ゾンサバ的食事事情　その４

３４日目　再会

【ゾンサバ的食事事情 34日目】

追ってくるのはゾンビ化したドブネズミ。それが群れをなして襲いかかってくる。
一体一体はひと蹴りで動きを止める程度の弱さなのだが、この数に襲い掛かられては対抗できない。
もう何時間走っているだろうか。私の体力の限界も近い。
その時不意に、周囲の空気が変わった。まるで気温が数度下がったような感覚。そして静寂。
振り向くと其処には既にネズミの群れは無く、私が探し続けた少女の姿。
「馬鹿、何処に行ってたのよ！」
思わず抱きついた私の腕の中で、マーカラは少しくすぐったそうな表情で目を細めた。

お助け的な

ここまでのステータス
HP：12 / 食糧：60
アイテム
・調理キット（休息時食糧減少-1）
・親を失った少女（探索、休息、アクシデントのダメ半分）
・USBメモリ（クリアフラグB）

補足
ここあさんとモトヤ先生の脱出成功で、残った食糧39を頂く。

３５日目　廃病院

【ゾンサバ的食事事情 35日目】

道端にうつ伏せに倒れた少女。その肩が微かに動いた。
咄嗟に走り寄り、抱え上げる。
「生きてるの？　大丈…、え？」
腕の中のその顔。片方の眼窩は既に空洞。もう片方の眼も黄色く濁って光がない。
そして唇の半分が腐り落ち、剥き出しになった歯が私の腕にめり込む。
感じるのは痛みというよりは、焼かれたかのような熱さ。
四肢の力が抜ける。視界が傾く。
マーカラの叫ぶ声。ゾンビが潰される音。
フェードアウトしていく光と音と……

最初に視界に飛び込んできたのは私を覗きこむマーカラの顔。そして見知らぬ天井。
「その子に感謝するといい。君を此処まで担いで来たんだからね」
その声の主は蛍光色に頭を染めた白衣、ではなく白いレインコートの男性。あの廃病院の自称医院長。
「じゃ、看護婦たちが呼んでるのでこれで！」
私が眼を覚ましたのを確認すると、そう言って彼は部屋から立ち去る。
噛まれた腕には包帯。どうにか身体も動く。
思い出すのは此処で出会った不気味な男。なら急がなくてはならない。
「ありがとう。でも此処は危ないの。行こう、マーカラ」
私は彼女の手を取り、また立ち上がる。

ここまでのステータス
HP：22 / 食糧：59
アイテム
・調理キット（休息時食糧減少-1）
・親を失った少女（探索、休息、アクシデントのダメ半分）
・USBメモリ（クリアフラグB）

補足
公式イベント病院の効果を適用しHP+15

３６日目

【ゾンサバ的食事事情 36日目】

「ちょっとそこのお嬢ちゃん、それにお姉さんもさ！女二人なんて危ないジャン！？どうよ、オレと一緒しない？」
どこから現れたのか、軽い口調で近づいてくる青年。
「ってお姉さん、黙ってないでさって、痛っ！なんだ！？」
私の肩に手を回そうとしたその青年の脛を蹴るマーカラ。
「おいちょっと嬢ちゃん、待てって！ちょい、マジ痛いんだけど！痛っ！マジやめて今すごい音したぞちょっと待てって！！ぎゃ、お願いしますちょっと待っｔ……」
ボロ雑巾のようになってしまった青年を病院前まで引きずりその場を後にする。
なんだったのだろうか。大いに疲れた。

お助け的な

３７日目

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