■バブルは何故生まれるか ハイマン・ミンスキーの金融不安定仮説

戸締り総帥によるバブルの仕組講座。詳しくは現在発売中のマガジンXを買って読もう!w
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渡邉哲也 @daitojimari

過去のボツ原稿からリサイクルw ■バブルは何故生まれるか ハイマン・ミンスキーの金融不安定仮説 今回の経済危機により、改めて見直されている経済学者が存在する。債権王と呼ばれるPIMCOなどのレポートでも、彼の理論が度々引用されている。

2010-07-10 17:11:10
渡邉哲也 @daitojimari

『ポンツィ』は、収益の範囲内では元本も借り入れ金利も返済できない。経済の成熟が進むことで、『ヘッジ』中心から 『投機』や『ポンツィ』の割合が自然に増加し、金融を不安定化させるという仮説である。

2010-07-10 17:13:13
渡邉哲也 @daitojimari

逆ミンスキー現象『ポンツィ』のデフォルトが生じることで、経済発展から経済の縮小に移ってゆく、資産価値の下落が発生し、銀行の貸し渋りや貸しはがしにより他の『ポンツィ』のデフォルトを誘発させ、それは『投機』へと波及する。『投機』も自己資本が少ない為、

2010-07-10 17:13:49
渡邉哲也 @daitojimari

資産価値の下落でデフォルトが発生、そして、銀行の財務を悪化させ、それがさらなる経済の縮小を招くのである。現在、世界中でおきているバブルの崩壊はこの典型である。そして、資金の国際化は、国と言う経済単位の壁を破壊し、この逆ミンスキー現象を国際的な枠組みで発生させている。

2010-07-10 17:14:16
渡邉哲也 @daitojimari

信用創造、それは不動産などの形のあるものへの金融から始まり、それを担保に借り入れた資金を運用することで、レバレッジがかかってゆく構造、これは十分な流動性とお互いの信用により成立している。この信頼が失われたとき、バブルは崩壊することになる。

2010-07-10 17:17:53
渡邉哲也 @daitojimari

バブル崩壊のきっかけとなるのは、信用収縮(クレジットクランチ)と言われる現象である。サブプライムショックで英国の金融で取り付け騒ぎが発生、クレジットクランチを引き起こした。そして、バブル崩壊は米国から英国へと伝播した。

2010-07-10 17:20:26
渡邉哲也 @daitojimari

そして、英国のバブルが崩壊し、米国を逃げ出した資金はディカップリング論(景気悪化は米国だけで欧州や新興国に伝播しない)で、欧州や資源、中東、新興国に流れた。しかし、資源と新興国への資金流入は資源バブルを生み出し、資源の高騰による発展抑制を招いた。

2010-07-10 17:23:50
渡邉哲也 @daitojimari

これが、結果として2008年7月に資源バブルを崩壊させたのである。その後、リーマンが破綻し、欧州にも深刻なクレジットクランチが発生した。資源バブル崩壊がドバイバブルを崩壊させ、欧州のバブルも破壊したのである。

2010-07-10 17:26:19
渡邉哲也 @daitojimari

一番の長期資金の出し手は、年金や保険、ここが傷つくと、長期資金の出し手が失われます。量的緩和などで資金量を増加させてもホットマネーが増えるだけでは余計不安定になるだけなのですね。ですから、意図的な債務の長期化が重要となります。

2010-07-10 17:33:15
渡邉哲也 @daitojimari

また、借り入れの安定のために、政府がその債務を保証する。銀行システムの安定のために、政府が不良債権を買取ったり増資に応じる。政府の信用があれば良いのですが、ない国はソブリンデフォルト(政府保証債破綻)に追い込まれるのですね。

2010-07-10 17:34:56
渡邉哲也 @daitojimari

欧州バブルとバブル崩壊の基礎的な仕組みについては、現在発売中のマガジンX8月号 http://www.amazon.co.jp/dp/B003R1BUYE/ に詳細な記事を寄稿しております。

2010-07-10 17:42:06