@h_tai 氏による厳しい“ご相伴道”の作法まとめ
- JeenaAndow
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幸運なことに今週二度目のご相伴に出かける。今日はある編集者が、先生を接待する席に、おまけでご相伴させてもらう。こういうことが月に15回くらいあったら、その場でドカ食いして、それだけで食べていけるのだが。
2012-06-22 16:44:33素人はこういう際よく開口一番に「どうも僕までおよばれしてしまってすみません」などと詫びてしまうが、私のようなプロのご相伴家に言わせるとそれは間違い。正しくは先生に向かって「先生、どうもおめでとうございました!」と深々と頭をさげて力強く言うべきだ。→
2012-06-22 16:47:14なぜならそうした接待の席は基本的になにかした企画を進めたいか、進展がある時に設けられるもの。また先生とは日々「おめでとう」と言われるネタに事欠かない人種でもある。こうして開口一番に「おめでとうございました」といって頭を下げることには次の効果がある。→
2012-06-22 16:48:51最初に詫びてしまうと、それはご相伴がタダ飯を食います、と無為徒食の宣言をしているの等しい。しかし「おめでとうございます」ということで主賓である先生には「僕はあなたを気持ちよくするために来ました」とその性質を明らかにし、主催というかお金を払う編集者には→
2012-06-22 16:50:42「私はあなたのバイプレイヤーを務めますよ」とそれとなく暗示することになる。これによりご相伴者は、おのれのポジションを無事に獲得することになるのだ。「すみませんなあ僕まで」などと言ってしまうと、その後の時間はよほどの胆力の持ち主でない限り、非常に気まずいものとなる。
2012-06-22 16:52:40ちなみにそうした接待の席とは「残念会」として開かれるときもあるが、そうした時はたくみに空気を読み、まず開幕時に「どうもお疲れ様でした」といって深々と頭を下げるとよい。
2012-06-22 16:56:09ご相伴の道は、深く厳しい。私にしてからがまだその道の一合目に差し掛かったばかりで、人生一代のうちに、どこまで到達できるか見えない。ただ私は、この年にしてようやくご相伴の道の面白さが、わかりかけてきた思いがする。
2012-06-22 17:04:43