エロゲにおける『告白後の物語』と恋愛の偶有性

バイレン @nomalplayer

恋愛が始まったあとの対話を表現する、って……ラブプラスのあれが本当に恋愛だと思ってんのかよ！ いや、正しすぎるほどに恋愛だが原液すぎてフィードバックできへんやろ！ 察しろ！

バイレン @nomalplayer

ていうか「恋愛後の駆け引き」って古典文学とか読めばいいだろ……古今東西の神話で狂って妻を殺す以外に成就した恋愛を描写するような酔狂なもんはない！ と思う！

バイレン @nomalplayer

結婚までの要素……か。腹立たしいが確かに穴場産業だがラブプラスだけは絶対にそんな理由で売れてない。間違いなくあれはトロステやたまごっちの系譜だ

バイレン @nomalplayer

年齢の綻びとか、そういう焦りをゲームでやって楽しいのかよ！ 楽しめるのかよ！ 遊びでエロゲで逃避してるんじゃないんだよー！

バイレン @nomalplayer

文　学　で　や　れ

バイレン @nomalplayer

く、クールになろう。まず、確かに論理的に考えて「恋愛後の駆け引き」はしっかりとした論拠がある。なぜなら、恋愛とは結果ではなく途上であるからだ

バイレン @nomalplayer

私もとみに、「どうせこんなに盛り上がってるけど一年もしたらグダグダだろ？けっ」と感じることがある。学生の自意識しか描かれてない作品が多く、郷愁とナルシズムしか感情移入できるパーツがない作品は確かにおおい

バイレン @nomalplayer

恋愛とは結婚の予行演習であり、「仮契約」であるわけで、真の目的は公的な契約……「結婚」を円滑に行うための思考実験であることが多い

バイレン @nomalplayer

そもそも、恋愛を支える論拠は非常に弱い。「好き」という気持ちがわからない、というパターンの主人公は男女関わらず登場する。

バイレン @nomalplayer

そもそも「好き」という気持ちとて、新規なものが登場した刺激に対する脳のアクションの一つに過ぎず、そして質が悪いのがその「刺激の量の多寡」によって、パートナーを判定する原則が構築されてしまっている。まさしく恋愛資本主義なのだ！

バイレン @nomalplayer

快楽刺激を誘発する記号を多く持つ人間を「イケメン」「美女」とそれぞれ言い表わす。

バイレン @nomalplayer

つまり、恋愛を通すことでジェンダー的価値を判定される強圧的な空気を、はらんでいるのが現状であるわけだ。そしてそれはある程度仕方ないことである。

バイレン @nomalplayer

そこでなぜエロゲでは「処女」が重視されるかという答えが出よう。処女は「イケメン判定」の基準をその性質上もたない。重要なのは他者と比較されないという一点であり。まあ膜をやぶる征服感もそれなりにあるだろうが大切なのは心なんだよ？（キリッ）

バイレン @nomalplayer

そこで、ソースとして「セックスフレンド」というゲームを持ってこよう。このゲームはヒロインが余裕で非処女でありビッチである。男性経験は数知れずあり、保健室にいきなり主人公を連れ込んで逆レイプする猛者である。

バイレン @nomalplayer

しかし、そんなヒロインなのに非常に人気があるのだ。某評価サイトでは得点を平均八十をキープし、かの童帝、本田透氏も絶賛している。なぜか？

バイレン @nomalplayer

それはヒロインが、特定の彼氏をもたずセックスするのは実の父に虐待されたトラウマからの逃避であることがあかされ、主人公にその胸のうちを打ち明けてくれるのだ。はいそこ「メンヘラェ……」とか言わない！

バイレン @nomalplayer

つまりヒロインは恋愛を一度も体験していない「精神処女」であることが明らかになる。肉体の処女などどうでもいいことがお分かりいただけただろうか

バイレン @nomalplayer

しかし現実の恋愛では全ての意味で非処女の女性＝前の彼氏や前の前の彼氏とデュエルしなければならない。それに自信がないのだ

バイレン @nomalplayer

これはエロゲユーザーに関わらず恋愛経験のある人間にも辛い部分があろう。それゆえに『恋愛を結婚まで発展させる文学』が必要になってくるわけだ！（長かった……）

@crow_henmi

@nomalplayer 「SEXFRIEND」の早瀬のトラウマ話はまるちゃんが俗論に媚びてしまった悪い点だと思っているなう

@crow_henmi

早瀬の「誰とでもセックスする」という偶有性が「ぼく」の出会いによって個別化され、遡及的に恋愛が発生するというだけでも、十分に恋愛モノ足り得たかと＞「SEXFRIEND」。

@crow_henmi

ちなみにそこに緊張を創出するなら偶有性故に他の男とも関係を持っており、結果、恋愛という個別性が危機にさらされるというのが定番。しかしこれはビッチとして嫌われるパターン。俺は全然構わんが。

@crow_henmi

エロゲが所有願望的なものから離れてあるためには主体としての女性を描かねばならなかったという点で群像劇系のゲームは正しい選択をしたが、そこにおいてプレイヤーは恋愛の関係性から疎外された傍観者になるという問題が発生した。これをクリアするために「自己対象」への感情移入が持ち込まれた。

バイレン @nomalplayer

フックを多量にもつキャラクター化がより進んだと成田良悟を見て感じます RT @crow_henmi: プレイヤーは恋愛の関係性から疎外された傍観者になるという問題が発生した。これをクリアするために「自己対象」への感情移入が持ち込まれた。

@crow_henmi

あとまあビッチ萌えの文脈を無視すると微妙だったりもする。ビッチを自己対象とするとカタルシスが得られるんだぜ的なアプローチは「続・殺戮のジャンゴ」を参照のこと。