朝まで生アニメ語り「RED GARDEN」

僭越ながらまとめておきます。 2006年10月より2007年3月に放映されたGONZO製作のアニメ 「RED GARDEN」の魅力を語ろうというTLです。 漫画家で「ぼくらのよあけ」「ハックス!」の作者、今井哲也先生も交えて、 ハッシュタグ #REDGARDEN_Night で繰り広げられた議論をまとめさせていただきました。 続きを読む
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tacker10 @tacker10tw

ちょっと適当ここうかな。考えが纏まっていないから、タグなしで。

2012-06-13 05:38:48
tacker10 @tacker10tw

「少女」というのは人工的に作られる。例えば、この作品が学園モノであることからも明らかだが、ひとつは「母」になる前の期間を学校という檻に囲ってしまうことで「少女」期間は作られる(※無論、もっと普遍的な少女性というのはあるだろうが、ここでは別の意味で使っているので悪しからず

2012-06-13 05:43:15
tacker10 @tacker10tw

それ故にあのルーズベルト島にある“学園”の奥底に、まるで封印されるかの如く、主であるメアリーはいるのだろう。また、調べてみるとルーズベルト島は元々が個人所有だったものをN.Y.が買い取り、牢獄→病院を経てようやく住宅地整備となったらしく、現地の人からは余り住みたがられないらしい。

2012-06-13 05:47:56
tacker10 @tacker10tw

曰くそこには「人が住み続けてきたが故の歴史の匂いなどが感じられない空虚」な空気があるのだという。また、外部と橋やトラム(ロープウェイ)でしか繋がっていないというのも含め、極めて「人工的」な場所だと言えるだろう。(ちなみに作中では、現実に存在しない橋が作劇上の都合で追加されている

2012-06-13 06:01:47
tacker10 @tacker10tw

この橋とトラムを最後の戦いでドロルが爆破して、アニムスを閉じ込めてしまう訳だが、つまりドロルには彼女たちをそのような場所に押し留めようという志向が常に働いている(メアリーから続く歴史の反復)。その中で自分たちに都合のいい身体を「人工的」に作らせたいという欲望があるのではないか。

2012-06-13 06:05:34
tacker10 @tacker10tw

それは、アニムスとなったリーズの身体を科学的な手術、言い換えればまさに「人工的」な方法をもってしてドロルの一族を生むことの出来る身体へと作り変えようとしていた伯父さまやヴェンダー博士の意図に、或いは『デッドガールズ』におけるサイボーグ化されたルイズ(リーズ)へと反復されている。

2012-06-13 06:08:54
tacker10 @tacker10tw

ところでここでいきなりアニメではなくノベライズの話に移るのだけど、ノベライズではアニメの呪いの話はほぼ出てこない。ドロルの発症は、まさに遺伝子的な問題として研究されており、かつヴェンダーたちの研究はアニムスの身体ではなく、ドロルの身体に近い遺伝子、“金髪碧眼”が重要視されている。

2012-06-13 06:23:35
tacker10 @tacker10tw

また、コミカライズではアニメに比べてケイトの強さが他の少女たちよりも強調されている。更には、アニメと違い、ポーラもコミックではアニムス化するのだが、彼女はそのケイトよりも早く、同じような(というよりも、もっと強力な)アニムスとして覚醒する。彼女たちは“金髪碧眼”だ。

2012-06-13 06:27:28
tacker10 @tacker10tw

このようなコミカライズとノベライズの要素は、実はアニメでも通じるものだったりする。何故なら、あの少女たち四人の中で最も覚醒が遅かったのは、最も“金髪碧眼”から程遠いクレアだからだ。そして、メアリーもまた、“金髪碧眼”ではなかっただろうか(勿論、それぞれ色は少しずつ違うけれど)。

2012-06-13 06:33:13
tacker10 @tacker10tw

つまりドロルが一族であるのと同様に、アニムスにも一定の遺伝子的ルールが適用されていて、そう考えるとドロルとアニムスの関係ってもしかして根源的には……、なんていう妄想も可能だったりする(それはこの物語が元々、吸血鬼をモチーフにしていたことにも通じなくもない)が、置いておく。

2012-06-13 06:44:05
tacker10 @tacker10tw

ちなみに、ノベライズではドロルたちの故郷はヨーロッパにあると明確に記述されている。

2012-06-13 06:49:16
tacker10 @tacker10tw

またノベライズではリサという刑事の人間(オリジナルキャラ)とケイトの独白が最後の二章を占めるが、そこでは共にリーズについて触れている。彼女たち曰く、「永遠に汚れることなく散ったリーズは、初めての、愚かな、しかしそれ故に美しく、高潔な恋愛に殉じた」。そして「私は大人になる」と。

2012-06-13 07:04:01
tacker10 @tacker10tw

ともかくこの物語は反復で出来ているのだが、その中でアニメでは「人工的」な空間に押し留めようとするドロルがいて、そして「自己崩壊」していくアニムス(メアリーたち)と、抗い続けたアニムス(ケイトたち)がいる。コミカライズではまた結末が違うけど……やっぱり色々とねじくれてるんだよなー。

2012-06-13 07:08:05
橡の花 @totinohana

@irie_haruki 余計な付言をいたしますと(苦笑)、「少女」とは少女のたちの欲望する(人工の)概念でもある、ということを注意されると宜しいかと思います。“王子たち”が(もちろん象徴的にはエルヴェが)発狂する程度には。

2012-06-13 12:17:01
tacker10 @tacker10tw

@totinohana ああ、なるほど。そうでした。男側からだけではなく、その反対に女性もそれを欲望するのだという視点を忘れていました。感謝です。

2012-06-13 12:34:28
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