哀しみピエロ

うちかも @Yorokimi

『烏に単は似合わない』(阿部智里)読了。朝廷での后をめぐる女の争いを描いたファンタジーミステリ。ヤバい女に関するネタバレ踏んだ状態で読んだけどマジ毒婦やば。最後ちょっとラブムード漂わせて終わったけど、このシリーズは巻を経ても地獄が薄まらないって知ってるんだからな。続き買ってきます。

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『還るマルドールの月』(野梨原花南)読了。貧乏貴族のお嬢様が爵位目当ての隣国の男と結婚することになったけど、相手の男性に一目惚れしたから幸せな結婚生活を続ける為に両国の戦争を回避しようと頑張る話。野梨原さんの恋する少女は行動力と努力に溢れてて大好き！

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『京都なぞどき四季報』(円居挽)読了。日常の謎をお代替わりにバーの店主が内容に合ったカクテルを作ってくれる。謎を解くのがバー店主ではなくカクテルを呑んで頭が冴えた客ってのが一風変わって面白い。カクテルの描写も美味しそう。円居先生、飯テロ系も出来たんですね。

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『岩田虞檸為、東銀座の時代』(野梨原花南)読了。両親蒸発して家も差押えられた男子高生が祖母と銀座の裏ビルで暮らす話。とはいえ野梨原さんだから両親とも連絡ついてるし家族仲も良い。人外らしき存在が普通に出てくるけど、やっぱりメインは人情もの。世界は捨てたもんじゃないさ、きっとね。

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『鳩子さんとあやかし暮らし』(野梨原花南)読了。都会のOLがバケモノの相談役になる話。普通なら怪異ミステリになる設定だけど、相談役は何をせずとも解決の道筋が整えられるギフトを持つ。だから謎解き要素は一切無し。そのぶん野梨原さんの描く人間の弱さと愛おしさが存分に詰まってる。好き。

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『ばけもの好む中将2〜5』(瀬川貴次)読了。キャラ全員かわいくて一気読みしてしまった。宗孝くんがどんどん有力者に認められていくのを後方腕組み姿で見守りたい。でも一部の人だけが魅力を知ってる状態も美味しいんだよなぁ。宜能は宗孝と知り合えた幸福を噛み締めながら仲良ししてて。春若は頑張れ。

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『ばけもの好む中将1』(瀬川貴次)読了。12人の姉がいること以外平凡な平安貴族の主人公がオカルトオタク(ただし顔良し家良し頭良し)に振り回される平安コメディ。怪談だと思ったら人間の仕業だったタイプの謎解き要素もあり。主人公の宗孝が理想のからかいがいのある弟でとても可愛い

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『吉祥寺よろず怪事請負処』(結城光流)読了。現代に生きる陰陽師の話だけど、主人公がソッチ側に深入りさせてもらえないから『不気味な事にちょっと出くわすけど知り合いのお兄さんがなんか助けてくれた』くらいのぼんやりした話になってる。ホラーほど描写されず、ミステリほど解明されず……。

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『青空の卵』(坂木司)読了。引きこもりの青年がホームズ役、その友人がワトソン役の日常謎もの短編連作集。二人の共依存がめちゃくちゃイイ！ 20年前の本だから社会問題の扱いが説教臭いんだけど、これは差別問題の知名度が高まった今読んだからで、当時この本で初めて認知した読者もいただろうな。

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『准教授・高槻彰良の推察』1、2巻(澤村御影)読了。怪異研究者が怪奇現象に見せかけた人為的あれこれを解決する定番パターン。ウンチクは普通、謎はいい感じ、キャラクターはとても良い。ドラマ化されてるらしいけど、これは映えるやつ。観ようっと。

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『ハーメルンの笛吹き男』(阿部謹也)読了。 鼠捕り男の笛の音で子どもたちが連れ去られた伝説は1284年6月26日に本当にあった事件だった！？ 古い史料から歴史学者が本気で調べた内容が詰め込まれている本。当時の政治情勢が関係するのでカタカナ地名がいっぱいでこんがらがるけど頑張って読んだ。

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『政治学者、PTA会長になる』(岡田憲治)読了。なろうの内政改革もの好きは読め。最強主人公じゃなくて、自分の失敗や考えの及ばなさもあるし、頼れる仲間によって成長してる。実際さぁ、世の中は善意で回ってんのよ、どんなに旧時代的な組織でもね。それを汲める改革者になりたいね、私も。

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『姫婚オールアバウト』(野梨原花南)読了。 元旦那(※魔王)の精神DVに耐えかねて離婚したバツイチ王女さま(現16歳)が、再び魔王から「お前の国の王女を嫁によこせ」と言ってきたのを切っ掛けにドラゴン退治へ乗り出す話。 この人の描くサバサバ美女は一生好き。

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『忌み地1~3』(福澤徹三、糸柳寿昭)読了。怪談収集家の糸柳さんが取材した怪談を、話を聞いた状況も合わせて小説家の福澤さんが本にまとめた。同じ町で次々不気味な話が集まる様子を読むと『悪い場所』の存在を実感する。 それにしても怪談を本業にしてる人ってこんな活動で生計を立ててるんだなぁ。

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映画『裁判長！ここは懲役4年でどうすか』視聴。仕事で裁判傍聴することになった主人公が色々な裁判を見るうちに裁判傍聴にハマっていく。裁判傍聴が趣味のライターさんが書いてたブログの映画化。傍聴の雰囲気とかやり方がわかったし、ストーリーも面白かった！

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『古生物学者、妖怪を掘る』(荻野慎諧)読了。森見登美彦みたいな喋り方だったから京大か？と思ってプロフィール見たけど関係なかった。「肉食する生き物でツノ付きはいないのに、なぜ鬼はツノが生えているのか？」は面白い指摘だと思った。答えは出なかったけど。

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『重力とは何か』(大栗博司)読了。難しかったけど勉強になった。相対性理論から量子力学、超弦理論、ホログラフィー原理までガッツリ解説された。体育の先生から「面白かったよ」と紹介されたから、こんな“ガチ”だなんて予想してなかった。辛かったけど読んでよかった。

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『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』読了。森見登美彦の小説本文から該当ページを抜粋し載せている京都ガイド。知ってる場所も多いから記憶の風景を思い出しつつ「文章ではこんなふうに表現されるんだな」と彼の描写を改めて噛みしめた。ところでｐ７０の上段下段で話が飛んでるのは落丁なの？

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『まことに残念ですが…』（アンドレ・バーナード）読了。ヒット小説家が実際に受け取った不採用通知をまとめた本。ピーターラビットに「腐った人参の臭いがする」、動物農場に「動物の話は売れません」は笑うんよ。アンネの日記に「この少女は特別な観察眼や感受性に欠けている」はちょっとわかる

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『山岳遭難の教訓』(羽根田治)読了。これまで読んだ中で最も恐怖を感じた本と言ってもいい。実際の遭難事例をまとめたノンフィクション。どの死亡事例も最期まで頑張って足掻いて死んでいる。直前のやり取りや推測された足取りから「死にたくない」という声が生々しく再生されるようで辛かった。

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『警視庁生きものがかり』(福原秀一郎)読了。動植物の不正輸入や売買を扱う専門の警察官が書いた本。犯罪を追うドキドキ感と知らない動物の生態を知る面白さを一度に味わえてお得！

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『なにもない旅　なにもしない旅』(雨宮処凛)読了。なにも楽しくない、終わった後に徒労感しか残らないような旅をするのが趣味な筆者による旅行記。他人が失敗する姿を見て喜ぶ人にオススメ。私は……文句たらたらの文章を読んで疲れちゃった……。父は気に入ってて「面白い旅行記だぞ」と渡してきた。

うちかも @Yorokimi

『世界のへんな肉』(白石あづさ)読了。ヒツジの脳みそ、ダチョウの卵、アルマジロの肉……これらは外国では普通の食材らしい。そんな日本では珍味扱いのお肉たちを語る旅行エッセイ。不味いものは不味い、旨いものは旨いと正直な食レポで、いつか食べてみたいと思わせてくれる。

うちかも @Yorokimi

インド映画『ミッション・マンガル　崖っぷちチームの火星打上げ計画』視聴。インドで初めて火星探査機を打ち上げたチームの実話。困難を工夫と熱意でひっくり返し、最後は運も味方につけて成功したときは観ているこっちも嬉しくなった。宇宙開発のロマンがつまってた。そしてもちろんインドダンス有。

うちかも @Yorokimi

映画『ムーンショット』視聴。主人公がクソ！ クソ男大学生が堅物才女に迷惑かけながら火星移住ロケットに密航する話。 ヒロインちゃんそんな男止めたほうがいいよ。身近にいなかったタイプだから目を惹いたんだろうけど、そいつこれからも自己保身な嘘つき続けるよ。早く目を覚まして別れて頼む。