【腐傾向】アストロノーツバディまとめ
- oisokonoizushi
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天国はお空の雲の上にあるんだよって教わったけど飛行機に乗ったら雲の上なのに天国なんてどこにも見えなくて雲のずっと上の大気圏の向こうにならあるんじゃないかと思って宇宙飛行士になったバニーのパロディ話くださ い
2012-06-03 19:41:25『ハロー、ハロー。バニー、こっちは朝だよ』「ハイ、虎徹さん。ねぇ、やっぱり、こっちにも天国はありませんでしたよ」五秒遅れの会話は管制塔に筒抜けだけれど、もう構わない。無重力を得た僕の身体はひどく重い。『そうか。なら、早く帰っておいで』あなたへの気持ちが、僕の足を地に付けた。/こい
2012-06-05 11:40:25バーナビー宇宙飛行士は天国を求める。しかし、彼は自殺志願者ではなく、どころか非常に明るい性格の人格者だ。彼は死ぬことを求めているのではない。家族と生きることを求めていたのだ。 っていうパロが頭の中を旋回中
2012-06-05 11:53:31おじは何をしてるのだろうか。そのまま宇宙飛行士であぶられたか。普通の職員で目指してた、とかでも充分おいしくいただけますわぁもぐぅ
2012-06-05 12:22:01@akko_TB @konakokonako 月食のとき「あれは地球の影なんですよね、わたしらの影も一部なんですね」的なツイートを思い出しました……僕の影であなたの夜道は少し陰ってるんですかね!!
2012-06-05 12:39:04「提示連絡。ディス・イズ・バーナビー」数瞬のノイズ。数秒遅れだが、僕の声はあの人に届く。『ディス・イズ・コテツ。ハロー、月に帰ったバニーちゃん』奥から職員らの笑い声。僕はちょっとだけムッとした。「ハロー、オジサン。娘さんとは仲直りしました?また僕のサインでごまかします?」
2012-06-05 15:16:31今度は彼が絶句する。僕はふふんと上機嫌に笑った。きっと、タイムラグがあるから喧嘩もできないとホゾを噛んでいるのだろう。ペンを回せば浮き上がりどこかへ飛んで行く。『…バニーめ』「帰ってきたら喧嘩してあげますよ」『バーカ!』子どもの癇癪だ。職員の笑い声に僕も吹き出した。
2012-06-05 15:27:35夜道が孤独だと感じた。ビニール袋を引っさげて、お前を見上げた。「ハロー、ハロー、バニー。ディス・イズ・コテツ。…月に帰ったウサちゃんよ、返事をしてくれよ」月光に照らされる夜道。ようやく、お前との遠さが骨身に沁みる。
2012-06-07 17:06:34ハロー、ハロー、ディス・イズ・バーナビー。……なんちゃって。虎徹さん、日本で補給機打ち上げを観ました。遠いけど、とてつもない迫力で、僕が飛ぶのを見るあなたはこんな感じだったろうかと思いました。あれがISSまで行くんですね。ISSからなら、天国も見えるでしょうか。 #放浪バニー
2012-06-12 10:46:17『ディス・イズ・バーナビー。虎徹さん、僕のこと、ちゃんと見ててくれてました?』「…バニー、ウチの技術屋を舐めてくれるなよ。追尾できないほど、ココはオンボロじゃないぜ」『……虎徹さんのバカ、そういう意味じゃないです!』通信が切れる。誰かが、「また大気圏越しの喧嘩か?」と言った。
2012-06-12 12:15:15会話は筒抜け、常に監視の目があり、体調なんて自分よりPCの方が詳しいくらいの環境で暮らせば、38万km強も離れていようと恋人はへっちゃららしい。俺は重力と水の惑星、あいつは砂と神秘の世界。身体が重いですなんて、帰ってから言え、おい牛!笑うな!お茶の間に流れたらお前のせいだぞ!?
2012-06-12 14:39:24「虎徹、おまえ、さみしくないのか」飲みに誘ったと思えば説教で嫌気が差す。そんなのを言わなきゃならないのか、俺は。「会いてぇよ。38万kmも離れてると、あんま思わねーけど」二人きりなんて夢のまた夢。話せば通信記録、双方向通話もできない。オマケに喧嘩が増えた。
2012-06-13 12:39:56「…待てるし?俺、待てますし?」これでも新婚状態なんだぜ、俺たち。浮気されたって仕方ないだろうとかあいつは考えてるかもしれない。バカだから。「…バーナビーの地球での一歩は、お前の為の一歩か」「バカ!言うなバカ、…会いたくなる」最近、本当に自分が女々しくてイヤになる。
2012-06-13 12:45:10『んだよ。知らねーよ、そんなこと!』秒数遅れの会話。双方向通話ができるよう、時世は一刻も早く流れるべきだ。『バニー、おまえ、月に行ってからイライラしてないか?体調悪くさせんなよ』「……誰のせいだっ!」通話を切る。私用通信は限られてるのに。僕らはまた、無駄な言葉を38万㎞も飛ばす。
2012-06-19 01:36:51『ケンカをしたんだろう?』機器越しの爽やかな青年の声に苦虫を噛みつぶすような顔になる。『万全でいさせてくれなければ私たちも困るんだ』低い声。「少ない私用通信に説教かよ、キース」『私たちは地球にはいないんだ』距離が遠のく。届かない。
2012-06-18 13:48:04「…バニーに変わってくれ」『彼はさっき探査に出かけたよ!』「チクショウ!」通信をぶった切る。ぜえぜえ息を切らしていると、少しして通信が入る。喧嘩中なのに、一縷の希望を賭けている自分がいて、嫌になる。
2012-06-18 14:34:07『僕たちはどうして喧嘩をしているのか考えました。大気圏越しの喧嘩がなぜ今ごろ多発するのか。喧嘩も普通の会話も帰ってからできるんです。でも通信でどっちもしています、では何故、喧嘩が多い、のか。これ、離れてるのって、身体だけみたいなんですよ。どうやら』――対談集『月のうさぎ』より抜粋
2012-06-19 08:39:16アストロパロである日主治医(専門医)ネイサン先生の問診のあと突然「あの人とうまくいったのね?おめでとう。でも骨格一つで動きも変わるから気を付けなさいねん」って言われて頭真っ白になるバニー あとで虎徹も「無理させないように」って注意されて真っ白 先生はなんでもお見通しだっ
2012-06-22 11:48:59風が吹く。地球の大地を撫ぜる、もうすぐ感じられなくなる風が通り過ぎる。「僕のすべてをあなたにあげます」金色の髪が揺れる。「僕の肺も心臓も目も脚も何もかも、あなたに捧げます。僕のすべてを、受け取ってください」俺は、息を吸う。身体は重い。心が重い。「お前の重力だけが欲しい」/重さ
2012-06-29 19:56:57