《大人の「除染」被曝の危険性》

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

１【大人の「除染」被曝の危険性】　本来、「除染」というものは開け放たれた場所で実施する行為ではない。子どもに対して実施するものでもなければ、子どもの為に実施するものでもない。閉鎖された空間から放射性物質を外部に出さないために実施する行為だ。

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２【大人の「除染」被曝の危険性】　しかし、現在日本で「除染」と言えば大半の人が、開放された空間の中で、既にばら撒かれてしまった放射性物質を、ある場所から減らして、別の場所に移すことをイメージしてしまうだろう。移動先も、厳格には遮蔽も密閉もされていない場所に、だ。

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３【大人の「除染」被曝の危険性】　したがって今実施されている「除染」作業は、守るべき様々な原則を守らない、危険な行為になっている。なのに、その危険性はあまりにも軽視されている。こういうことは本来「専門家」である放射線管理担当者が伝えるべきことのはずだが。見たことがない。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

４【大人の「除染」被曝の危険性】　放射線による被曝が、健康に対してリスクがあることは一般的な常識だ。可能な限り避けることが望ましい。医療行為に伴う患者の被曝は、リスクを上回るベネフィットがある場合はやむを得ないと考えるが、不必要なX線撮影など無用な医療被曝は避けなければならない。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

５　【大人の「除染」被曝の危険性】　現在実施されている「除染」作業は、放射性物質がある場所を特定せずに、「大体この辺にあるだろう」という場所から、「放射性物質を含むと思われるもの」をその場所から移動することにしている。本来の除染では汚染されているだろう場所を想定して実施するのだが

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６【大人の「除染」被曝の危険性】（続き）あたり一面に放射性物質が拡散している環境の中で行う現在の「除染」では、狙った場所以外の放射性物質からの被曝も考慮に入れて作業しなければならない。可能ならば、「除染」作業の場所に近づく前から防護することが望ましい。

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７【大人の「除染」被曝の危険性】「除染」作業場所に近づく前にするべき事は、できれば使い捨てのビニール素材等の汚染が固着しにくい素材の衣服を頭部からまとい、目の周りはゴーグル等で覆い、鼻と口はできるだけ密閉性の高いマスクをつけてください。市販のものならN９５などでしょうか。

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８【大人の「除染」被曝の危険性】　被曝の健康被害として、白内障の増加が確認されています。ウクライナでは、低線量被曝の影響として、大人の白内障増加が報告されており、その傾向は若い成人にも認められるとの事です。その防護の為にもゴーグル等の着用を推奨します。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

９　【大人の「除染」被曝の危険性】　マスクについては、できれば原発作業用の物が望ましいです。原発事故で拡散された核種の全てが、全ての場所で測定されているわけではないので、思いがけないところにプルトニウムの飛散等があるかもしれません。測定から情報公開まで１年遅れる現状に留意を。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

１０【大人の「除染」被曝の危険性】「除染」対象物に直接接触する可能性が高い手と足には、特に注意してください。できれば手袋は二重で。足は、靴を丈夫なビニール等で二重に覆ってください。作業が終わったら、手袋と靴の覆いは必ず廃棄してください。「除染」作業で出た物質と同じ処理が良いです。

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11【大人の「除染」被曝の危険性】　作業中は、飲食厳禁です。排泄も、作業中は我慢してください。体の粘膜に放射性物質が付着する危険を避けるのは勿論、外部に付着することも避けるためです。

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12　【大人の「除染」被曝の危険性】　さて、この辺で本題に戻ります。放射性物質に汚染された環境中での「除染」は、本来これ位の配慮と防護が必要な作業です。当然、一度に4時間も作業を続けることは困難です。が、実際には、例年の側溝清掃と同様の装備で行われている作業も多いのが実態です。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

13【大人の「除染」被曝の危険性】　では、配慮と防護をきちんと行わなかった場合、どのようなリスクがあるのか、確認します。服や体や靴の表面に放射性物質が付着し、場合によってはそのまま家屋の中に持ち込まれます。呼吸器、目等にも付着する危険があります。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

14【大人の「除染」被曝の危険性】体に付着した放射性物質は、長時間にわたり、近距離から放射線を出し続けます。放射線の強さは距離の2乗に反比例して減るので、体に近ければ、それだけ被曝線量は上がります。また体に付着した場合はα線やβ線の被曝も心配しなければなりません。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

15【大人の「除染」被曝の危険性】体表に付着した放射性物質は、皮膚にがん等の変異を引き起こす危険があります。この場合は、放射性物質が微量であっても、大きなエネルギーを受けるので、避けるためには「除染」作業後に、衣服は下着まで着替えて選択し、すぐに全身を丁寧に洗ってください。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

16【大人の「除染」被曝の危険性】厳重に配慮と防護をしても、空間線量が通常よりも高いところで作業し、手や足などは汚染物からの距離が短くなる為、その部分の被曝は増加します。「除染」作業をする以上は避けられない被爆です。被曝した分は、皮膚やその場所に異常が出るリスクは増加します。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

17【大人の「除染」被曝の危険性】思い出してください。被曝による害を福島県内で語るときに、なぜか内臓の話がほとんどでした。が、体の先端の被曝が多ければ、その場所に異常が出るリスクが高まります。手足や目に異常が出ると、生活にはかなり大きな不便が出ます。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

18【大人の「除染」被曝の危険性】　大勢の大人が「除染」作業を行い、多数の健康被害が出たときのことを想像してください。他の家族が、その大人を看護しなくてはいけません。また、医療費が大幅に増加します。医療費は、負担させられる若い世代の肩に重くのしかかります。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

19【大人の「除染」被曝の危険性】　若い世代、つまり「除染」作業をしている人の子ども達に、看護と医療費の負担が増加します。「自分の体はどうなってもかまわないから子どもの環境をきれいに」という思いから出た行為が、結果として子ども達の負担を増やしてしまいます。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

20【大人の「除染」被曝の危険性】そこで、再度考えて欲しいのです。あなたの大事な人が「私の体はどうなっても良いから、お前は幸せになってくれ」と言ったら、あなたは「ありがとう、よろしくお願いします」と言いますか？「頼むから、そんなことは言わないで、自分を大事にして」と言いませんか？

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

21【大人の「除染」被曝の危険性】　皆さんの次の世代も同じです。皆さんの犠牲の上に、自分達の健康だけ守られても、悲しくなるだけです。皆さんは、自分の子どもたちを悲しませたいのですか？

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

22【大人の「除染」被曝の危険性】原発の収束作業がどうしても被曝を伴うように、たとえ被曝してでもきれいにしたい場所が皆さんにはあるのかもしれません。それを禁じる権利や権限は、私にも誰にもないのかもしれません。だけど、もう少し考えて欲しいのです。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

23【大人の「除染」被曝の危険性】　「除染」作業は危険を伴います。気軽に、とか一日ぶっとおしで、とか行う作業では、本来ありません。皆さん自身の為にも、子ども達の世代の為にも、可能な限り、配慮と防護をしてください。無理な「除染」作業は避けてください。実施前に計測と計画をして下さい。