- Batesonian
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2)昨年9月の神宮前デモ以来、人生二回目のデモ参加となる。雨のせいか、それほど人が多いように感じられなかった。20−30代の若者が7割を占めるという印象。神宮前デモは50−70代が7割を占めていたから、大きな違い。それに伴って雰囲気も異なっていた。
2012-07-07 21:33:103)神宮前のデモは、デモ慣れしたベテランが雰囲気を盛り上げるための様々なテクを駆使していたので、参加者はある種の「祭り気分」を楽しむ事が出来た。だが今回の官邸前デモは、参加者の多くが初心者であり(デモデビューに)皆緊張しており、「お祭りムード」はほとんど感じられなかった。
2012-07-07 21:42:204)私が見た限り、警備側を挑発する参加者は皆無だった。警察もあまり緊張した様子は無く、駄々っ子をあやす時の大人のような余裕を見せていた。小学校の修学旅行で京都の寺を参観したときを、ふと思い出した。まるで警察官のガイドで官邸見学ツアーに参加しているように感じられた。
2012-07-07 21:58:325)神宮前デモのときは様々な種類のシュプレヒコールが使われていたが、今回のデモでは(私の知る限り)「再稼働反対」という一種類のフレーズのみしか使われていなかった。多くの若者が一心不乱に「再稼働反対!」と唱えている中にいると、大勢の修行僧が読経しているような宗教的グルーブを感じた。
2012-07-07 22:08:51分かりませんでした。自分の所属や主張をプラカードや横断幕で示している人がほとんどいなかったので。雨のせいかもしれませんが。 RT @Nheyhey: ベイトソンさん、ちょっとお尋ねしたいのですが、福島、あるいは福井の人はいましたか?
2012-07-07 22:11:446)先週の官邸前デモに関して、「大人しすぎる。もっと強硬にやらなければダメだ」という批判があり、私はこの批判を無意味だと考えてきた。しかし、実際に参加してみると、確かに「迫力不足」の感は否めなかった。
2012-07-07 22:21:247)8時まであと10分というところで急に行進の速度が落ち、国会議事堂正面玄関で足止めをくった。仕方が無いので行進を諦め、議事堂前で「再稼働反対!」と小声で唱え続ける若者たちを観察することにした。
2012-07-07 22:27:468)若者たちは真剣だった。彼らの目には強い怒りが見て取れた。彼らは警察の指示に従順であるし、気の利いた事を言って雰囲気を盛り上げることもできない。だがそれは、「強い怒り」という未知の感情に戸惑っているだけではないか、と私には思えた。
2012-07-07 22:40:399)あの若者たちが何回かデモに参加し、自分の中で燃え盛る「怒り」に慣れたとき、彼らは当然その感情の噴出対象を求めることになる。デモが「大人しい」状態から脱却するのは時間の問題だろう、と思った。
2012-07-07 22:49:0310)私は若者観察を終えると、国会議事堂に向かって「原発やめろよ、コノヤロー!」と叫んだ。これで私のデモ参加目的である、「ファックユーを叫んで私憤をはらす」は達成された事になる。
2012-07-07 23:03:5611)私は日本を良くするためにこのデモに参加した訳ではなかった。(デモで日本が良くなるとも悪くなるとも考えていない。デモが日本の行く末にどう影響するかは「全くの未知数」と考えている)
2012-07-07 23:07:2812)私憤をはらすことで私は少し高揚し、「やれるものならやってみる」という攻撃的な気持ちで、議事堂を睨んだ。しかしそこには「権威の象徴」がもつはずの「強さ」が全く感じられなかった。照明に照らされた国会議事堂から感じられるイメージは、痩せ細った老人のような「衰弱」だけであった。
2012-07-07 23:16:3613)国会議事堂は私に訴えかけてきた。「私は死にそうなほど弱っている。私を攻撃する代わりに、私を助けてくれ。私はお前に教育を与え、社会的生活を享受させてきた。私なしには、お前は今日まで生き残ることはできなかっただろう。そんな私を何故攻撃する?それは自分の首を絞めているのと同じだ」
2012-07-07 23:25:5414)私は心の中で議事堂に反論した。「貴様を殺したいとは思っていない。ただ貴様が代表する「システム」のごく一部が我々を攻撃している。その一部を排除して、貴様が方針を変更すればいいだけのこと。具体的に言うと、原発村を切り、脱原発に舵を切れば、オレは満足し貴様への攻撃はやめる」
2012-07-07 23:34:2215)議事堂は悲しげに言った。「デタラメを言うな。システムは拡大しかできないからシステムは原発も増税も生理的に止められない。止めたらシステムは死ぬから。お前はそんなことを言ってきた。そんなお前が「脱原発」を主張する以上、それは衰弱死寸前の私(システム)に『死ね』というのと同じだ」
2012-07-07 23:53:18