20120620 #NHK クローズアップ現代「“里山”汚染メカニズムを解明せよ〜福島農業・2年目の模索」

原発事故から2度目の田植えを迎えた福島。この春、農家たちが特に不安を抱いていたのは、周囲の山林から水田に入り込む水による汚染。水による汚染は防ぎようがないと、今年の稲作りを断念した集落も出る一方、山から水田へ放射性物質が入るのを防ごうと、自力で模索を続ける農家たちもいる。こうした中、今、東大や新潟大学など多くの研究者たちが、去年春には問題ないとされたにも関わらず秋になって高い汚染が発見された農地とその稲を徹底的に調査。里山の自然の中で、放射性物質がどう動き、どう稲に吸収されたのかというメカニズムを解明しようとしている。 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3216.html
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ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現「“里山”汚染メカニズムを解明せよ〜福島農業・2年目の模索」福島の山あいの水田地帯。去年は米を作った農家が、今年は作付を続々と断念。里山の複雑な生態系により、セシウムがどう動き、どう稲に入っていくのか。徐々にそのメカニズムが明らかになってきた。

2012-06-20 19:31:53
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。福島県二本松市。7代にわたって米を作ってきた佐藤さん、今年作付を断念。去年同じ市内で安全とされた水田から、500Bq/kgの米が。なぜそうなったのか、謎が解明されていないため、作付をやめた。原因調査を進めてきた県。最初、原因は土壌にあると考えた。

2012-06-20 19:35:41
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。しかしその後の調査で、春以降汚染が出た水田のほとんどが、セシウムを吸着しやすい粘土質だった。ほかに原因があるのではないかと調査するも、突き止められず。東大を中心とした研究チームが発足し、40人以上のさまざまな分野の専門家が集結。

2012-06-20 19:37:16
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。里山では、一年間で四季折々のさまざまな物質が水田にもたらされる。そのなかで、どうやってセシウムが稲に吸収されたのか、総合的アプローチで解明していく。東大塩沢教授、水に着目。1年に1000トン以上を使う。しかし検出限界1Bq/l以下。では何なのか。

2012-06-20 19:38:54
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。東大根本教授、セシウムの吸収が進んだ時期を特定する必要があると考えた。稲の葉・茎を特殊な装置にかけて調査。結果、原発事故直後よりも、夏に成長したもののほうがセシウムを多く吸収していることがわかった。塩沢教授、表面に山の落ち葉や雑草が降っていたと気付く。

2012-06-20 19:40:47
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。事故の直後にセシウムを吸収した落ち葉や雑草が、夏になって水田に影響を与えた?春〜夏の水田の環境を再現し、土に落ち葉や雑草が混ざった場合/混ざらない場合で実験。結果、落ち葉や雑草があると2倍以上のセシウムを検出。

2012-06-20 19:42:03
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。春、土の表面に降り注いだセシウムが落ち葉や雑草に溶け込み、夏になるまでそのまま。夏、有機物の分解が進み、葉や雑草についていたセシウムが流れだす。稲が養分をよく吸収する時期であり、その時にセシウムが稲に吸収されていったのではないか。

2012-06-20 19:43:21
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。ゲスト、福島大学准教授・小山良太氏「稲については水の問題があるだろうと指摘されていた。沢の水にセシウムが溶け出していたわけではないと。有機物、枯葉や雑草。すべての水に含まれていることはなさそうだが、今年は実証が必要」

2012-06-20 19:44:57
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。小山氏「農業は自然の循環のなかで営まれる。とくに里山では自然豊かな恵みを受けて農業ができるので、自然農法でやる人も多い。今回、放射性物質が入ったことでがっかりされている人も。要因も複雑、里山自体も地域ごとに異なる。農業の仕方も千差万別」

2012-06-20 19:46:21
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。小山氏「1年間のあいだにいろんな事件がされて、要因が絞られてきた。今後にすごく役立つ。昨年の段階でも、米は97.5%は基準値を下回っていた。里山で、残り2.5%、基準値を超えた所が。どういう条件で基準値を超えるのか、地域の条件もあわせて探ることが必要」

2012-06-20 19:48:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。5月19日、里山の汚染対策プロジェクト会合。研究者たちが研究結果を農家に報告、日々の農作業に役立ててほしいとしている。新潟大学の吉川准教授。大雨が降った時が心配。山の中には、まだ膨大な放射性物質がとどまっている。有機物が微生物により分解、地表に蓄積。

2012-06-20 19:50:10
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。水中の放射性物質の8割以上が、濁った所に。今後、それらが山から流出し、一気に水田に流れ込むのではないか。専業農家の大野さん、吉川さんらの助言を受け、水口の土を掘り、小さなため池を作る。もみ殻を入れた袋を敷き詰め、流れてくる水の有機物を食い止め濾過する。

2012-06-20 19:51:57
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。プロジェクトリーダー、新潟大学の野中教授。水の管理、雑草や落ち葉の処理、山の手入れなど、里山の昔ながらの農作業が、セシウム対策のカギになると考える。

2012-06-20 19:53:09
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。小山氏「もみ殻、研究者チームと農家で対話しながら、実際の営農の中で考えられた方法。どれくらい放射性物質除去に効果があったかデータをとるのに役立つので、そういうことも必要。里山の管理は難しい。高齢化、担い手不足、限界集落も増えている」

2012-06-20 19:54:32
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。小山氏「しかし、難しいからやらないというのでは、セシウムがどんどん落ちてくる。通常の農業政策も含めて、里山の管理をどう進めるかが重要になる。科学的知見、対処の方法が出てきても、現場で普及できなければ意味がない。技術情報をマッチングする方法をどうするか」

2012-06-20 19:55:47