元アミューズ所属アーティストHiromi =@Mimmynyanko の晩年を語る

新田靖浩 @neo_mx

「 @Mimmynyanko = Hiromi 」の秘密が昨日の午後、なし崩し的に解禁された。奇しくもそれは、本人の死後20時間後のことだった。

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「 @Mimmynyanko = Hiromi 」の秘密を知っていたのは、4人プラスαだった。Hiromiの訃報を根尾から電話で知ったヴィーナス = @VENUSkwamura が、HiromiのYouTubeでの映像を紹介しだした。

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… そしてその夜、Hiromiの親族が @Mimmynyanko のアカウントで Hiromi の急逝を発信した。そのツイートからは、 @Mimmynyanko の親族が死んだのか、本人が死んだのか、一瞬理解できなかった。

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「 @Mimmynyanko = Hiromi 」ということ、「 @Mimmynyanko = Hiromi 」本人が死んだということを理解するのに苦しんだ人が大勢いた。親族が、娘の訃報を、娘のアカウントを使って公開するというのは想定外だった。

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… こうして、秘密は、なし崩し的に秘密でなくなってしまった。Hiromiを知らない人が、YouTubeでHiromiの声を初めて聞いた。その時すでに、本人の死後30時間が経過していた。

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「 @Mimmynyanko = Hiromi 」の最後を看取ったのは、愛犬の黒パグ「スティッチ」だった。両親が帰宅して、返事がないので、部屋に入ると眠ったようなHiromiの横に、黒パグが状況を理解できないまま寄り添っていた。…

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… Hiromi は、布団に入ったまま冷たくなっていた。死因が分からず、警察による検死、解剖が行われた。結果は、肝硬変に起因する食道動脈瘤破裂。一瞬の痛みだけで意識を失い、心停止した。そこまでに、発見から14時間を要した。

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情報解禁後、追悼のツイートがあちらこちらで発生した。こんな語呂合わせを、@Mimmynyanko は、@videobird さんに好んで仕掛けていた。天国で笑ってくれていたら、嬉しいww

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YouTubeで聴けるHiromiの楽曲のなかで、エラー、立入禁止の2曲は、本来のHiromiではない。フレンチロリータというコンセプトで作られた曲。どちらかというと、To Love You More や、ガーベラのように、歌い倒すような歌い方が普段のHiromiに近い。

新田靖浩 @neo_mx

Hiromiの不運の始まり… 1995年、確か3rdシングル？として、『ショック療法』が、阪神淡路大震災で中止になった。曲中の歌詞、「もっともっと揺さぶって」という部分が、被災者の心を傷付けるとのEMI側の判断だった。

新田靖浩 @neo_mx

… 『ショック療法』はその後、アルバムに収録された。最高のグルーヴ、揺さぶられるナンバー。リズムが立ってるし、アウトロに被せたHiromiのフェイクは、日本最高のフェイクだと思う。　http://bit.ly/dwRqoV

新田靖浩 @neo_mx

シングルのリリースが、震災のせいで中止になって6ヵ月後にアルバム 『Striptiese』 に収録されたものの、これでもか！と実力を見せつける曲が、アルバムの中に埋もれてしまう結果となる。　http://bit.ly/dwRqoV

新田靖浩 @neo_mx

『ショック療法』 がシングルでリリースされていたら…　フレンチロリータという分かりづらいキャラクターではなく、本格派シンガーとしての地位の確立ができていたかもしれない。今となってはタラレバですが。

新田靖浩 @neo_mx

はい。恐らく… QT @numachinomajo @neo_mx 少し訂正です。たぶん食道静脈瘤の聞き間違いではないかと。動脈ではなく静脈。もはやどうでもいいことかも知れませんが。

新田靖浩 @neo_mx

4オクターブの歌姫の真実？…　デビュー当時は4オクターブだった。その後、実際には8オクターブ出せると言っていた。マライア・キャリーが6オクターブと言われていて、確かに Hiromi は、『Emotions』 を簡単に歌っていた。

新田靖浩 @neo_mx

RT @videobird 彼女が僕の仕事や僕のTweetをなぜあんなに気に入ってくれていたのかは今もわからない。同様に僕も彼女の明け方のTweetに励まされた。Twitter上では伏せられていた彼女の詳しい仕事を僕が知るのは訃報を知った後のことだった。

新田靖浩 @neo_mx

中学校もあまり行かなかった。体育の授業で水泳がある時は、病院から診断書をもらって行き、毎回いつも見学していた。だけど、音楽だけは好きだった。毎月、歌本を買ってテレビを見ながら、必死に歌と歌詞を暗記しようとした。…

新田靖浩 @neo_mx

当然、家にはピアノはなく、紙に書いたピアノを弾いていた。そんな子が、シンガーソングライターになった。

新田靖浩 @neo_mx

中学校を卒業後、Hiromiは雑誌モデルの仕事をやりながら、夜はデニーズでアルバイトしていた。お金ができると、モデル仲間と六本木のクラブに遊びに行くという生活をしていた。渋谷のカラオケ屋にもよく行っていた。

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18才で、そんなモデルをやりながら、六本木、渋谷で遊び歩く生活を彼女は捨てた。小さな音楽事務所からスカウトされ、歌手を目指すことになったのだ。最初の事務所ではうまく行かず、アミューズのオーディションを20才で受けることになった。

新田靖浩 @neo_mx

アミューズのオーディションで Hiromi は、マライア•キャリーの『 Vanishing 』をアカペラで歌った。しかも完ぺきに。彼女は見事に合格した。それから、デビューまでの2年間で Hiromi は40曲を書いた。…

新田靖浩 @neo_mx

紙のピアノしか弾けなかった少女は、グラヒノーバを買い与えられ、ピアノのレッスンを受け、ヴォーカルトレーニングに通った。作曲は楽典を買って、独力で勉強した。そして40曲を仕上げた。テープに吹き込んだ曲は数百に上るが…

新田靖浩 @neo_mx

その40曲は、最初は理解されなかった。1曲の中で何回も転調していて、聴く方が付いていけない。有名作詞家が用意した歌詞にも文句をつけた。泣いている人を描写するのに、「泣いて、泣いて〜」という表現はおかしい。泣いている人は、そんな台詞は吐がない！ という主張だった。

新田靖浩 @neo_mx

結局、Hiromi の主張は、半分採用されて、半分は却下された。「泣いて、泣いて〜」の歌詞については、Hiromi の主張は却下された。デビュー後の1stアルバム収録曲の約半分が自作曲となった。

新田靖浩 @neo_mx

… 当時、サザンオールスターズを成功させていたアミューズとしては、女性アーティストの売り出しには、リスクを取れなかったのも無理はない。晩年、Hiromi は、Perfumeの成功を見て怒っていた。Perfumeがテレビに出ると、すぐにチャンネルを変えた。