【個人まとめ】ついのべNo.1~20【けい◇】

ついのべ。 自分用のログまとめですが、暇つぶしに見てもらえれば幸いです。
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K @kei1008

私の事好きなんでしょ?24時間頭から離れないぐらい…。全部知ってるんだから。私を見るその瞳に書いてあるの。でもね、そんな貴方よりもずっと、私は貴方を愛してる。この気持ちを貴方に知られるのは癪だから、今日も寄り添い背を向ける…。猫が目を合わせない理由。#twnovel

2012-02-18 10:46:08
K @kei1008

独りぼっちのサメ。友達欲しいと神様に願う。「代わりにお前の一番大事な物をもらう」目覚めると目の前に沢山の魚達。毎日夢中で話した。友達を襲うお腹も減らない…神様ありがとう!でも大事な物って何だったんだろう?サメの知らない国で内臓の無いサメの死骸のニュースが流れた。#twnovel

2012-02-19 16:20:33
K @kei1008

路地裏のお好み焼き【なんでも屋】は名前の通り何でも焼いてくれる。蛙や鳩はもちろん、先日僕を噛んだ野良犬も頼んでみた。味は微妙だが不思議な満足感がある。ある日、仲良くなった店主にぼやいた。「最近会社の上司がうるさくて…」次の日、上司が行方不明に…。僕のお腹がなった。#twnovel

2012-02-20 23:51:33
K @kei1008

永久凍土。音や光すら飲み込む世界は時の流れが恐ろしく長い。そんな孤独に私はいた。このまま永遠に生き続けるのか…腐り落ちる所を助けられた。私の時が動き出す。諦めていた死へ向かえる喜び。短い命の歯車を動かしてくれたお礼に、私は全力で生きる。立派に花をつけて実を結ぼう。#twnovel

2012-02-21 23:49:04
K @kei1008

いつも家にくる野良猫。捕まえてやろうと色々罠を仕掛けるが、スルリとかわされ一向に捕まらない。今日はもう諦めてピザでも食べるか…と用意して、ついウトウトしてしまった。鳴き声がして目が覚める。例の子がピザに絡まり助けを求めていた…。牛柄の元・野良猫、名前は「チーズ」#twnovel

2012-02-22 21:50:22
K @kei1008

富士山を登山中。「富士山には不思議な力があって、登山者で、徳が高い人は不死(長生き)に、低い人は不治になるんだって」「嘘臭いな(笑)」「俺みたいな正直者は不老不死だな」「ばーか」そんな話をしたあいつは、下山後かかったインフルエンザが半年経った今でも治らない…。#twnovel

2012-02-24 00:01:55
K @kei1008

私の彼は雪男。寒い所でしか会えないから、いつも雪だるまのように着込んで会う。「可愛い服着ても見てもらえない」と文句を言うと「じゃあ今度見せて」と彼。次の日初めて彼が家に来た。「どう?」「世界一可愛いよ」優しく微笑むと彼は溶けて水になってしまった。私の彼は雪男…。#twnovel

2012-03-04 01:34:58
K @kei1008

限りなくマントルに近いソコに彼女はいる。天に好かれたが故に、その一生を国が管理している。担当者の僕は彼女に言った。「必ず外の世界を見せてあげる」遂に来た約束の日。カーテンを開け二人で見た最初で最後の光景…宇宙の星々全てが空一面にひしめき合ってこちらへ向かっていた。#twnovel

2012-03-04 02:23:09
K @kei1008

SNSの露天風呂同好会で知り合った女性と意気投合。旅行に行こうと約束をした。いよいよ待ちに待った日。アイコンが飼い猫の写真の可愛い彼女。一体どんな人だろう?わくわく待っていると、向こうから「待った〜?ごめ〜ん」野太い声がする…。お前男だったんか!ネット怖ぇ…#twnovel

2012-03-06 12:32:00
K @kei1008

菜園コロニー、略してサイコロ。自宅の小さな農園を夫婦は大事にしていた。空を見ながら語り合った二人も、些細なすれ違いが戻らなくなりサイコロも荒れ果てた。ある満月の夜、遂に終わりは来る。一人残った夫の足下には、三日月のように二人のお気に入りの黄色い茶碗が欠けていた。#twnovel

2012-03-07 13:14:13
K @kei1008

都心で久しぶりに雪が積もった。慣れない雪かきで全身筋肉痛になったらしい…ささいな喧嘩でしばらく会っていない彼氏からそんな連絡が来た。電話の向こうの情けない声。怒っているのも忘れて呆れて笑ってしまう。しまったヤラレタ…。私は仲直りのタルトを持って彼の家へ向かう。#twnovel

2012-03-18 01:36:28
K @kei1008

彼と念願の初デート♪流行を意識した服に高めのピンヒール!初デートで抱き寄せられちゃった♪そんな翌日…痛い…。慣れないヒールで足が筋肉痛。ようやく着いた学校、彼から一言「昨日から生まれたての子鹿みたいだけど大丈夫?」昨日ずっと肩を抱いてくれてた理由が分かった…。#twnovel

2012-03-18 12:25:58
K @kei1008

俺はハードボイルド。戦場こそが俺の墓場。あの日も階段から降ってくる天使を抱き止めて足早に去ろうとしたその時「ありがとう」…しまった…そんな高スペックだとは予測してなかった!耳元をかすめた甘い銃弾は、笑う君を見た瞬間、胸に命中。最低で最高の死に様だった。#twnovel

2012-03-24 23:48:48
K @kei1008

PCが1人1台の時代になり人類は飛躍的に進化した。「所詮仮想空間」と言われていたweb上で会社が動き人が出会う。ある日、PC嫌いな田舎の母から珍しく連絡が来た。「高しへ」「肉じゃが.jpg」拙いメールだが、最新技術の疑似味覚付き画像。久しぶりに実家に帰るか。#twnovel

2012-04-14 22:50:38
K @kei1008

四つ葉のクローバーが好き。幸せを運んでくれるとか…そんな理由じゃない。仲間外れの子を優しく入れてくれてるから。三人一組クローバー、あぶれた一人はどうなるの?一人じゃ花も開かない。本当は知ってる。手を取って花を開きたければ口を開けばいいんだって。知っているの…。#twnovel

2012-04-14 23:49:20
K @kei1008

死は無差別に訪れる。残された者達の悲しみをあざ笑うかのように。死が無くなればいいのではないか…と言う者もいる。いや、違う。終わりがあるからこそ、出会いに感謝し別れに涙する。そうして次の出会いや絆を大事にしていける。それが人間って生き物なんだと思う。#twnovel

2012-04-16 01:21:20
K @kei1008

新しいカメラを買ったので近所の白鳥飛来地へ。茂みからそーっと近づいていく。「PPP…!!」携帯をマナーモードにし忘れていた。一斉に飛び立つ白鳥…が英語で何かしゃべった?!何を言っているか分からなかったが、マナー違反の俺への悪口だと言う事は何となく分かった。#twnovel

2012-04-17 22:37:31
K @kei1008

庭のタンポポを眺めていたら、小さな桜の花びらが地面を…這って?よく見ると隣りから赤飯粒を運んでいる蟻の集団だった。覗きに行くと、巣に入るのを待っている様がまるで小さな桜。花見…今日だ、忘れてた!急いで彼女の元へ向かう。春なのに俺の顔には紅葉が咲いた…。#twnvday

2012-04-17 23:14:38
K @kei1008

本日のミッションは最近勢力を拡大している部隊の弾圧。これ以上こちらの領土を荒らされては困る。同盟を組んだ戦友達と作戦開始。空は雨模様だが馴染みの土地を渡す訳にはいかない。…が、現在膠着状態が続いている。俺はコーヒーを手に窓の外の雨を見ながらPCの前に座り直す。#twnovel

2012-04-26 23:40:06
K @kei1008

雨上がりの朝、1本の電話。約1世紀の人生を全うした祖母の訃報だった。別れを惜しむ皆から、棺は重い扉の奥へ消えていく。沢山の思い出と共に空へ昇った祖母。眺めていると吸い込まれてしまいそうなほど綺麗に澄んだ空だった。きっと祖母は自分でこの日を選んだんだ…と思った。#twnvday

2012-05-15 01:52:14