加藤弘一(@kato_horagai)氏による、ブラッドベリとO・ヘンリー賞の関係

まとめました。 ・親まとめ  (主にSFの人の)追悼 レイ・ブラッドベリ(作成中) http://togetter.com/li/316596
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加藤弘一 @kato_horagai

ブラッドベリが亡くなった。享年91歳。大往生である。合掌。

2012-06-10 11:42:49
加藤弘一 @kato_horagai

ブラッドベリの訃報には1947年と48年にO・ヘンリー賞を受賞したと書いてあるものが多い(朝日http://t.co/E1F1UHhKがそうだし、讀賣にも書いてあった)。もともとは福島正実が解説に書いたことだと思うが、以前、どの作品でとったのだろうと調べてみたことがあった。

2012-06-10 11:47:55
加藤弘一 @kato_horagai

やっと受賞リストを探しあてたが、ブラッドベリの名前はなかった。今はWikiで簡単に出てくるが、47年はJohn Bell Clayton、48年はカポーティ、49年はフォークナーである。二年連続ノミネートの間違いかと思っていたが、やはり受賞していたことがわかった。

2012-06-10 11:52:53
加藤弘一 @kato_horagai

それを教えてくれたのは「ムセイオン」http://t.co/qDCc3tbzというサイトで、47年に「集会」が選外佳作に、48年に「発電所」が第三席で入賞している。ここであれ、と思った人がいるかもしれない。そう、O・ヘンリー賞というのは芥川賞や直木賞のような賞ではなかったのだ。

2012-06-10 12:00:29
加藤弘一 @kato_horagai

アマゾンで検索すればわかるが、O・ヘンリー賞とは年間短編傑作集で、そこに収録されることが「入賞」なのだ。近年はアメリカ・ペンクラブと共催でPEN/O. Henry Prize Stories 2011 http://t.co/kHdZVtdKのようなアンソロジーが毎年出ている。

2012-06-10 12:06:36
加藤弘一 @kato_horagai

名誉なことには違いないが、いわゆる文学賞ではなかったのである。そのせいか、英語版Wikiのブラッドベリの項目http://t.co/rmFAzE89にはO.Henry Awardのことはまったく出てこない。日本語版Wikiや日本の新聞の受賞の記載は誤解にもとづくようだ。

2012-06-10 12:13:11