- Y_Yggdrasill
- 4004
- 0
- 0
- 0
黄金の目の嘲笑
@null_dairi 可哀想にねぇ!民ひとりひとりの願いなんて聞いてたらキリがないじゃないか!!お人好しな王様だ!!
2012-09-30 00:48:41帰還プロローグ
@null_dairi 【プロローグ】荒廃した街のはずれ、ぽかりと開けた空き地。無風であったはずのそこに、風が集まり始める。何もないはずの空間から、光の雫が一滴、剥き出しの大地にぽつりと落ちた。地に落ちた光は急速に輝きを増し、ぐんと広場いっぱいに広がる。
2012-09-29 22:11:53@null_dairi 【プロローグ】円を縁取る円、不可思議な記号、言葉の羅列、そこからまた伸びる円。光は、あっという間に眩い魔方陣を形成し、空にまで届かんばかりの光の柱が吹き上がった。そして、その中央にゆっくりと人の形が形成されてゆく。ひとり、ふたり、...6人。
2012-09-29 22:13:20@null_dairi 【プロローグ】完全に人形が成された頃には魔方陣の光も弱まり、はっきりと顔が認識できる程になっていた。緩やかに波打つ茶髪に紅い瞳の女性。女性によく似た、蒼い瞳の青年。切り揃えた銀髪の青年。金髪の長身の青年。鮮やかな緑の髪の少女。左目に眼帯をした金髪の少年。
2012-09-29 22:15:45@null_dairi 【プロローグ】「着いた、ね」「ええ、座標も正確です」少年が掲げていた杖をおろすと、淡く輝いていた魔方陣と風が消える。「っほぉお...ここがその『街』ねえ...」「ふん、嫌なニオイがするな」「...くさい」
2012-09-29 22:16:40@null_dairi 【プロローグ】金髪の青年ーグルウの言葉、に紅い瞳の女性ーエロアと碧い瞳の青年ーブロアが続く。「さて、あまりのんびりはしていられませんよ」銀髪の青年ーシルヴの言葉に緑の髪の少女ーマーレが元気良く答える。
2012-09-29 22:17:15@null_dairi 【プロローグ】「はやくシャロちゃんやオーギュスタンさんを見つけて、それで、それで、みんなのことをお助けしないと!ね!ヨウジュ!」ヨウジュ、と呼ばれた少年はマーレの元気な声にふにゃりと笑い返し、自身の左目を覆う眼帯をする、と撫でる。
2012-09-29 22:18:03@null_dairi 【プロローグ】「うん、そうだね...僕たちを助けてくれた沢山の『人』たちに、導きの手を」眼帯から手を離し、淀んだ空を見上げる。「民は王と共に、『王』は民のために、そして世界のために」
2012-09-29 22:18:33プロローグ後
早速シャロちゃんと再会したけども
【ZS・シャロ】角を曲がって、走り抜けた先。何となくで走り続けるにはあまりにも危険な行為だった。「…!い、きどまり」振り向けば、屍体を揺らしながら近づいてくる影。
2012-09-29 00:11:38後ずさると、壁が背中とぶつかり、本当に後がないことを嫌でも思い知らされる。(どう、しよ)『―使えば?』「え?」『ねぇ?』くすくす、と声が笑う。頭に響く声。聞いたことがあるあの声。胸の奥から熱さが失われ、代わりに右腕が、熱い。「…そうね」ゆらりと翳した右腕には細身の剣。
2012-09-29 00:11:55@yana_tani 「エロア」「どうした」「あそこ」「...ああ、あれが『ゾンビ』か」風のように走る影が見つめる先、袋小路。そこにゾンビの群れが溢れている。さらにその向こうには場にそぐわない程の鮮やかな色の髪。「あれは...」「...『ゾンビ』、じゃない」「そのようだな」→
2012-09-29 00:23:12@yana_tani 「においも」「ああ、"シャロ"だな。すぐに見つかってよかった」紅い目と蒼い目。双つの影は速度を落とさず駆けながらするどい遠吠えをあげる。 オオォォオオオオオオ......ンーーー
2012-09-29 00:23:13