 23:53:58
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

inでもいいのか。 inなのか。 些事だけど。

2012-06-04 23:54:25
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

ではその"ロキ"としてのフランドールは"オーディン"としてのレミリアに地下室に"閉じ込められる。"これは非常にシンプルな類似を見てとれる箇所がある。巫女の予言中の「温泉の森に縛られている」ロキ神である。温泉とは地より湧くもの。

2012-06-04 23:58:23
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

もっと具体的にはロキの口論である。最後の章に地震の発生する由来が『ロキが毒液が垂れた事により地震が発生する物』と定義しているのだ。これもまた『地』の下から来る事の現れとも言える。

2012-06-05 00:00:57
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

気が触れている、と言う事は此処から『激しく動くため』と言うことへの類似性を見て取れ、フランドールの狂気性が説明されるのだ。ロキ神的な思考からすれば、毒が体に回り絶叫しつつ身じろぎする。何か得体の知れない『毒』がフランドールをむしばんでいるとも読む事は出来ないだろうか。

2012-06-05 00:03:11
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

『気が触れている』から地下室に閉じ込められたのか、それとも地下室に閉じ込められてから『気が触れた』のか――テキストと事実に齟齬があったとしたのなら。

2012-06-05 00:04:34
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

さて、最後のトリックスター性であるがこれはロキの神話を調べた方が手っ取り早いレベルなので割愛したいところである。少なくともロキに関してはそれで良い。どうせ放っておいてもトリックスターだし死んでもトリックスターだしどうせオチ担当だし半分ギャグキャラだ。殺しても死なない。

2012-06-05 00:06:42
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

つまるところ、フランドールのトリックスター性のみ注視すればよい。七色の翼がピエロをほうふつとされる事以外の類似性とは。 『煙も出ません』とは、『火のないところに煙は立たない』と言う意味ではなく、『手品師としての煙が出ない=ネタ切れ』と言う事ではないか?

2012-06-05 00:10:44
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

つまり、フランドールが手品師としての扱いを考えているのならそこにもうひとつの思考を織り込める。つまり、「コインいっこ」。ただのゲームの引用と、「あなたが、コンテイニューできないのさ!」を言わせたいだけの台詞として考えるのではなく、『観劇代金』としてのコイン一枚として定義は?

2012-06-05 00:12:31
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

純粋に台詞を読み解くだけでなく裏を類推しながらの理屈ではあるが、こう言った観点からフランドールを道化師の一種として定義する形であれば、トリックスター=舞台を回す者として定義もできるのではないかと思われる。 最もフランドールさん全然作品に出てきませんが。

2012-06-05 00:14:24
高坂流@C103(土)ひ-01a @takasaka393

以上、似非考察勢の考察終了であります。(真顔

2012-06-05 00:14:54