【シリア情勢】ジャーナリスト安田純平さんのツイート(2012年8月) #syria
先行の「まとめ」
前線を見学したあとネット環境のない場所でひたすら待機だったので更新できませんでした。とりあえず無事です。みなさんご心配おかけしました。
2012-07-31 02:16:56ここから8月分
シリアだけでなくトルコにも密入国してすっかり犯罪者と化し、素直に出頭したら明日また来て罰金払えと言われ今夜は移動できず、しかたないので生ビールで豪遊中。一昨日から高熱で身動きもつらく、一昨日の晩から今日の夕方までリンゴ2個だけというラマダンどころでない事態だったがこれで生き返った
2012-08-01 04:08:53トルコに密入国したのはレバノンへ出る道がシリア軍に封鎖され、他のどの国にも出れる可能性がないからだ。トルコ政府は、記者なんだから法律を守れ、と2年の入国禁止措置をとろうとしている。要するに、アサド政権が倒れてトルコ国境が開くのを延々と待つか、アサド政権に逮捕されるべきだったと。
2012-08-02 00:38:31シリアビザはフリーの自分には出ないが、出てもトルコ国境は閉まってるし、ヒズボラが流入するレバノン国境からでは反政府側への接触は難しい。ホムス周辺を取材する記者でビザ持ちなんて見たこともないし、欧米記者もそんなのは来ないと断言していた。要するに、法律守ってたら取材なんかできん。
2012-08-02 00:48:05なにしろ今までそんな措置とったことなんかないようなので、警察署はいくらなんでもと言ってて今のところ未確定。結果が出る前に帰国してあとから知ることになりそうだ。まあトルコなんか二度と来なくていいけど、レバノンも自分はいないけどオーバーステイ状態だし、シリアに行けなくなるのは痛すぎる
2012-08-02 01:01:29ほかに行きようがないからトルコに逃れたのに犯罪者として罰金に2年の入国禁止ってことは、今後、シリアにまだいる外国人がやむなくトルコに陸路で逃れた場合もことごとく犯罪者ということだ。シリアビザがあっても状況によってはシリア政府支配の国境から出国できずトルコに密入国の場合もあるだろう
2012-08-02 06:02:44まあほかのみなさんは普通は自国の大使館に連絡するだろうから対応は違うのかも。自分の場合は、大使館に頼って政府に迷惑かけたとか言ってシリア取材全てを否定する連中が出てくるだろうから大使館には連絡しないけど、それによってますます犯罪者色が強くなってトルコ政府やりたい放題という結果に。
2012-08-02 06:21:288月6日、リアド・ヒジャブ首相が政権を離脱。
つい先日までアレッポにいたというスペイン人カメラマン、リカルドがサイトに写真載せてる。ずいぶん一般人いるところでやっているんだな。スゴ腕リカルドでもハードと言ってるアレッポ。このまま廃墟になっていくんだろうか。http://t.co/a9sz0XLd
2012-08-06 02:16:24ホムスでいっしょだった米国人ジェームスがアレッポでばりばり取材している。戦闘機からの空爆にカラシニコフで対抗…。子供含めて人はかなり残っていて、大きなビルに集まっているようだが避難する術もなくひどい犠牲が出ているようだ。 http://t.co/5ScFacuz
2012-08-09 01:30:53Inside Syria: Aleppo’s Christians arm against Islamists http://t.co/2qvNHESq アレッポのクリスチャンが、直接被害にあったわけではないが政府からも支援されて武装してイスラミストからの襲撃を警戒していると。
2012-08-09 01:45:36一例としてレバノン国境近くのクサイルの話を挙げている。自分もここからシリア入りした。反政府側ファールーク旅団の連中の中には携帯の待ち受けがビンラディンなのもいた。しかし、バッシャールの写真を張っているあるシーア?地域とも何の対立も起きていなかったし、公称仏教徒の自分も歓迎された。
2012-08-09 01:50:46レバノン・トリポリのタッバーナ地区は湾岸などからのシリア反体制派支援の中継地になっていると言うファールーク旅団のメンバーもいた。トリポリにはシリア人戦士が入院する民間病院がいくつもあって、湾岸イスラム団体からの資金援助を受けている。しかし異教徒排斥の気配はまるで感じないんだよなー
2012-08-09 02:03:39レバノン国境近くの教会は迫撃砲などで攻撃された跡があり、略奪されつくしていた。ファールーク旅団の連中は、これは政府軍がやったのだと言っていたが、シリア国旗が散乱している部屋もあり、実際のところどうだったのかは分からない。一方の取材しかできないので検証は不可能なのも事実。
2012-08-09 02:15:11問題は、仮にスンニ派武装組織が襲撃をしたのだとして、その理由が相手が政府側民兵だからなのか、異教徒だからなのかは全く別の話だということだ。実際のところ、宗教や宗派の違いを強調しているのはシリア政府側で、反政府側が問題にしていたのはあくまで民兵シャッビーハの活動だった。
2012-08-09 02:36:36シリアのスンニ派自由軍兄ちゃんの中には今回の騒乱前まではアラウィの彼女がいた、なんていうのもけっこういてよく写真を見せられた。そのうちの一人に、今から電話して呼びだそうと提案したが、「あんた自由軍なんでしょ、もう電話しないで」と言われたまま連絡がつかなくなってしまっているそうな。
2012-08-10 00:41:40フランス支配下で権力を与えられたアラウィ派はフランス人との混血も進んで綺麗な人も多いらしく、いまだに彼女の画像を削除できないスンニ派自由軍兄ちゃんも何人かいた。「アラウィすばらしいじゃないか」と聞くと「う~ん、そうなんだよね…」と言った部隊長は今日もシャッビーハと戦っているはず。
2012-08-10 00:48:04↑↑ 8月9日、アレッポでのアサド政権軍の攻撃が激しくなり、反政権側は重要拠点であるサラヘディン地区(アレッポ市内南西)から「戦術的」撤退…という日の英ガーディアンのlive blog. ロイターのゴラン・トマシェヴィッチという写真家の撮影した空爆の決定的瞬間の写真もある。