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冒頭のVTR

とし @toshihiro36
<ナレーション> 37歳で亡くなった、ある男性の死亡診断書。死因の欄に書かれていたのは「胆管がん」。若い人にはきわめて稀な病気です。なぜ胆管がんになったのか。男性の職場で日常的の使われていた薬品が、原因ではないかと疑われています。
とし @toshihiro36
<ナレーション> これは“第二のアスベストだ”そうした見方が広がり始めています。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 建築資材として広く使われていたアスベストは、その危険性がわからないまま被害が広がりました。中皮腫や石綿肺になった人は少なくとも1万6千人に上り、大きな社会問題になりました。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 今回問題が起きたのは、大阪の印刷会社。胆管がんによる死者は、わかっているだけでも5人。いずれも機械の洗浄に使われていた薬品が原因と疑われています。本当に薬品に含まれる化学物質が原因なのか。印刷会社以外のところでも、同じことが起きているのではないか。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 因果関係がわからない中、厚生労働省は異例の調査に乗り出しました。印刷会社で何があったのか。問題はどこまで広がる恐れがあるのか。胆管がんによる死の背景を追いました。

ここからスタジオです

とし @toshihiro36
野村:ある化学物質が胆管がんを引き起こしているかもしれない。大阪の印刷会社に端を発したこの問題、東京と宮城で働いていた印刷会社の元従業員も胆管がんを発症していたことがわかり、さらに広がりを見せています。
とし @toshihiro36
野村:胆管というのはこちら、肝臓と十二指腸をつなぐ管状の臓器です。脂肪の消化・吸収を助けます胆汁を、肝臓から十二指腸に運ぶ役割を果たしています。私たちが当初、把握していた情報です。大阪のある印刷会社で1年以上働いた経験のある人のうち、胆管がんを発症した男性が5人いました。
とし @toshihiro36
野村:そして、そのうち4人が亡くなっています。この人たちはみな、印刷機についたインクを洗浄する作業に携わっていました。2003年までの13年間に、この工場でこの作業に1年以上携わっていた従業員は33人。このうち4人もの人が胆管がんで亡くなっています。
とし @toshihiro36
野村:平均的な日本人男性の胆管がんによる死亡率と比べますと、600倍以上も高い異常な事態です。こうした情報をもとに、私たちは取材を始めました。インクの洗浄に使われていた薬品には、どんな危険が潜んでいたのか。その薬品はどのように使われていたのか。他には発症した人はいないのか。
とし @toshihiro36
野村:こうした取材を進めていきますと…実は化学物質の多くは、その危険性が確認されないまま使われているという実態が浮かび上がってきたんです。

VTRが流れます

とし @toshihiro36
<ナレーション> 私たちがこの問題を知ったのは今年4月、学会発表に先立って作られたある論文の要約を目にしたことがきっかけでした。印刷会社で働いていた人のうち、5人が胆管がんを発症。いずれも20代から40代で、5人のうち4人が死亡したとあります。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 仕事に使われていた化学物質と、何らかの関係があるのではないかと書かれていました。会社や従業員の詳しいことはわかりません。 私たちは調査を行ったグループを訪ねました。労災申請の手助けなどをしているNGOです。年間500件ほどの相談を受けています。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 大阪府内の印刷会社の元従業員から、情報が寄せられたのは去年3月。会社で肝臓がんや胆管がんになる人が相次いでいるといいます。相談を受けた片岡明彦さんは調査を開始。会社は協力しなかったといいます。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 片岡さんらが調べたところ、1995年から9年間会社に勤めたあと胆管がんを発症し、その1年後に亡くなった人が見つかりました。他に4人肝臓を患ったという人がいました。その人たちの診断書を取り寄せたところ、いずれも病名は胆管がんでした。
とし @toshihiro36
片岡:はじめの一人の胆管がんは、まだわからんでもないです。次の胆管がんが「やっぱり胆管がんだ」となった時は、さすがに緊張するわけですよ。3人目も(胆管がんだと)わかりましたと(診断書を)持ってくるわけですよ。ここまでくると、確信ではなくて…いったい何が起こっているんだと。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 印刷会社で何があったのか。私たちは最初に胆管がんとわかった男性の、親に会うことができました。父親に生前、「印刷の作業に使う何らかの薬品が、健康に良くないのではないか」と話していました。
とし @toshihiro36
父親:溶剤のそういう臭いが体によくないということは、本人もそのことについては、ある程度わかっておったようですね。ただその因果関係が、どこがどう明白であるということが…本人もなかなかわからなかったと思います。
とし @toshihiro36
<ナレーション> 臭いのきつい溶剤とはどんなものか。取材を勧めると、会社の元従業員に会うことができました。職場の状況を克明に話してくれました。
とし @toshihiro36
元従業員:鼻でその臭いを嗅ぐと、鼻の奥がツンとして痛い痛い感じ。臭いを嗅いだだけで、吐いたりするというのはありましたね。「オエー」いうて、吐いているんですね。
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コメント

たりちぱ@・x・@ノ @tari_tipa 2012年6月18日
あやふやなまま犯人特定を焦る前に、まずは今ある危険から遠ざけて次の被害者を減らすことが肝要だったと失敗した過去から学んだはずだが。
たびー(西の守人) @tabi_katu 2012年6月18日
[印刷を知らない方のためにちょっと説明]通常のカラー印刷(オフセット)の場合、黒・青・赤・黄の4色のインクを重ねあわせて印刷されます。本番用の印刷機は予め4色がセットされていて、インクを変えることはあまりありません。しかし校正を刷る校正機は1色、もしくは2色だけしか刷れない機械も多く、例えば黒と青で一通り刷ったら、いちいち機械のインクを洗浄して次の赤・黄をつけて仕上げる事になります。その為、本番用の印刷機械よりもインクを洗浄する機会が多くなりがちです。
たびー(西の守人) @tabi_katu 2012年6月18日
[続き]またこれはこれまで見てきた、個人的な見解ですが、本番の印刷機がある工場に比べて、校正刷りは部屋が狭くて換気もあまり良くない事も多いような気がします。未確認ですが件の大阪の印刷会社の校正も地下で換気が悪い所だったという話も伝わってきていますが実際どうだったのでしょうかね。
cocoon @cocoonP 2012年6月19日
ジクロロメタン入りの洗浄剤は、インキの色を洗い流すためというよりブランケット(インキを版から紙に転写するゴム板)の弾性復活のために使うという意味合いが大きいんだよねえ。だからジクロロメタン入りでない洗浄剤に切り替えたとしても結局ジクロロメタンはどこかで使うことになるんだよなー。
はふ @hafucco 2012年6月20日
これ……どこをどう見ても、作業環境に問題があったんじゃないの? 有機溶剤を扱うなら労働安全衛生法 有機溶剤中毒予防規則の遵守は当然だよね?
はふ @hafucco 2012年6月20日
局所排気の風速は? 保護具は? 化学工場なら当たり前の対策が取らずに有機溶剤を扱って化学物質のせいにするのっておかしくないかね?
ozero dien @ozero 2012年6月20日
うん、化学工場のみならず「有機溶剤含有物を用いて行う印刷の業務」も予防規則の有機溶剤業務にばっちり入ってた http://goo.gl/TU1Nl そして遵守状況について立ち入り行くんで宜しくとPDFが http://goo.gl/S1Gyr
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