卵ボーロはいつでも僕の味方だった。
- noah_black
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ほう。 RT @noah_black: 【問1】 次の文で始まる小説を書け。(500字) 「卵ボーロはいつでも僕の味方だった。
2010-07-24 11:52:32卵ボーロはいつでも僕の味方だった。 といってもあのお菓子じゃなくって、マルコ・ポーロとハンプティ・ダンプティを足して二で割った怪人っつーかおっさんだ。そもそもポーロをボーロと誤記してしまうあたりで怪しさ爆発なのだけれど、彼が僕を見捨てたことは一度もなかった。たった一度も。
2010-07-24 11:54:26くっそwwwwwww負けたwwwwwwwwwww RT @sirameri: 卵ボーロはいつでも僕の味方だった。入る場所を間違えて、尻に突入してくるまでは。
2010-07-24 11:57:01卵ボーロはいつでも僕の味方だった。その優しい味はどんなときも僕を慰めてくれたからだ。母さんに叱られたとき、友達と喧嘩したとき、泣きそうになっている僕をその甘さが元気づけてくれた(以下面倒になったので諦める
2010-07-24 11:57:13卵ボーロはいつでも僕の味方だった。数多の銃弾が飛び交い、排泄物の匂いが漂う塹壕戦でも、またがむしゃらに、津波の如く突っ込んでくるドイツ兵を迎え撃つときでも、卵ボーロさえ持ってさえいれば、それだけで僕は強くなれた。僕は仄かに甘い卵ボーロを口に含んで、ガーランドの標準を敵に合わせた。
2010-07-24 11:57:30卵ボーロはいつでも僕の味方だった。あの事件が起きるまでは。あれ以来、彼の求めるのは子供達の笑顔ではなく不味い酒と安い女。そして少しばかりのドラッグ。橋の下で彼と再会した時、僕は卵ボーロだとは気づけなかった。「もう俺はボーロじゃねえ、ただのボロだ」彼のその言葉は今でも忘れない。
2010-07-24 11:58:17卵ボーロはいつでも僕の味方だった。悲しい時も嬉しい時も遊ぶときも、卵ボーロの小袋ズボンの尻ポケットに入れていた。ある日「ビスケットの歌」を聞いて卵ボーロの袋を叩けば増えると思った私は尻ポケットに入った卵ボーロをひたすら叩いた、ガサッガサッと不思議な音がした、増えている、大好きな卵
2010-07-24 11:59:56卵ボーロはいつでも僕の味方だった。あの日までは――「今度母さん、卵ボーロと結婚することになったから」「よろしくな」腹持ちのいいお菓子でしかなかった卵ボーロが、スーツ姿ではにかんでいた。母さんも、父さんが死んでから見たことがない笑みを浮かべていた。僕はそばボーロのほうが好きだ。
2010-07-24 12:00:02SSクラスタ本気出しすぎだろwwwwwwwwwwwwwwwwwボーロなんなのwwwwwwwwwwwwwwwwww
2010-07-24 12:01:34卵ボーロはいつでも僕の味方だった。だけどあいつは言ったんだ「そんな駄菓子が味方とか寂しい奴だなあ」って。あいつの嘲笑を僕は忘れない。僕はそれから真面目に勉強をした、そして卵ボーロマシンガン・卵ボーロレーザー・卵ボーロ爆弾を発明した。今から、あいつに会いに行きます。
2010-07-24 12:02:07ボーロが尻ポケットの中で増えていることが私にも実感できた。これぐらいでいいかな?そう思って尻ポケットの中に手を突っ込んだら乾いた粉のような手触りがした。焦って取り出してみると小袋は破れ、粉々になった卵ボーロが私の手のひらに乗っていた。ごめんね卵ボーロ、何度も何度も私は謝った。
2010-07-24 12:02:35卵ボーロはいつでも僕の味方だった。僕を殴るパパも、僕を虐めるクラスメイトも、三人目のママも、みぃんな卵ボーロが食べてしまった。彼は言うのだ。「さあ、もっと君の嫌いなものを頂戴よ。そうして僕は美味しい卵ボーロになれるんだ」僕は笑って自分を指さした。「お食べよ」
2010-07-24 12:03:14卵ボーロはいつでも僕の味方だった。部屋に彼が落とされ、粉々に砕け散った時だってそれは変わらない。今度は僕が彼の味方になる番だった。彼の信頼に応えるために、床をぺろぺろして彼の残骸を弔った。
2010-07-24 12:05:07