東北ずん子ノベル『世の中には脱がない方がせくしーな衣装も存在する。そう、巫女服のことだね』 http://t.co/xZYKVWlf
2012-06-27 20:31:55『しゅるり、と、イタコ姉さまの細いウエストに和服を繋ぎ止めていた帯が舞います。彼女は、身体をひねるたびにまとわりつく自慢の銀髪を時折かき上げながら、艶めかしい動きで、一枚一枚、和服を床へと落としていきます。』
2012-06-27 20:32:22『拘束から解放された彼女の胸がふよん、と震え、普段は四枚の布の下に隠されている姉さまの白い肌が露わになっていきます。屈辱に耐えているのか、それとも単に照れているのか――彼女の頬はリンゴのように上気して、その視線はなかなか落ち着きません。』
2012-06-27 20:32:39あ……悪夢でしたわ……((( ;゚Д゚))) いや、脱ぐ夢は結構見るんですけれど……巫女服だなんて……。何かの悪いしらせでしょうか?
2012-06-27 20:33:29昼寝を貪っていたイタコ姉さまの額には、悪夢を見たせいか、脂汗が浮かんでいます。 彼女は枕元に置いてあった濡れタオルで顔を拭くと、障子戸を開けて、ぴょこん、と廊下に顔を出しました。
2012-06-27 20:33:44あとから追いかけてきたきりたんが、呆れた声を出してずん子を助け起こします。 激突の衝撃で意識を飛ばしてしまったずん子に比べて、イタコ姉さまは額がちょっと赤くなった程度。結構な石頭です。
2012-06-27 20:35:00さりげなくずん子の身体に触れようとするきりたんの手をやんわりと押し止めながら、ずん子は飛び上がってそう叫びました。きりたんが小さく舌打ちをしますが、まあそれはどうでもいいことでしょう。
2012-06-27 20:35:52実は――! 素晴らしいずんだの魅力、その口どけ! その風味! そのヴィヴィッドな見た目! 汎用性! 歴史! 伝統! その他もろもろを(=ず・ω・だ=)ノ(=ず・ω・だ=)ノとアッピールするためにですね、(省略されました)
2012-06-27 20:36:25――ずんねえさまにずんだの話をさせると長くなるので、わたしが要約すると……、ずんだの素晴らしさを訴えるプレゼンの機会を手に入れたので、胡散臭いけど口がうまいタコねえさまの知恵を借りたい、ということですね。
2012-06-27 20:36:47ちゅっ∑(゚ω゚ノ)ノ!? うさんくさいは失礼ですわ! あたしだって全力でずんちゃんのプロデュースを行ってますのよ! ……まあ、女の子の可愛さを訴えるプレゼン以外はしたことないですけども……(´;ω;`) だから、食べ物のプレゼンは無理ですわ。ごめんなさい。
2012-06-27 20:37:01ほら、リンゴって全国の食卓に欠かせない食べ物ですよね? ずんだも、そんな存在になってほしいなあって(〃ω〃) だから、『リンゴを全世界に広めた人(*'ω'*)』とか、そういう感じの人に会ってみたいんですけど……。 こーいう漠然とした口寄せって苦手なんでしたっけ?
2012-06-27 20:37:56控えめに提案してみたずん子でしたが、イタコ姉さまの自信満々な答えに、両手を顔の横に広げて身を仰け反らせます。 「わーお!」とでも言いたげなその姿はまるでアメリカの通販番組で感激する子どものよう。
2012-06-27 20:38:21