粥川準二(kayukawajunji)さんの『坪倉正治ほか「福島原子力発電所事故後の内部放射線被曝」(『米国医師会雑誌(JAMA)』8月15日) 』

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粥川準二 @kayukawajunji

坪倉正治ほか「福島原子力発電所事故後の内部放射線被曝」(『米国医師会雑誌(JAMA)』8月15日) http://t.co/CNjSWtPs 編集者のみなさま:2011年3月11日、地震と津波が日本を襲い、その結果、福島第一原子力発電所がメルトダウンを起こした。大気や水、土壌

2012-08-20 08:37:32
粥川準二 @kayukawajunji

続)への放射性物質の放出によって、近隣住民の間では、内部放射線被曝と長期の〔晩発性?〕がんリスクについての懸念が高まった。しかしながら放射線被曝は計測されていない。/方法:南相馬市は福島第一原子力発電所から北に23キロメートルのところに位置する。〔とりあえず、ここまで。〕

2012-08-20 08:43:05
粥川準二 @kayukawajunji

〔昨日の続き。 http://t.co/CNjSWtPs のはじめのほう〕多くの住民は避難したが、2011年8月までに、約半数が戻った。内部放射線被曝の合計を代表すると思われるセシウム(セシウム134と137)のレベルについて、自発的なスクリーニングプログラムが、2011年9月

2012-08-21 09:39:33
粥川準二 @kayukawajunji

続)26日から2011年3月31日までの間に実施された。対象は6歳以上の住民全員で、バックグラウンド放射線を遮蔽したホールボディカウンター(Fastscan Model 2205)を使った。検出限界は、2分間のスキャンにおいて、セシウム134では210ベクレル、セシウム137

2012-08-21 09:44:26
粥川準二 @kayukawajunji

続)では250ベクレルである。放射線被曝のない人は、0ベクレルというレベルになるだろう。セシウム被曝は、体全体の被曝と体重当たりの濃度(ベクレル/キログラム)の療法が測定され、諸範囲で中央値が報告されている(最小から最大まで)。セシウム被曝の合計は、大人では事故後すぐの急な

2012-08-21 09:58:55
粥川準二 @kayukawajunji

続)セシウム吸入があったという仮定に、子どもでは事故後慢性的なセシウム摂取があったという仮定にもとづき、預託実効線量(シーベルト、Sv)に換算された。公衆についての一般的な線量限度の勧告は、1ミリシーベルト以下である。統計的に有意だと考えられる2面の(2-sided)P<.05

2012-08-21 10:10:45
粥川準二 @kayukawajunji

続)をともなう、被曝した大人と子どもの割合を比較するために、χ二乗検定が実施された。すべての統計分析は、Stata/MPバージョン11(StataCorpLP)を使って実施された。東京大学医科学研究の施設内審査委員会は、インフォームドコンセントの権利放棄のともなうこの

2012-08-21 10:15:21
粥川準二 @kayukawajunji

続)研究を承認した。/結果:合計9498人の住民がこの研究に登録された。2011年8月15日の登録人口の24%である。このサンプルは子ども1432人(うち女児は720人。年齢の中央値(範囲)は11歳(6〜15歳))と大人8066人(うち女性は4512人。年齢の中央値(範囲)は

2012-08-21 10:23:57
粥川準二 @kayukawajunji

続)44歳(15〜97歳))から成る。/合計3286人(合計16.4%;95%信頼区間、33.6%〜35.6%)に、検出可能なセシウムが存在した(図)。子ども235人でセシウムが検出された(16.4%;95%信頼区間、14.5%〜18.3%)。その範囲は210〜2953ベクレル

2012-08-21 10:32:41
粥川準二 @kayukawajunji

続)(中央値590ベクレル)で、〔体重当たりの〕濃度は2.8〜59.7ベクレル/キログラムである(中央値11.9ベクレル/キログラム)である。それに対して大人3051人(37.8%;信頼区間95%、36.8〜38.9%)では、210から1万2771ベクレルまでの検出可能なセシウム

2012-08-21 10:38:13
粥川準二 @kayukawajunji

続)があった(中央値744ベクレル)。〔体重当たりの〕濃度は2.3〜196.5ベクレル/キログラムである(中央値11.4ベクレル/キログラム)。大人と子どもとの間の被曝リスクのこの違いは統計的に有意であった(χ^2=246.5、P<.001)。/実効預託線量は、住民1人(1.07

2012-08-21 10:44:37
粥川準二 @kayukawajunji

続)ミリシーベルト)を除いて1ミリシーベルト以下であった。/コメント:われわれの知る限り、これは、福島第一原子力発電所事故後、セシウム放射線の内部被曝についての最初の報告である。このサンプルでは、ほとんどの大人と子どもで、被曝レベルは低く、チェルノブイリ事故の数年後の調査で報告

2012-08-21 10:54:44
粥川準二 @kayukawajunji

続)されたもの(7〜10年で49ベクレル/キログラム)よりもずっと低い。観察された濃度の最高値でさえ、プルシアンブルーの投与(administration)のためのしきい値よりも低い。子どもと大人との違いは、セシウムの代謝、もしくは食品や水の摂取についての強い注意、子どもの

2012-08-21 11:04:15
粥川準二 @kayukawajunji

続)屋外活動の変化を反映しているのであろう。/このスクリーニング・プログラムは、この原発事故後6カ月で開始されたため、初期にはより高い被曝レベルが検出されたかもしれない。この低い被曝レベルが、低くて継続的な被曝によるものなのか、それとも高い被曝値からの放射性崩壊によるものなのか

2012-08-21 11:25:07
粥川準二 @kayukawajunji

続)を確かめることは不可能である。環境汚染源への個々人の被曝について入手可能な情報は何もない。データはボランティアから集められたため、その結果は、汚染された地域における人口全体を代表していないかもしれない。これまでのところ、急性の健康問題は1例も報告されていない。しかし

2012-08-21 11:33:28
粥川準二 @kayukawajunji

続)ながら、放射線の長期的な影響を評価するためには、影響を受けた地域社会の被曝と健康状態の継続的なモニタリングが必要である。〔了。誤訳もあるかと思います。ご指摘していただければ幸いです。〕

2012-08-21 11:35:09