ぞんさばログ。アリス by生姜

おなつ @onatsuzs

@shogaginger (予想外の来訪に、固まって)「………ア、」(どこにでもいるようなごく普通の少女の姿は、脱出後の彼女が平穏な生活を送ってきたことを示すだろう)　(一瞬泣き出しそうに歪んだ表情が、サッと『彼の記憶にあるだろう』仏頂面に戻って)「……なんで、ここにいるの？」

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「んー、やっと外に出られたからさ」「今どうしてるかなーって、見に来た」（表情の変化には気付いているはずだが、相変わらず、にこにこ）

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「見に来た、って (『来る』なんて聞いてない)」「……ちゃんと、帰ったの？家に」 (まだ事態を飲み込めていない、仏頂面に戸惑いの色が浮かんでいる)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「うぅん、外にでて、真っ先にここへ」

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「……はぁ！？」(思わず大声) (勢いのまま、近づけなかった距離を一気に詰めて) (頭突きの一つもしようと、)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「痛いからやめて」（頭突きしようとする頭を押さえつける、というより抱え込もうと）（遠目から見ると抱き寄せているように見えるやも）「これでも怪我人ー。元気だけどね、あはは」「……だってキミが『そうする』って言ったから。…仕返し？」→

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「薬、届けてくれたんだよね。ありがと」（抱え込んでる所為で、おそらく表情は見えないだろう）

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「え、ちょっ、…え！？」(抱え込まれて、また硬直) 「『仕返し』って、でも、あの時――、」(何か言いかけて飲み込んだよう)　(薬と聞いてはた、と)「薬……届けたよ、ちゃんと。あんたの妹、大丈夫だって」

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「そう、よかった」（ほっとした声で）「……あの時、何？」（暫く離す気はないよう）

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「あの、時」「………『さよなら』、って」 (抱え込まれたまま、自分の服の裾をぎゅっと握って、俯いた)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「『さよなら』って言って、『さよなら』って返してくれたから。　会わなくていいかなって思ってたんだけどねー」「うーん」

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「…じゃあ、なんで来たの？」

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「…審議の結果？」（あはは、とまた笑い）「会わないと、僕が僕じゃなくなるんじゃないか、ってさ」「会いたくなかったのなら、ごめん」（頭を少し離し）「大体、僕自分のことしか考えてないからさぁ」（やや、苦笑い）

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「なにそれ、意味わかんない」「(会いたくないなんて)そんな、あたしは……」　(頭を離されたので、顔を見上げ) 「…あの、ちょっと、聞きたいことがあるんだけど。……『おつかいを頼んでよかったのか』って、どういう意味？」(まっすぐに目を見て、問う)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「ナナキちゃん？」（しか居ないか、）「……キミを、早くあの街から連れ出したくて仕方なかったんだ。『僕自身の為の理由を押し付けてでも』」「そんなことしてもよかったのかな、って」

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「……『押し付けて』って、なに、それ」「…………あんた、あたしのこと何だと思ってるの？」(声がわずかに震え)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「なんだろうね」（どこか切なげに笑い）「『あの街に居た人』。それ以上でも以下でもないはずなんだけど。なんだろ」

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「なにそれ…(と言うのももう何度目か)」　「あたしは……あんたの『おつかい』だったから、だから行ったのに」 「誰の頼みでも聞くようなお人よしじゃないんだから」 「アリスだったから」→

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「なのに、そんな『よかったのか』とか、『押し付けた』とか」 「そんな風に一人で気にしてるなんて、ずるい。ずるい………」 (俯き、手の甲で目を押さえている)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「そう。…でも僕がキミに頼んだのは『キミだったから』じゃないかもしれない」「あの街に居た人、は僕の中では皆並列。だから、自分の手の届く限りは助けようとして」「その度に誰かを見捨ててた」「『僕が勝手に』ね」→

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「それで、勝手に気にして」「こうやって泣かせるよ」「多分これからもずっと。これが僕」「ずるいでしょ」

おなつ @onatsuzs

@shogaginger (途中から顔を上げ、潤んだ目のまま話を聞いていた) 「……他の人のことなんか知らない」「あたしが知ってるのは、あの街であたしが不安だった時とか、一番怖かった時にも来てくれたアリス」→

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「それで、あたしは『勝手に』安心して、勝手に心配して」「また会いたいって思ったから、あんな約束もさせて」「あんたのこと、『勝手に』待ってた」「……これが、あたし」 (どこか挑むような瞳で目を合わせ)

生姜🌾 @shogaginger

@onatsuzs 「あはは、それなら僕のこと『ずるい』とか言えないじゃない」

おなつ @onatsuzs

@shogaginger 「そうだよ。残念ながら、あたしは可愛くも優しくもない、ずるくて弱くて何にもできない子供なの」 (目を伏せ)「……だから、おつかいぐらいはって」→