@DrMagicianEARL先生からの横取り勉強メモ20120827

某SNG社のWEBカンファレンスレビュー。 ウチにも案内きてたような気がしたけど、どこかでやってたんかな?
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⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【WebカンファRev】川崎医大腎臓高血圧内科 柏原直樹先生 「高血圧と臓器障害 ~重要臓器に刻印された日本人の記憶~」バイアスは塩野義製薬。

2012-08-27 20:37:03
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【WebカンファRev】心血管死亡リスクはeGFR<60から指数関数的に増大する.21研究のメタ解析(Lancet 2010;375:2073-81)CKDとして特にアルブミン尿・蛋白尿,eGFR<60が重要.まあ定義ではあるが

2012-08-27 20:41:02
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【WebカンファRev】CKD発症リスク因子は加齢,血圧上昇(>130/80),耐糖能障害・糖尿病,肥満・BMI増大,脂質代謝異常,喫煙.重複するとリスクはさらに高まる(JAMA 2004;291:844-50)

2012-08-27 20:47:29
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【WebカンファRev】糖尿病ラットの腎糸球体血管から大量のアルブミンの漏出が観察される.これらはまだ尿中には排泄されず尿細管で再吸収されるが,微量アルブミン検出以前から大量のアルブミンが漏れていることが分かる(Microcirculation 2010;17:103-12)

2012-08-27 20:52:23
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【WebカンファRev】早期~顕性腎症におけるエビデンスを有するのはイルベサルタンのみ.IRMA2 studyとIDNT(循環器科 2009;65:101)

2012-08-27 20:54:36
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【WebカンファRev】IDTNは顕性腎症後期の糖尿病性腎症患者を対象とした試験.イルベサルタンとアムロジピンの降圧作用は同等だが,イルベサルタンは2型糖尿病性腎症の進展を有意に抑制し,尿中蛋白排泄量を33%減少した(NEJM 2001;345:851)

2012-08-27 20:57:29
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【WebカンファRev】IRMA2ではイルベサルタンは早期腎症から顕性腎症への進展抑制を示し,イルベサルタン300mg投与中止1カ月後でも尿中アルブミン排泄量の低下が持続,尿中アルブミン排泄量は34%が正常化(NEJM 2001;345:870)

2012-08-27 21:01:28
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【WebカンファRev】イルベサルタンはURAT1とURATv1を介した尿酸再吸収を阻害する(J Pharmacol Sci 2010;114:115)イルベサルタン長期投与で血清尿酸は有意に低下(血圧 2011;18:1108)

2012-08-27 21:04:25
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【WebカンファRev】AMORIS studyの登録時血清尿酸値と心血管系イベント発症の関係を解析したところ,血清尿酸値は脳梗塞・急性心筋梗塞発症のリスクであった(J Intern Med 2009;266:558-70)

2012-08-27 21:08:32
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【WebカンファRev】イルベサルタン長期投与の国内25施設共同研究では,尿中アルブミン/クレアチニン比,血清尿酸は有意に低下(血圧 2011;18:1108)

2012-08-27 21:10:58
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【WebカンファRev】イルベサルタンは高い組織移行性をもつARBであり,心・腎・脂肪では全ARB中最も移行性がよい.腎臓では血漿中濃度の1.6倍の移行性(Curr Hypertens Rev 2010;6:173)

2012-08-27 21:13:49
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【WebカンファRev】イルベサルタンは濃度依存的なPPARγ活性化作用(Circulation 2004;109:2054)イルベサルタンはヒト脂肪細胞からのアディポネクチン分泌を促進(J Hypertens 2006;24:1809)でも肺には優しくない…

2012-08-27 21:16:38
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【WebカンファRev】イルベサルタンに心房細動再発抑制効果.Madrid2002(Circujation 2002;106:331)イルベサルタンは心房細動の再発を用量依存的に抑制.Madrid2004(J Renin-Ang-Aldo System 2004;5:114)

2012-08-27 21:20:21
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【WebカンファRev】イルベサルタンは脳卒中,TIA,非中枢性塞栓症のリスクを13%低下(NEJM 2011;364:928)

2012-08-27 21:21:54
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【WebカンファRev】肥満度は日本人<英国白人<米国白人であるにもかかわらず,糖尿病,腎不全は日本人の方が多い.比率的に見ても遺伝子の素因のみでは説明がつかない体質の差異.また,ヨーロッパでは日本と同様の傾向がドイツに見られた.何らかの環境要因が関係している可能性がある

2012-08-27 22:01:49
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【WebカンファRev】日本とドイツは第二次大戦の敗戦国であり,戦後は貧困にあえぎ,その後急成長を遂げた国でもある.栄養不足の母親から生まれた子供が国の急成長とともに恵まれた環境に変わる中で決して肥満でないのに糖尿病を発症しやすくなるepigeneticな関連があるのかもしれない

2012-08-27 22:09:58
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【WebカンファRev】1944年オランダのアーネムは第二次大戦激戦地となり,ドイツ軍が町への補給路を完全封鎖したため,町が飢餓に襲われ,数万人が亡くなった.オードリー・ヘプバーンもこのときアーネムに住んでおり,極度の栄養不足となり,スマートな体格はその名残とも言われる

2012-08-27 22:12:50
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【WebカンファRev】アーネムで飢餓を生きた妊婦の子供は痩せているにもかかわらず糖尿病になりやすいという報告がある.栄養不足を長期に経験した女性の子供には糖尿病になりやすい素因があるのかもしれない.

2012-08-27 22:15:34
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【WebカンファRev】英国は産業革命を経て長期に渡って豊かになってきた国であり,米国はそれより遅れて豊かになって英国を抜くに至った.日本は戦後復興を経て他国にない急成長を短期間で遂げた国であり,戦後の栄養不足の名残が国民全体に体質に刻まれているのかもしれない.

2012-08-27 22:18:25
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【WebカンファRev】日本人の体質においてはまだ戦後は終わっていないと柏原先生.近年の日本人のBMIを見ると,ダイエットブームもあってか20代日本人女性のBMIは急速に低下している.このような女性に生まれる子供もまたepigeneticな影響を受け,糖尿病リスクが増す可能性も

2012-08-27 22:20:54